電気通信大学
電気通信大学とは
電気通信大学(でんきつうしんだいがく)は、日本の国立大学で、東京都調布市に所在しています。1949年に設立され、主に情報通信技術、電子工学、機械工学、理工学などの分野における教育と研究を専門としています。高度な科学技術を基盤とし、現代社会のニーズに対応する研究やイノベーションを推進することを目指しています。
特徴
• 情報通信技術の強み:情報通信技術(ICT)に特化した教育・研究機関として、ソフトウェア、ハードウェア、ネットワーク技術、AIなど、情報社会を支える分野での高度な研究が行われています。
• 実践的教育:理論的な学びに加えて、実践的な研究や実験を通じた教育が行われ、即戦力となる技術者や研究者の育成に力を入れています。
• 広範な学問領域:情報科学、工学、理学の融合分野に対応し、多分野にわたる学問をカバーするカリキュラムが提供されています。
学生は、最先端の技術や研究を学ぶことができ、卒業生は情報通信技術分野やエンジニアリング分野で活躍することが期待されています。
電気通信大学の編入試験の特徴
推薦入試→3,4年次の各学年の学科・コース等現員に対する学業成績の席次の平均が上位20%以内である必要がある
学力試験→どの席次であっても受験が可能
TOEICなどの外部テストの提出不必要
電気通信大学編入学では、I類(情報系)、II類(融合系)、III類(理工系)の3つの類があり、それぞれが異なる学問分野や目的を持っています。以下に各類の違いと特徴を解説します。
1. I類(情報系)
特徴:
• 情報科学・通信技術を中心に学ぶ:I類は、情報科学や通信技術、コンピュータサイエンスに焦点を当てたカリキュラムを提供しています。ソフトウェア技術やネットワーク技術、AI(人工知能)などの現代の情報技術に関する高度な知識とスキルが求められます。
• 基礎知識の強化:数学や情報処理の基礎を深く理解し、情報分野に応用する能力を育成します。
• プログラミングやデータサイエンスの技術が重視され、現代の情報化社会に対応できる知識とスキルを磨きます。
2. II類(融合系)
特徴:
• 理学と工学の融合:II類は、理学と工学の境界領域にある新しい学問分野を探索し、理学(基礎科学)と工学(応用技術)の知識を融合させた研究に取り組みます。科学技術やイノベーションを創出するための多様な分野の学びが特徴です。
• 幅広い分野をカバー:電子情報、通信機器、ロボティクス、人工知能、データサイエンスなど、物理学や数学に加えて、多様な工学的知識を横断的に学びます。
• 産業応用への理解:ハードウェア技術とソフトウェア技術を結びつける力を育成し、実際の産業界での応用も視野に入れた教育が行われます。
3. III類(理工系)
特徴:
• 自然科学と工学の基礎を学ぶ:III類は、理工学の基礎である自然科学(物理学、化学)や数学を中心に学び、これらの基礎知識を深めることに重点を置いています。基礎科学に根ざした理工学的な知識を徹底的に学ぶことで、応用力を持った技術者や研究者の育成を目指します。
• 専門性の高い教育:機械工学、電子工学、光学、物理工学、化学生命工学などの専門領域に特化して学びます。特に、理学的なアプローチを工学的な応用へと発展させる力が重要視されています。
• 演習や実験の重視:講義だけでなく、実験や演習を通じて実践的な技術を習得し、理論を応用できる力を養います。
総合的な違いと選び方
• I類(情報系)は、主にソフトウェアや情報通信技術に関心があり、コンピュータサイエンスやデータサイエンスに関するスキルを磨きたい人に適しています。
• II類(融合系)は、理学と工学を横断し、幅広い知識を融合させて新しい技術やイノベーションを創出したい人向けです。ハードウェアとソフトウェアの両方に関心がある学生にも向いています。
• III類(理工系)は、自然科学や基礎工学を深く学び、理論を応用して現実世界での問題解決に挑む技術者や研究者を目指す学生に最適です。
それぞれの類は、学問のアプローチや応用範囲が異なるため、自分の興味や将来のキャリア目標に合わせて選択することが重要です。
入学者受入の方針(アドミッション・ポリシー)と入学者選抜の基本方針
