お茶の水女子大学
お茶の水女子大学とは
お茶の水女子大学は東京都文京区にあり、アクセスが良く、都心の自然に囲まれた立地が特徴です。最寄りの茗荷谷駅から徒歩10分程度で到着でき、駅周辺の治安も良いことで知られています。大学のキャンパスは美しい建物が多くありますが、老朽化している部分もあるため、耐震性などが強化されています 。
偏差値について
お茶の水女子大学の学部ごとの偏差値は次の通りです:
• 文教育学部: 64~71
• 理学部: 64~70(化学科は65~70)
• 生活科学部: 62.5~65.0 。
お茶の水女子大学は学問においても高い評価を受けており、特に理系・文系ともに幅広い分野で質の高い教育が提供されています。
文教育学部
アドミッションポリシー
人間は、過去から現在に至るまで地球上のさまざまな地域で、言語をはじめとする文化や科学技術を創造し、政治、経済、教育などの諸社会組織を発展させてきました。人間と文化と社会を理解するためには、時間軸と空間軸の上に現代社会を位置づけ、マクロからミクロに至る多次元的なアプローチが必要です。
文教育学部は、人間と文化と社会に迫る、人文・社会系の総合的な学部です。人文科学科、言語文化学科、人間社会科学科、芸術・表現行動学科の4つの学科からなり、人文科学科、言語文化学科、人間社会科学科には複数の専門教育プログラム(主・強化・副・学院)が置かれ、また3つの学科に共同で置かれるグローバル文化学プログラム(主・学院)が設けられています。また、4年一貫の専門教育プログラムとして、芸術・表現行動学科には舞踊教育学専修プログラムと音楽表現専修プログラムが設けられています。このような多彩なプログラムと少人数教育によって、専門的に深く、総合的に広く学ぶためのカリキュラムを用意しています。
文教育学部に3年次編入学を志望される皆さんには、これまでの専門を生かしつつ、文科系の科目も広くおよび理数系の科目まで幅広く、同時にじん欲に深く学習されることを望みます。多様な領域でのリーダーを目指し、意欲と能力と個性に富んだ皆さんが志望されることを期待します。
お茶の水女子大学文教育学部が求める人材(アドミッションポリシーより)
1. 多次元的な視点を持つ人材
• 人間、文化、社会を理解するために、時間軸と空間軸を踏まえたマクロからミクロまでの視点で物事を捉えられる人材。
2. 幅広い知識を有する人
• 文系科目だけでなく、理数系科目まで幅広く学び、総合的な知識を持とうとする姿勢が求められています。
3. 専門分野に深く取り組む意欲がある人
• これまでの専門を生かし、さらに専門的に深く探求する姿勢を持つ人材を歓迎しています。
4. 多様な領域でリーダーシップを発揮できる人
• 学部を超えた多様な分野での学びを通じて、社会でリーダーシップを発揮できる資質を持つことが期待されています。
5. 強い意欲と個性を持つ人
• 学問に対して意欲的であり、自らの個性や能力を積極的に発揮する学生が求められています。
これらのポイントから、お茶の水女子大学文教育学部は、幅広い教養と深い専門知識を兼ね備え、リーダーシップを発揮できる多様な視点を持った学生を育成することを目指しています。
言語文化学科の受入方針
[日本語・日本文学]
すでに日本文学や日本語の研究の面白さを知り、さらに自分の力で新たな認識の世界を切り開きたいという人や、いまひとつどこかで日本文学や日本語のことを気にしつつも、これまでは別の道に進んでいたのが、遂に新たな一歩を日本語・日本文学研究の道に記そうと考えた人の応募を待っています。特に、日本文学や日本語についての疑問をたくさんかかえ、それを積極的に追究していこうという意欲をもち、その疑問を友人や教員と共有できる人を望んでいます。
筆記試験では、基礎的な文章読解力と、日本語・日本文学についての基礎的な知識の有無、および課題に対して、自分なりの論理を組み立て、的確に表現する能力の有無を見ます。
口述試験では、質疑を通して、コミュニケーション能力や自己表現能力を見ます。
[中国語圏言語文化]
筆記試験と口述試験を課しています。筆記試験は現代語古典語の読解が中心となります。私たちが要求するのは大学で2年間中国語を学んだレベルにすが、実際には、合格するためにはかなり高度な読解力が要求されます。
