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【ヒットの公式】30万部超の大ヒットお料理本が生まれるまで(後編)

30万部超の大ヒットお料理本が生まれるまでの後編をお届けします。

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編集脳アカデミーの藤岡信代です。
電子書籍出版サポートとコンテンツビジネスのコンサルティングを行っています。

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『ヒットの公式』シリーズ1~4回は、こちら。


■すでに大ヒットしている本から何を学ぶか?

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前回は、 30万部超のロング&ベストセラーのレシピ本を生み出したとき、私は、ある“伝説のレシピ本”をお手本にすることにした、というところまでお話しました。

そのレシピ本とは、『くり返しつくりたいおかず』というレシピ本です。

今でこそ、「くり返しつくりたい」というキャッチコピーをよく目にするようになりましたが、当時は、こんなコピーのレシピ本はありませんでした。

けれども、発売すると、店頭で“自然に”売れていき、あっという間に重版また重版。売れ筋のレシピ本として宣伝広告も打つようになり、ベストセラーになっていきました。


ベテランの先輩料理編集者がつくったその本を、私は、徹底的に研究することにしました。マーケティング用語で言う「モデリング」ですね。

いちばんのキモは、

「くり返しつくりたい」という
キャッチコピーにある!

そう感じました。

根拠はありません。
でも、そこにこめられた読者の想いのようなものを、感じたのです。

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■「くり返しつくりたい」その心は?

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家族が喜んで食べてくれるから、くり返しつくりたいおかず
何度でも、飽きずに美味しくつくれるレシピ

家族の健康と幸せを願うお母さんは、そんなレシピが欲しい。

目新しさや、おしゃれは二の次。
くり返しつくりたくなるような、「わが家の定番」になる味……。

それが、お母さんが欲しいもの!!

そんな言葉が浮かんできました。

きっと、「100円おかず」を求めているママも同じ!

そう直感しました。

だから、担当する100円おかずのレシピ本に「人気の100円おかず」というテーマをつけたのす。

子どもたちが、何度でも喜んで食べてくれる
人気のおかずレシピをとにかく集めよう!

唐揚げ、ハンバーグ、カレー、とんかつ……

見事に、茶色い(笑)定番おかずが並びました。
これでいい!私は確信しました。

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■大切なのは、「欲しい!」につながる想い

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私が先輩の大ヒット作から学んだのは、毎日のおかずづくりに苦心する“お母さんの想い”。

その“想い”を叶えるレシピ本を、私の担当のテーマでつくる!

そう決めたときから、この本を「欲しい!」と言ってくれるママの顔が、私には見えていたのです。

『ヒットの公式』の最初の要素は「欲しい!」です。

「くり返しつくりたい」という言葉から、「欲しい!」の元にある“想い”を感じたときから、私は、

「欲しい!」を生み出す
読者の気持ち

を深く考えるようになったのです。

【しつもん】
「欲しい!」の奥にある“想い”を
感じていますか?


いかがでしたでしょうか?

このときは30万部を超えるなんて予想だにしていませんでしたが、「欲しい!」につながる気持ちから考えることで、私は、このあと担当する本を手堅くヒットさせられるようになっていきました。

この『ヒットの公式』を使った企画について、あと2~3例、ケーススタディーをお届けしたいと思っています。

ここからは不定期のお届けになると思いますが、気を長くお待ち下さいね♪

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