スタッフの年齢層が高くても電子カルテ導入に成功!院内の業務フローを見直すことで看護師の業務負担を軽減
中小病院向けクラウド型電子カルテ・レセプトシステム「Henry」と申します。
今回は、鹿児島県にある あんびる病院 様の事例をご紹介します。 あんびる病院は54床の療養病棟で、内科、消化器内科、循環器内科、呼吸器内科、リハビリテーション科に加え、訪問リハビリもやってる病院です。
今回は、病棟看護師長の福岡さんにお話を伺いました。 あんびる病院様の看護部は看護師長1名、看護主任2名、看護師10名の体制で運営されています。
電子カルテ導入障壁のひとつ、PCへの抵抗
ヘンリーは医療現場のDXと向き合い、日々多くの病院さんとお話ししていますが、紙カルテから電子カルテに移行する際の障壁のひとつとして”スタッフがあまりパソコンを触ったことがなく抵抗がある”といった話が必ずと言っていいほど出てきます。
あんびる病院様も看護師さんの平均年齢が50代、プライベートを含めパソコンを触ったことがほとんどない方も多くいる中で電子カルテの導入を中々進められずにいましたが、Henry のシンプルで使いやすそうな見た目が決め手のひとつになったと言います。
Henry はタブレットにも対応しており、キーボードでの入力が苦手な方にも入力しやすい操作性を実現しています。Henry導入時には、必要になる端末の購入サポートも行なっており、あんびる病院様ではパソコンに慣れていないスタッフの方でも使いやすいタッチパネル式のパソコンを導入することで、入力の負担を軽減しています。
「ベテランの看護師もいる中で、全員が電子カルテを入力できるようになるかが不安でしたが、導入してみると1週間ほどで慣れることができました。Henryを導入してからは、入力した内容の可読性が上がったことで情報共有がしやすくなり、拡大表示もできるため読み間違えなども無くなってスタッフも喜んでいます」
紙カルテの煩雑な業務フローを見直し
ヘンリーでは、電子カルテの導入をきっかけに病院の本質的な業務改善を目指しています。そのため、これまでの作業フローをHenryで再現することに留まらず、導入担当が病院の導入プロジェクトに参加し、各部署からヒアリングした内容をもとに病院全体のオペレーション再構築を一緒に考えるようにしています。
病院は非常勤の医師も多く、患者さんのこれまでの経緯を医師側が十分に把握しづらいケースもあるため、その病棟の業務フローを支えているのは看護師です。あんびる病院様は療養病院ということもあり、繰り返しで行う処置や処方が多く、常勤の医師でなくても対応しやすいよう看護師が紙をベースに煩雑なオペレーションを組んでいました。
例えば、臨時処方や定期処方の期限はカレンダーに記載し、実行管理はノートに記載。医療区分の評価等に変更があった場合は先生の確認サインが必要になるのでカルテを持って先生を探す。といった具合です。
「Henryを導入したことで先生がカルテで出した指示が投薬オーダーとして薬剤師に伝達され、看護師が紙のオーダーを他部署の別の階まで持っていくコストがなくなりました。また、記入ミスがあった場合もHenryでオーダーの修正依頼ができるため、変更や間違いによる情報伝達のコストが下がっています。」
「他にも、重たい紙カルテを運ぶ手間や保管庫から紙カルテを探す手間を削減でき、カルテを同時に複数の人が閲覧しようとして奪い合いになってしまうような事も無くなりました。」
カルテを電子化することで物理的な移動や情報伝達にかかる工数を減らすことができます。
加えて、Henryは入力のしやすさにこだわっていることから、たとえば想定される検査や処置などをあらかじめセット機能に登録することで入力漏れを防ぐことができます。
「もともと医師がカルテや用紙に検査指示を記載していましたが、セットを活用することであらかじめ登録されている検査の組み合わせを簡単に呼び出すことができるため入力の手間が無くなり、記載が漏れることも少なくなったことで正確な指示出しにつながっています。」
また、Henryを導入したことで当初は想定していなかった効果があったと言います。
「リハビリのスタッフが患者さんの写真をカルテに添付したことで他部署の方にも患者さんの表情が伝わり、患者さんをスタッフ全員でサポートしている意識が高まりました。」
あんびる病院様では”Henryを導入することで看護師が患者さんのベッドサイドにいく時間を増やしたい”と、業務改善を進めることでより患者さんのケアの質向上に集中できる環境づくりを目指されていました。
前述のような嬉しいお話もいただきましたが、医療現場のDXを推進するためにできることはまだまだたくさんあると思っています。今後もあんびる病院様をはじめ、導入いただいた病院様と一緒にプロダクトを進化させていきます。
ヘンリーは、医療費の高騰が大きな問題とされる超高齢化社会にあっても、医療機関が健全な経営を続け、医療が社会のインフラとして提供され続けることを担保したいと考え、クラウド型電子カルテ・レセコンシステム「Henry」を提供しています。
特に電子化が進んでいない中小病院向けに導入が容易で、業務の中心となりうる現代的なシステムを提供すべく、診療報酬のルールが複雑で20年以上新たなシステムが生まれていなかった中でゼロから新しいレセプトコンピューター(医事会計システム、通称レセコン)を開発し、使いやすさにこだわったプロダクトづくりを大切にしています。
「Henry」を広めることで、医療機関のオペレーション効率を底上げし、医療サービスの持続可能性に大きなインパクトをもたらすことを目指していきます。