口述試験では編入後の学習研究計画を中心に聞きます。編入生の場合は一般的に言って、他の学生よりも授業負担が大きいため、明確な展望がないときちんとした卒業研究ができないと考えられます。とは言え、私たちは決して「完成品」を求めているわけではありません。むしろ、他大学や他分野、社会人としての経験を生かして、中国語学や中国文学研究に取り組もうという意欲とビジョンに満ちた人、それによって他の学生にもよい刺激を与えてくれるような人を求めています。
[英語圏言語文化]
3年次編入試験は、まず1次の筆記試験(英語)において、思考力を含む基礎学力が十分かどうか調べ、さらに2次の面接により、専門課程で学習を深めるための適性を総合的に判断します。上頃から英語の高度な運用能力を身に付けようと努力するのはもちろん、英語や英語圏の文学・文化について、自分がこれからどんなことを学びたいのか、はっきりした問題意識を持ち、自らの課題を追究していくような意欲のある人を求めています。
[仏語圏言語文化]
フランス語圏の言語、文化や社会に強い関心を抱き、それを深く学びたいと思っている人、すでに大学を卒業して社会人としての生活を送っているが、再び大学に入ってこの分野を研究し、それを将来の新たなキャリアのために役立てたいと考えている人、おおいにこのような意欲ある人たちが応募されることを期待しています。第1次選考の筆記試験では、フランス語の語学力(仏文和訳・和文仏訳)を見ます。第2次選考の口述試験では、日本語で志望動機や研究計画などを聞くとともに、フランス語による質疑応答を実施し、大学で専門的な学習を行うための適性やコミュニケーション能力を見ます。
人間社会科学科の受入方針
[社会学]
社会学主プログラムでは、社会学の基礎的な理論と研究方法を体系的に学び、社会学理論や具体的な社会問題についての理論的・実証的な研究に取り組むことを通じて、社会のさまざまな問題の解決に向けて自主的・積極的に取り組む能力を身につけることを目指しています。旺盛な好奇心と意欲に満ち、社会学の主と強化のプログラムによって集中的に社会学的な視点を修得しようとする学生の編入学を希望します。第1次選考では、書類審査と英語を含む専門試験によって基礎的能力の確認をします。第2次選考の口述試験では、志望動機、社会学的な問題意識や編入学後の展望などに関して総合的な評価を行います。
[子ども学]
子ども学プログラムでは、専門の基礎として、「子ども」や保育・幼児教育に関して、教育、発達、社会、歴史、文化など多様な観点から学びます。学内にある乳幼児のための施設(幼稚園、認定こども園、ナーサリー)等を活用し、子どもが育つ環境や子どもと理解について実践的に考えることも可能です。「子ども」という問題を主体的に考え、子どもと大人の関係性について探究する意欲のある方の入学をお待ちしています。第1次選考では書類審査、英語を含む専門試験によって基礎的能力の確認をします。第2次選考は口述試験により、志望動機や入学後のプランニングなどが総合的な評価を行います。
学科ごとの求める人材の分析
1. 日本語・日本文学専攻
• 求める人材: すでに日本文学や日本語に興味を持ち、その研究の面白さを感じている人。また、日本語や日本文学に対する疑問を持ち、それを深く追究しようとする積極的な意欲があり、他者と議論を通じてその理解を深めたい人。
• 能力要件: 文章読解力、日本語・日本文学の基礎知識、自分なりの論理的思考能力、コミュニケーション能力。
• 特徴: 研究への情熱と疑問を共有できる姿勢が重要。
2. 中国語圏言語文化専攻
• 求める人材: 高度な中国語の読解力を持ち、編入後の学習計画やビジョンが明確な人。特に、他の分野や社会経験を活かして、中国語学や中国文学に取り組む意欲のある人。また、他の学生に対して良い刺激を与えられるようなリーダーシップや発信力も求められる。
• 能力要件: 高度な中国語読解力、明確な学習ビジョン、他者に刺激を与える力。
• 特徴: 他者に影響を与える存在であることが重視される。
3. 英語圏言語文化専攻
• 求める人材: 英語や英語圏の文学・文化に対して強い関心を持ち、問題意識を明確に持って自らの課題を追究できる人。高度な英語運用能力を磨こうとする意欲があることが求められる。