電気通信大学は、人類の持続的な発展に貢献する知と技の創造と実践を目指し、社会とともに発展を続けてきました。科学・技術の発展を先導し、知識基盤社会を支える高度な人材を育成することは、大学の最も重要な使命です。
この使命のもと、社会的課題の解決に寄与し、人々が心豊かに生き甲斐を持って暮らせる社会の実現に貢献するためには、もの、エネルギー、情報の交換による「人」、「自然」、「社会」、「人工物」の間の相互作用を正しく理解し、それを通じて価値の創造が不可欠です。
本学は、そのような価値の創造をもたらす科学・技術体系を、広義のコミュニケーションの視点から「総合コミュニケーション科学」と捉え、これに関する教育研究の世界拠点となることを目指します。そして本学は、そのための取り組みを通して、21世紀の世界に貢献したいと考えます。
入学者受入の方針(アドミッション・ポリシー)
【情報理工学域】
「総合コミュニケーション科学」の基盤となる情報、通信、電子、機械、ロボティクス、光科学、量子物性、基礎科学等の情報領域、理工領域はもとより、両者の融合による革新的な実際的知識において、新しい価値の創造に貢献することがますます期待されています。
電気通信大学では、時代の要請を踏まえ、学生自らが、成長にあわせて段階的・探究的に専門分野を選択し、幅広な専門性と総合力を身につける学生主体の教育を実施します。
情報、融合、理工の各領域において、基礎学力と倫理観を備え、国際性、応用力、実践力を伴う確かな専門基礎と継続的な修養能力を持ち、社会との関わりの中で自らを成長していくことのできる人材を育成します。その過程においては、科学的思考力、判断力、倫理感覚、論理的コミュニケーション能力等の涵養を大切にし、また、学生自らに進修を主体とさせた(博士前期課程)の一貫性と教育課程の大きな特徴であり、学域における学びが、先端的な学問研究へと展開します。このような教育方針に沿って、以下のような資質・能力・意欲を持った皆さんを、広く国内外から受け入れます。
【情報理工学域・求める学生像】
「総合コミュニケーション科学」という基盤となる領域に不可欠な自然科学および数学に強い興味と探究心を持ち、その学修およびディプロマ・ポリシーとカリキュラム・ポリシーに基づく数術の実現のために必要な基礎学力と論理的思考力・判断力・表現力を有し、多様な人々と協働しながら主体的に学ぼうとする意志の強い皆さんを求めます。
情報、融合、理工、それぞれの領域において、修得した知識と技術を活用して広い視野からグローバルに貢献し、社会の発展に貢献するという意欲に燃える人を歓迎します。
【I類(情報系)】
情報に関わる学問の基礎を広く学びます。情報を対象とする学問は多様であり、その領域は広範であり、幅広い基礎力を自分で取り扱う事が非常に重要です。情報の本質や実践を追究する分野、表現や加工、活用の技術や手法を発展する分野、また、情報の流通・収集・蓄積に関わる通信ネットワークの分野などがあります。これらに対処し立った学問として発展しています。
一方で情報に関わるすべての学問は相互に関連し合い、情報化社会を支えています。そのため次世代の情報化社会を先導する担い手には、この専門分野に根差し、情報化社会の専門的思考を理解し、総合的専門的思考を広く活用することが求められます。分野において進行するコンピュータ、アルゴリズム、プログラムなどを学ぶことも専門分野の基礎を身につけ、その後はアイデア情報科学、「経営・社会情報学」「情報教養工学」「コンピュータサイエンス」「デザイン思考」「データサイエンス」という教育プログラムのいずれか、専門性を高めます。
【I類(情報系)求める学生像】
目まぐるしく変化する現代社会における情報機能の多様化、情報の拡大とその環境の変遷に対応して、「人」より「人社会のすべて」、人と社会の変化に対応し、かつあるいはそれを推進する社会貢献の意志を有する学生を求めています。
情報の生成から、収集、流通、蓄積、加工および応用までを総合的に扱う学問分野を指導し、学び、次世代の情報化社会を支える技術の創造を担う科学・技術者を目指そうとしています。
【II類(融合系)】
新しい科学技術やイノベーションの創出には、理学、情報学、工学、医学などの分野の融合がとても重要です。
