20241123 本の整理
十二月に引越しをするので、準備を進めている。
自分は物を手放すのが苦手なタイプだと思うが、本は特に難しい。持っている本は、それを買った時の自分の心の状態がそこに保存されているように感じる。その本を手放すことで、過去の自分を忘れてしまうのではないかと不安に思う。
気軽な興味で買った本も、切実な悩みから買った本も、どれも自分の一部に思える。
その一方でふと、学生の頃からもう十数年以上も経っていることに気付く。自分の心はかなり変化しまい、当時の感覚を再生するにも難しさを感じるようになった。自分の一部とはもういえなくなっている本もあるようだ。ある程度は、思い切って手放すべきなのだろう。
本は、忘れていた自分の原点を再確認させてくれるありがたい存在だ。しかしまた、変化を妨げる足枷にもなりう得る。