制作過程

日本ファンタジーノベル大賞に出した作品の選評と、如月作品の改善点は?

作家&作家志望者&編集希望者&編集者必見!! 

1月25日(木)から覆面編集者マガジンにて連載スタートする『爆破ジャックと平凡ループ』(第2回覆面編集者コンテストにて受賞した新進気鋭の受賞作家「如月新一」が贈るタイムリープ・スペクタル!)。 

その生々しい制作過程を公開しちゃいます!

如月新一と、覆面編集ツッツー、その他覆面編集メンバーの生のやりとり(ほぼそのまま!)をどうぞ!

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11/22(木)
キサラギ 小説新潮の選評を読んでいるのですが、ちょっとどうすれば直せるのかがわからず頭を抱えております!

ツッツー どんな選評でした?

キサラギ みんな受賞作褒めちぎり、って感じです。私は2番目? くらいの褒め具合で、あまりツッコミやここがおかしい、などの指摘がなく。

キサラギ 指摘も頂いてるのには頂いてるのですが、それについてはカバーして書いてる気がするんだけど、どこが足りないのかなぁ、と思ったり。

ツッツー さっきとっちーから、タメ語推進委員会に誘われたので、僕も「しんちゃん」って呼ぼうかな?w

キサラギ いいですよ笑

ツッツー じゃあ、しんちゃんヨロー!

ツッツー 今の僕の担当作家さんの中だと、一番、しんちゃんが若いので、ラフな感じにやりませうv

キサラギ こんな選評だったよ(画像)

ツッツー お、見るよー見るよー

キサラギ 直して、●●●賞に送ろうかと思ってるんだけど、どう直そうかなぁ、と悩んでる。

ツッツー 選評みたよー

ツッツー 如月さんを伸ばしてあげたいと、僕も感じているところと一致していたので、ある意味安心しました

キサラギ そうなんですね。どの辺りでしょうか。

ツッツー 如月編集チームで、間違いなくその一歩は突き抜けられるはず

キサラギ 心強い!!!

ツッツー 言葉で伝えても、なかなか真意を掴むのは難しいと思うけれども、

ツッツー 端的にいえば(前にも言ったけども)、完成度は申し分ないし、伝えたいことも分かる。けれど、読み手を惹き付けるパワー(簡単な言葉でいえばキャッチーさ)に欠ける、のかなと。

ツッツー だから、最終選考という土壌までは申し分なくあがってくるけれど、同じ土俵で戦う事になった場合、他作品に印象で競り負けてしまうのかなぁと。

ツッツー ただ、上記の課題はまさしく今の企画で取り組んでいるところなので、
如月編集部をクリアすれば、どんな賞でも突破できるというか、すでに本を出すので賞に出す必要はないけれど、商業的に認められる作家、作品になるはず!

キサラギ なんとなくわかります。

キサラギ ありがとうございます!!!
成長したいと思うので、ご協力よろしくお願い致します!!

ツッツー 突出したオリジナリティやキャッチーさが絶対的に良いという訳では無いけれど、これがあるとす、細かな部分をあーだこーだと、指摘されつつも、
「●●」が気になって気になって仕方が無い! といったような読後感になるよー。
いつも超絶悪の不良が、怪我している子猫を助けると、めちゃくちゃ良い奴に見える、といった現象に近いモノがあるねー。

キサラギ オリジナリティあるのになってると思ったんですけどねぇ。

キサラギ こんな○○モノ読んだことないっしょ!! と。うーん。悔しい。

ツッツー そそ、不思議なもので、オリジナルティは間違いなくあるよー

ツッツー でも、突出した印象を残すオリジナリティではなく、じわわわんと伝わるオリジナリティだと思うのだよー

ツッツー そうすると、オリジナリティはあるけど、キャッチーさは弱いということになってしまうのよん

キサラギ キャッチーにしたいですねぇ。悩ましい。今作をキャッチーに直せるものなのか。

ツッツー 如月さんの描きたいテーマがどちらかと、愉快、爽快、元気かい?みたいな方向なので、(僕は好きな路線なのですが)、どうしても、怒り、寂しさ、恨み、といった負の強い感情と比べると、弱い印象になってしまうのかな。

キサラギ ポジティブで読者を引きつけて、ネガティブなもの(ややテーマより)は途中に出そう、と思うんですよねぇ。

キサラギ なやましい

ツッツー ストーリー構造としては上記のようなもののほうが入りやすいのは間違いないです。

ツッツー ただ、タイトルやキャッチとしては、極端にポジティブもしくは極端にネガティブなほうが目を惹きやすいですね。
現状だと、どっち付かずな印象です。

キサラギ でも、死を明るく描きたかったんですよねぇ。テーマとして。

ツッツー 例えば、
極端にポジティブ →分かりやすくいうと、「異世界でハレームしてやるぜー」みたいな類いのもの。
極端にネガティブ →「全員殺すまで脱出できない、人間監獄島」みたいな類いのもの。
※作名は架空のものです

ツッツー 現状では、おおお!となるようなキャッチーさは弱いかも

ツッツー 読んでいると、じわじわと面白さが伝わって来たのだけど、
ぱっと見で、頭に作品イメージを持ちにくかったかな。

ツッツー とはいえ、過去を振り返ってばかりいてもしかたがないので! これからどうするか!です!

キサラギ 受賞作、に負けたのが悔しい!!!

キサラギ これから、エンタメ作家になります!!

ツッツー 悔しさはバネですな!

ツッツー 如月さん、筆量が圧倒的に多いので、エンタメ作家向きですよ!

ツッツー ゆくゆくは、アニメ化、ドラマ化、映画化と幅広く活躍できるような作家になる素質大だと感じます。やっぱり、小説は書いてナンボ!

ツッツー どこかの創作本にも書いてあったけど、
超すげー(と著者が思っている)一本を世の中に送り出すよりも、
何かしらすげーと思う要素を持っている作品を、何本も世の中に出す方が、結果としてビッグになる可能性は高いです。

ツッツー もちろん、一部の超絶スーパー作家は前者のような戦い方も可能だけど、確率論的には圧倒的に厳しい狙い方なので、
後者の方が、やっていて楽しいはず

キサラギ 励まし、ありがとうございます。兎に角書きまくります。
F先生も手塚先生もものすごい数を描いてましたし。

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『爆破ジャックと平凡ループ』好評連載中!
毎週木曜・日曜の夜更新予定。今からでも1話目から読めます!
https://note.mu/henshu_ckr/n/nbb4210ac0b26

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