• 能力要件: 英語の基礎学力、高度な英語運用能力、思考力、自分の課題を追究する意欲。
• 特徴: 自らの問題意識を持ち、深く追究できる力が必要。
4. 仏語圏言語文化専攻
• 求める人材: フランス語圏の言語や文化に強い興味を持ち、さらなる学びや研究を志向する人。また、社会人としての経験を活かし、新しいキャリアのためにフランス語や文化を学び直したいという意欲を持つ人。
• 能力要件: フランス語の語学力、志望動機や研究計画の明確さ、フランス語でのコミュニケーション能力。
• 特徴: フランス語での質疑応答や日本語での計画の説明が求められ、実務経験も活かせる環境がある。
5. 社会学プログラム
• 求める人材: 社会のさまざまな問題に対して、理論的・実証的なアプローチで解決に向けて取り組む意欲がある人。また、社会学の基礎的な理論や研究方法を深く学び、自主的に問題解決を図ろうとする姿勢が求められます。
• 能力要件: 基礎的な社会学理論、研究手法、英語力、そして問題意識を持ち続ける好奇心と意欲。
• 特徴: 社会問題を自主的に解決する意欲と、社会学の深い理解が重視されます。
6. 子ども学プログラム
• 求める人材: 子どもの成長や教育に対する深い関心を持ち、教育、発達、社会、歴史、文化など多様な観点から子どもを理解しようとする人。特に、子どもと大人の関係性を主体的に探究し、保育や幼児教育に関心を持っている人材が求められます。
• 能力要件: 子どもに関する基礎的知識、英語力、保育・教育に関する理解、そして子どもに対する探究心。
• 特徴: 実践的な学びを通じて、子どもに関する多角的な視点を持ち、教育現場や研究で活かす能力が求められます。
試験内容
1. 言語文化学科
【日本語・日本文学】
• 試験内容: 日本語・日本文学の専門試験
• 学ぶべき内容: 日本文学や日本語に関する基礎的な知識と、それらに対する論理的な考察力が必要です。特に、古典から近代まで幅広い文学作品を理解し、批評できる力が求められます。
【中国語圏言語文化】
• 試験内容: 現代中国語・古典中国語の専門試験
• 学ぶべき内容: 中国語の読解力はもちろん、現代中国語と古典中国語の両方に精通していることが重要です。また、中国文化や歴史についての理解も求められます。
【英語圏言語文化】
• 試験内容: 英語の専門試験
• 学ぶべき内容: 英語の高い運用能力と、英語圏の文学や文化について深く学ぶ必要があります。特に文学作品の読解力や、批評的な思考が重視されます。
【仏語圏言語文化】
• 試験内容: フランス語の専門試験
• 学ぶべき内容: フランス語の語学力が必要であり、フランス語圏の文化や文学にも深い理解を持つことが求められます。仏文和訳や和文仏訳に慣れておくことも重要です。
2. 人間社会科学科
【社会学】
• 試験内容: 英語を含む社会学の専門試験
• 学ぶべき内容: 社会学の基礎理論や研究方法に関する知識が必要です。また、社会問題に対する批判的な視点や、実証的な研究を行うためのスキルを磨くことが求められます。
【子ども学】
• 試験内容: 英語を含む子ども学の専門試験
• 学ぶべき内容: 子どもの発達や教育に関する知識、保育における実践的なスキルが求められます。さらに、教育学や心理学、社会学といった幅広い分野から子どもについて多角的に考察する力が重要です。
外国語検定試験のスコアについて
言語文化学科および人間社会科学科では、TOEFLやTOEICなどの外国語検定試験のスコアが重要な評価基準として扱われます
生活科学部
アドミッションポリシー
生活科学部は、人間生活における人間と環境との関係について、多角的な視点から見つめ直し、真のバランスの取れた人間の生活とは何かを探究する学部です。
現代は科学技術の発展や急速な経済成長により、物質的に豊かで、快適な生活を享受できるようになりましたが、その一方で、急激な自然環境、社会状況の変化による問題が増加しています。こうした問題に対処するためには、自然科学、人文科学、社会科学の3つの視点から、多面的に問題を考える姿勢を養うことが必要とされます。