II類では、電子情報・通信機器、計測機器、ロボットなどの産業応用をより強く意識したハードウェア技術および人工知能、データサイエンスを含めた制御、さらには情報通信システムや多様化するネットワーク社会をリードするソフトウェア技術について、5つの教育プログラム「セキュリティ情報学」「情報通信工学」「電子情報学」「計測・制御システム」「先端ロボティクス」で広く深く学ぶことができます。また、その過程では、倫理力、社会性、国際性、論理的コミュニケーション能力を確立し、様々な分野への応用、実践が可能となる専門基礎力と継続的な学修能力を涵養します。
【II類(融合系)・求める学生像】
情報学と理工学の基礎となる数学、理科および英語に興味と学力を有し、これらの学修をさらに深めていく意志を持つ人を求めます。また、情報学、理工学それぞれの融合に強い関心を持ち、それらの修得に必要な論理的なコミュニケーション能力、主体性、独創性、目的達成力を持つ人を求めます。科学的思考力を基本としながら、広い視野でマクロスケールからミクロスケールまでの幅広い専門性を高めるとともに、将来の応用を支える倫理観、社会性を有することも重要です。理学、工学や情報学の基礎を広く身につける分野における国内外で開催される科学技術分野の学会参加受賞した人を歓迎します。
【III類(理工系)】
理工学の主たる構成要素で、学生たちが自然科学や数学を基礎から体系的に学び、その主要な構成分野である「機械システム」「電子工学」「光工学」「物理工学」「化学生命工学」の中から学生自身が探究的に選択し各分野に進むます。専門教育では、講義だけでなく、演習や実験を通して高度な専門性と実践力・総合力を養います。
また、広く理工学分野の教養を育みながら、科学技術の発展と自然環境や国際社会との調和を実践できる倫理観および社会性・国際性を養います。その過程で、自身の考えを他者と共有するための論理的コミュニケーション能力も養います。
【III類(理工系)・求める学生像】
理工学の基盤となる自然科学や数学に強い興味と探究心を持ち、その学修のために必要な基礎学力と論理的思考力を有し、主体的に学ぼうとする意志の強い人を求めます。また、読解力や文章力、口頭表現力、または英語力を活かしながら自らを表現することも重要です。自然環境や国際社会に目心が高く、広い視野からグローバルに活躍し、社会の発展に貢献するという意欲にあふれる人を歓迎します。
分析した情報理工学域・求める学生像
総合的な視野と探究心
• 「総合コミュニケーション科学」という広い学問領域における自然科学と数学への強い興味と探究心を求めています。この点から、基礎的な学力や専門分野における深い理解を持ち、自ら探究する姿勢が重視されていることが分かります。
論理的思考力・判断力・表現力
• 数学や自然科学に関する基礎学力に加え、論理的な思考力や問題解決力、さらにはそれを効果的に伝える表現力も必要とされています。多くの人と協働しながら学ぶ意欲も求められているため、協調性やコミュニケーション能力も重要視されています。
国際的な視野と社会貢献への意欲
• 広い視野からグローバルに貢献する意欲に燃える学生が歓迎されるとされており、単なる専門知識の習得だけでなく、国際的な課題や社会問題の解決に貢献できる人物が求められています。
分析した各類の求める学生像
I類(情報系)
多様な情報分野への関心と適応力
• 情報系の学問が多岐にわたり、幅広い基礎力が求められるとされています。そのため、学生には多様な情報分野に対して適応し、実践的な技術を習得する意欲が必要です。情報の流通、収集、蓄積など、幅広い知識を統合する能力が求められていることがわかります。
総合的かつ専門的な思考
• 情報社会を支える学問は相互に関連しており、学生にはこれらを総合的に活用する能力が期待されています。また、専門分野に根差した思考を身につけるとともに、次世代の情報社会をリードする役割を担うことが求められています。
次世代の技術者としての使命感
• 次世代の情報化社会を支える科学技術者として、情報の生成、収集、流通、蓄積、加工、応用に関わる広範な知識を備えた学生が求められています。社会に貢献する意志を持ち、次世代の技術革新に貢献する姿勢が重要です。
