創業相談は聞き役に徹するが良き
本日は、岡山中小企業診断士会からのお仕事で、初めて創業相談会の相談員業務を行なった。
本来なら岡山図書館の会場で対面のリアル開催の予定だったが、例のオミクロンの脅威のため急遽オンラインでの実施となり自宅からzoomを繋いだ。
診断士会からは3名が相談員として参加となった。私には、創業相談初心者ということで、その内のお一人であるベテランの先輩診断士がサブでついて下さった。産業振興センターのセンター長様と併せて3人の専門家というフォーメーションで相談体制が組まれた。
和やかな専門家チームの顔合わせの後、13時から1人につき1時間、計4名の方の創業相談をお受けすることになった。相談会のファシリテーション役を仰せつかったが、1年間活動してきたタキプロのzoomセミナーでの経験値のお陰で不安なくファシリ役を務めることができた。何事も助けてくれるのは経験である。
どの創業相談者様からも、まず最初に引き出そうと試みたのは「何がやりたいのか?」より「何故やりたいのか?」の創業に至る想いである。
「何故やりたいのか?」の強い想いが無ければリスクを孕む創業という船を漕ぎ出すことはできないからだ。逆に「確固たる想い」があれば、諦めずに「やり方」を探し、自ら船を漕ぎ出すはずである。
次に「誰に売りたいですか?」「どんな事業=何を売りたいですか?」「どの様に売りたいですか?」「貴方の強みは?」と質問を投げかける。
診断士的に言うと「誰に」「何を」「どのように」「強み」を「機会」にぶつけてビジネスチャンスを掴む!である。
それらの答えを相談者様に頭を捻ってアウトプットしてもらうことで、漠然としたビジネスプランの骨格がうっすらと見えてくるようなれば…と質問を続けた。
そうして1時間ほど話してもらうと、「今日の相談会でやるべきことに気付いたので早速やってみます!ありがとうございました!」と、どの相談者様も何故かスッキリしたお顔になってそれぞれの相談会を終えることが出来た。そのお顔を拝見して創業相談のデビュー戦としてはまずまずであったかと、ホッとした。
どなたにも具体的な手法や手段については、お教えしていない。相談者様自らが自分が発した言葉の中で「気付き」を得られてスッキリされたのだ。
この創業相談会は、診断士の仕事は知識を「教える」ではなく社長の「思考の整理を手伝う」ことなのだなぁ…を、つくづく実感できた貴重な経験になった。
さぁバイブルの様な和仁先生の本を、も一度読んで勉強しよう。
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