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2020年の終わりに。
今年は、今日でようやく仕事おさめ。最後に事務所の掃除をして花園神社にお参りに行ってきました。
皆様、この1年もどうもありがとうございました。
コロナに振り回されたこの1年。色々な人と話してましたが、例年より遥かに身体的体験が少なかったこともあって、いつもよりも1年の実感が乏しく、あっという間に過ぎ去ってしまった感じがします。
でも、逆に長く感じた方も多いかもしれませんね。
とにかくこの1年、皆さん本当にお疲れ様でした。
僕の1年を振り返ってみると。。。
1月下旬に駅や空港から人が減り始め、2月に弊社は社員をリモートワークへ移行。3月からは講談社もリモートワーク中心になり、編集部に行く機会も激減。そこから5月くらいまでは息苦しい感じと、緊張感と、孤独感とで、仕事に向き合うのが大変でした。
そんな中でも、劇団ノーミーツさんや、sioの鳥羽さんなどコロナ禍でもいち早く新しい知恵を振り絞り精力的に活動されている方々の姿を励みにしつつ、どうにか自分も頑張らないと、と必死だった前半戦。
その前半戦の最後の6月初めには、長年コンビを組んできた、あなしんさん、ろびこさんとの契約を解消することになります。
コロナのせいで直接会ってお礼を言えないままだったのが心残り。。。
前半戦は寂しさを味わうことが多かったなあ。
それも含め、2020年は色々な面で、新しい仕事のベースを築くことに腐心することになった1年でした。
新しいベース作りで、とても助けられたのが、コルクラボ編集勉強会の皆さんと、弊社のインターンのメンバーたち。彼ら彼女らとの月1のオンライン飲み会が、失われた時間の流れを取り戻させてくれました。また、激減してしまった、雑談による情報収集もずいぶん補うことができて、とてもありがたかったです。
加えて、4月から始めたnoteのサークル「まんが編集の会」に沢山の編集者、編集希望の方が集まってくれて、そちらでの交流もとても貴重なものになりました。
後半からスタートした、「まんが編集の会」のオンライン飲み会は、参加者の熱意もあって、毎回遅い時間まで盛り上がっていてとても楽しいです。
それに、昨年からずっと毎月1回開催している少女まんが勉強会。
この4つのオンラインでの会で、毎回注目の作品について話さないといけないため、例年に比べて沢山のコンテンツに触れることになり、自分にとってすごく良い縛りとサイクルが出来たなと思います。
オンラインでの会はもう1つ。コルクの佐渡島庸平さんとの月一の対談も毎回刺激と勉強になってますね。
今年から始めたことで大きかったのが、もう1つ。
プロの漫画家さんを対象にした「まんが相談会」です。
半年で延べ50人以上の漫画家さんの相談を受けましたが、漫画を描くのって本当に大変で孤独なことなんだなと思います。一人一人の悩みに答えるのはとても体力要りますが、毎回今までお会いしたことのなかった様々な漫画家さんとお話しできるのは楽しいです。
始めるということで、今年一番大きかったのはこちら。
やまもり三香さんの新連載『うるわしの宵の月』。
僕の編集者人生で、一緒に新連載を立ち上げる相手としては最も売れてる漫画家さんなので結構緊張しました。ありがたいことに、12月に発売になった単行本は絶好調。早々に重版もかかりそうでほっとしています。
重版ということで言うと、今年は森下suuさんの『ゆびさきと恋々』を非常に沢山の方に読んでいただき、薦めていただき、おかげさまで快調に重版がかかり続け、最後にはananマンガ大賞の大賞にも選んでいただきました。皆様、応援本当にありがとうございました。
第11回ananマンガ大賞の大賞をゆびさきと恋々が受賞しました
— 森下suu (@morisita_suu) December 25, 2020
身に余る光栄です受賞の連絡いただいた時びっくりしました‥
本日発売の木村拓哉さん表紙のananにインタビューとイラストが掲載されています🐼 pic.twitter.com/lsezHXXM9q
そして、スピカ賞の受賞者でもあった卯月ココさんがデザートでデビュー。弊社の契約漫画家さんもようやく増やすことができました。
卯月さんは、一緒に作っていて、ぐんぐん成長してくれた新人さんでした。これからの活躍がとても楽しみです。どんどん作品が発表できるように一緒に頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。
そして、今年後半ずっと水面下で仕込んでいた連載作品がいくつかありまして、そのうち2本はなんとか連載決定までこぎつけました。来年春頃に発表できると思いますので、楽しみに待っていてください。もう1本も来年早々に決められたらいいなと思っています。
今年の初めに書いたnoteで、2020年は何もかも2倍を目指すと宣言しましたが。
残念ながら2倍行ったのは、少女まんが勉強会の延べ参加者くらい。会社としては、部数が2倍どころか何倍にもなった『ゆびさきと恋々』に支えられた1年でした。来年はもっともっと沢山のことが実現できるように頑張ります。
これからもどうぞよろしくお願いします。
皆様、2020年も本当にありがとうございました。
良いお年をお迎えください。
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