II類(融合系)
多分野の融合と応用力
• II類では、理学、工学、情報学、さらには人工知能やデータサイエンス、ネットワーク社会に関わる分野が融合して学べる点が特徴です。このため、幅広い分野に興味を持ち、それらを応用する力が求められます。単に理論を学ぶだけでなく、産業応用や社会的課題の解決に結びつけることが重要視されています。
倫理観と国際性
• 倫理観や国際的な視点も強調されており、幅広い視野で物事を捉え、グローバルに貢献する意識を持つ学生が求められています。これは、科学技術の発展が世界的な課題に直結しているため、世界を視野に入れたリーダーシップが重要とされていることを反映しています。
主体性と独創性
• 自ら学び、独創的に問題解決へ取り組む意志が強く求められています。将来的に新しい技術や革新を生み出す力が期待されており、独立して考える力やクリエイティブな思考が重視されています。
III類(理工系)
理工学基盤の探求と実践力
• 理工系では、自然科学と数学に対する強い興味と探究心が求められます。加えて、講義だけでなく実験や演習を通じて実践的な力を養うことが強調されており、学問的な知識と現場での実践力のバランスが重要です。
論理的コミュニケーション力
• 論理的な思考だけでなく、それを効果的に伝えるためのコミュニケーション能力も重視されています。科学技術を広く社会に伝える力や、多様な人々と協力する力が重要とされています。
グローバルな視野
• 国際的な社会に目を向け、広い視野から社会に貢献できる意欲が求められています。特に環境問題や国際社会との調和を意識した学生が望まれ、技術だけでなく、社会問題に対する責任感も重要視されています。
総合的な分析
電気通信大学が求める学生像は、以下のような特徴が共通しています。
1. 探究心と向上心
• 各類に共通して求められるのは、学問に対する深い探究心と、常に成長し続ける向上心です。これは、広い領域にわたる科学技術の理解と応用が期待される大学において、革新的な知識や技術を身につけ、社会に貢献するためには不可欠な資質です。
2. 基礎学力と論理的思考
• 自然科学、数学、情報科学など、基礎的な学力はどの類でも強く求められています。これに加え、論理的な思考力や問題解決能力も重視されており、技術を社会に実装するために不可欠なスキルとして位置づけられています。
3. 社会貢献の意欲とグローバルな視点
• 国内外問わず広く社会に貢献する意欲、そして国際的な課題に対処するためのグローバルな視点が重要視されています。情報や技術がグローバルに繋がる現代社会において、国際的に活躍できる人材が必要とされています。
4. 協働とリーダーシップ
• 多様な人々と協働しながら学び、リーダーシップを発揮することも重視されています。技術的な能力だけでなく、チームでの協調性やリーダーシップが現代の学問や技術の現場で重要視されていることを反映しています。
入学者選抜の基本方針
入学者の受入れに際しては、高等学校段階における学びの成果・実績の評価も含め、多様な選抜を実施し、学力の三要素を踏まえた多面的・総合的評価を推進します。一般選抜、学校推薦型選抜、総合型選抜、総合型選抜(夜間主課程)、私費外国人留学生選抜及び特別編入学の選抜方法に応じて、大学入学共通テスト、個別学力検査、総合問題試験、面接試験、プレゼンテーション、調査書及びその他の提出書類のいずれかを組み合わせて、本学域での学修において求められる資質、能力、学力等について総合的に判断し、入学者の選抜を行います。
1) 特別編入学(推薦)
募集は、類別に募集します。
選抜は、推薦書、調査書及び面接試験を総合して行います。
面接試験では、情報・理工学分野を学ぶために必要な基礎学力や専門領域の基礎知識、志望動機、主体的な勉学意欲、自己表現能力などについての試問を行い評価します。
2) 特別編入学(学力)
募集は、類別に募集します。
選抜は、学力試験、面接試験及び調査書のうち、類が指定する方法を総合して行います。
学力試験では、情報・理工学分野を学ぶために必要な学力「数学、物理学又は化学」及び国際性を備えた人材を育成するために必要な語学力「英語」を入試科目として課します。解答は記述式により、解答のみならずその解答に至る思考・判断の過程及び表現力も含めて評価します。面接試験では、情報・理工学分野を学ぶために必要な基礎学力や専門領域の基礎知識、志望動機、主体的な勉学意欲、自己表現能力などについての試問を行い評価します。
入学者選抜の基本方針から分析した試験内容について
この入学者選抜の基本方針に基づく特別編入学の選抜プロセスは、以下のような特徴が見られます。
1. 多様な選抜手法
• 選抜方法には、学力試験や面接、推薦書や調査書などが含まれ、多面的に受験者の能力を評価する方針が明確です。特に、推薦型と学力型で評価ポイントが異なる点が特徴です。推薦型では推薦書や面接が中心となり、学力型では学力試験が大きく評価されます。
2. 総合的評価
• 推薦型、学力型のいずれにおいても、受験者の基礎学力だけでなく、志望動機や自己表現能力、勉学に対する意欲など、学力以外の要素も重視されています。これは、大学での学びに対する適性や積極性を総合的に判断しようとしている点が強調されています。
3. 専門的知識の評価
• 特に理工系の分野において、情報・理工学分野で必要な基礎学力と専門的な基礎知識を重視しており、これはどの類においても共通しています。面接試験ではこれらの知識や意欲を確認するプロセスがあることから、専門分野に対する深い興味と理解が必要とされています。
4. 国際的視点
• 学力試験に「英語」が含まれていることから、グローバルな視点を持った人材を育成する意図が感じられます。英語力が単なる語学能力ではなく、国際社会で活躍するための基盤として評価されています。
5. 思考プロセスの評価
• 記述式の学力試験では、単に正解を求めるだけでなく、思考の過程や判断力、表現力が重視されています。これは、論理的な思考や問題解決能力を評価するものであり、単なる知識の詰め込みではなく、理解を深めた上での応用力が求められています。
総合的な分析
全体として、電気通信大学は単に学力だけでなく、多様な要素を重視した選抜を行っており、総合的な能力を備えた学生を求めています。学力試験や面接試験、推薦書や調査書を組み合わせて、受験者の学力だけでなく、勉学に対する意欲や自己表現力、そして論理的な思考力や問題解決力までを包括的に評価する仕組みとなっています。また、英語力の評価も含まれており、国際的な視野を持った人材育成を目指していることも明確です。
推薦入試における面接試験の内容(類別)
• I類(情報系)
• 志望動機、勉学意欲、自己表現能力、卒業研究の内容、数学と情報の基礎知識などに関する試問が行われる。
• 分析:I類では、情報系の学問に対する理解と意欲が重視されており、基礎的な数学や情報の知識が問われます。加えて、自己表現力や卒業研究内容を通して、どれだけ主体的に学んできたかが評価されるポイントとなります。
• II類(融合系)
• 志望動機、勉学意欲、自己表現能力、卒業研究の内容、数学と専門科目の基礎知識などに関する試問が行われる。
• 分析:II類は、数学に加えて専門的な分野に対する知識が求められており、理学・工学・情報学などが融合した分野に適応できる能力が問われます。特に、幅広い分野に関する基礎知識が必要とされ、志望動機や自己表現力とともに、専門的な理解がどれほど深いかが評価の中心となります。
• III類(理工系)
• 志望動機、勉学意欲、自己表現能力、卒業研究の内容、数学、物理または化学と専門科目の基礎知識などに関する試問が行われる。
• 分析:III類は、数学、物理、化学に関する基礎知識が重視されています。特に理工学分野では、専門知識の正確さと深さが評価されると同時に、自身の研究内容や学問への取り組み方についても強く問われます。
総合的な分析
• 学問への理解と実践力の評価
• 各類に共通して、専門分野に対する基礎的な理解が重要視されていますが、それだけでなく、志望動機や勉学意欲といった内面的な要素も面接で評価される重要なポイントです。特に、卒業研究の内容に触れることで、どれだけ実際の学問に対して深く取り組んできたかが判断されます。
• 自己表現力の重視
• 面接試験では、自己表現力も評価の一環として重視されています。知識や技術だけでなく、それを他者にどのように伝え、表現できるかが、今後の研究活動や社会での活躍において重要であることが背景にあると思われます。
• 類ごとの専門性
• 各類で問われる知識の範囲が異なり、I類(情報系)では情報分野に特化した知識、II類(融合系)では複数分野にまたがる知識、III類(理工系)では理工学の基礎知識がそれぞれ重視されています。これにより、各分野における専門的な素養をもった人材が求められていることが明確です。
結論
この推薦入試の面接試験は、受験者の基礎知識と専門性に加え、自己表現力や意欲も重視される多面的な評価を行うプロセスとなっています。それぞれの類で異なる分野における知識が問われる一方で、共通して自己表現や勉学への姿勢が評価されるため、学力のみならず、コミュニケーション能力や積極的な学びの姿勢が重要な要素となっています。
学力試験の選抜方法
入学者の選抜は、学力試験、面接試験の結果及び調査書のうち、類が指定する方法を総合して行います。
学力試験の科目及び出題分野・内容等
なお、「物理学」、「化学」は学力試験時にいずれかを選択します。
科目:
• 数学(120点)
• 微分積分学(=一変数、多変数、基本的な微分方程式)、線形代数学、関数論から5問出題、うち4問選択解答。
• 物理学(90点)
• 力学、電磁気学、熱物理学、波動と光、現代物理学。
• 化学(90点)
• 物質の結合、化学平衡(化学熱力学を含む)。
• 英語(90点)
• 大学教養程度。
面接試験の内容等
なお、面接試験はIII類志望者に対してのみ実施します。
•類名:
・I類(情報系)
・個人面接により、志望動機、勉学意欲、自己表現能力、卒業研究の内容、数学と情報の専門知識などについて試問を行い評価します。
・II類(融合系)
・個人面接により、志望動機、勉学意欲、自己表現能力、卒業研究の内容、数学と専門家も河野基礎知識などについて試問を行い評価します。
• III類(理工系)
• 個人面接により、志望動機、勉学意欲、自己表現能力、専門科目の基礎知識などについて試問を行い評価します。
学力試験の分析
学力試験の構成と内容
この選抜試験は、数学、物理学または化学、英語の3科目を中心に行われます。各科目の内容は以下の通りです。
• 数学では、微分積分学(多変数や微分方程式を含む)や線形代数学、関数論といった高度な大学レベルの内容が出題されます。5問中4問を選択して解答するため、受験者は自分の得意分野を活かせる柔軟性がありますが、同時に広範囲の知識が求められます。
• 物理学と化学は、選択制となっています。物理学では力学や電磁気学、現代物理学などが出題され、化学では物質の結合や化学熱力学が含まれる化学平衡がテーマとなります。どちらも大学レベルの深い理解が求められます。
• 英語は大学教養程度の問題が出題されますが、内容に関する詳細は記載されていないため、一般的な読解力や文法、語彙力が求められると考えられます。
面接試験の内容
I類(情報系),II類(融合系)III類(理工系)志望者には面接試験が実施されます。この面接では、志望動機や勉学意欲、自己表現能力が重視される一方、専門科目に関する基礎知識の確認も行われます。特に、理工系の専門知識を問われるため、学問に対する理解や意欲を示すことが重要です。
試験の全体的な難易度と評価方法
試験の内容を見ると、かなり高度な大学レベルの知識が求められるため、受験者には十分な基礎力が必要です。特に、数学や物理学、化学の分野では、広範な知識を深く理解していることが前提となっており、問題の難易度は相当高いと推測されます。
面接試験では、学力だけでなく、志望理由や自己表現力といった内面的な資質も評価されます。これにより、単に学問的な知識を持っているだけでなく、積極的に学び、将来に向けて研究を深めていく姿勢が重視されていることがわかります。
総合的な結論
この学力試験と面接試験は、受験者に高度な基礎学力と専門知識を求めるだけでなく、自己表現力や学びに対する意欲も総合的に評価する仕組みです。
最後に
電気通信大学の受験を試みている皆様、過去問題はお持ちですか?
過去問題は編入試験の合格率を飛躍的に伸ばすために必要です。