生活科学部がこうした要請に応えるために、食の科学と健康、人間と環境、人間と生活と社会、人間と文化、心の科学と健康の学科、およびプログラムが開設されています。それぞれのプログラムでは、少人数の実験・実習・演習に加え、個別的な教育を行うと同時に、社会生活で役に立つ資格等(栄養士免許、管理栄養士国家試験受験資格、一級建築士受験資格、公認心理師受験資格、家庭科教員免許など)の取得を促すカリキュラムも用意しています。
ただし、生活科学部では、それぞれの専門を深めるばかりでなく、文理融合の学部の特性を生かして、他の専門分野にも関心を持ち、多面的で総合的な視点から現実の人間生活の問題に取り組む力を持つことが期待されます。社会の多方面で活躍できる女性リーダーの育成を目指しています。
したがって、3年次編入学を希望される皆さんには、希望する専門はもちろんのこと、幅広い見識を養い、関連する他の領域にも熱心に取り組む意欲を期待します。
お茶の水女子大学生活科学部が求める人材(アドミッションポリシーより)
1. 幅広い視野と多角的な視点を持つ人材
• 自然科学、人文科学、社会科学の3つの視点から問題を捉え、多面的なアプローチができることを重視。
2. 人間と環境の関係に興味を持ち、探究する姿勢を持つ人
• 環境問題や社会的な変化に対して、バランスの取れた人間生活を追求する意欲的な探究心を持つ人材が求められています。
3. 専門分野を深めつつ、他分野にも関心を持てる人材
• 自身の専門に加えて、他の分野にも興味を持ち、文理融合の学びを積極的に取り入れる姿勢が期待されています。
4. 実践的な資格取得を目指し、社会での貢献を考える人材
• 栄養士、一級建築士、公認心理師などの資格取得を通じて、実践的な知識やスキルを身に付け、社会に貢献しようとする意欲が必要です。
5. 幅広い見識とリーダーシップを備えた女性
• 社会でリーダーシップを発揮できる能力や個性を持ち、多様な分野で活躍できる女性を育成することを目指しています。
総じて、生活科学部では、専門分野を深めつつも、幅広い視野と多面的な視点を持ち、他分野にも積極的に取り組む意欲がある学生を求めています。社会で活躍するための実践的なスキルや資格の取得にも積極的であることが期待されています。
学科の受入方針
【人間生活学科】
本学科では、豊かな人間生活の実現を担う人材の育成を、「生活社会科学」と「生活文化学」という相互に関連する2つのアプローチを通して追求します。①生活社会科学:地域社会から国際社会まで、多元的な社会環境を視野に入れて、家族、消費者、女性、高齢者、子ども、制度と政策の問題などの生活と社会及びその関係についての社会科学的視点から分析し、政策の立案・提言を探求します。②生活文化学:人間によって最も身近な服飾と住居、工芸、デザインなどの生活造形を生み出し、子どもを育んできた生活文化の歴史と現在について、比較文化的・民俗学的・歴史学的・保育学的視点から考察し、理解を深めます。これらの人間生活に関わる諸課題に関心があり、問題意識と研究意欲を持っている人、錬磨する現代の生活状況の中で、人間性を重視した社会を築くために貢献したいと考えている人、潤いのある生活を実現しようという熱意を持っている人を歓迎します。
編入学試験では、短期大学、高等専門学校、他大学学部などで勉強を進める中で、あるいは社会人として経験を積む中で、さらに人間生活に関する専門知識を深め、発展させようとする問題意識と具体的な研究課題をもった人を期待しています。選抜方法は学力検査(筆記試験:人文科学、社会科学分野に関する基礎知識)及び成績証明書などを総合して第1次選考合格者を判定し、第1次選考合格者に第2次選考(口述試験)を行い最終合格者を決定します。
【心理学科】
心理学科は、人間の心理的プロセスを科学的に解明し、エビデンスに基づいて人々の生活や環境や社会の課題解決を目指す学問領域です。この目的を理解して、人間の行動と心に関する科学的な見方と深い洞察力を磨き、現代の生活環境や社会の諸問題に取り組む研究意欲のある人、心の発達や健康への心理臨床的支援を行って社会に貢献しようという熱意のある人の進学を歓迎します。
特に編入学試験では、短期大学、高等専門学校、他大学学部において勉強を進める中で、あるいは社会人として経験を積む中で、さらに人間の心理や行動に関する知識と探求を積極的に深め、問題意識、あるいは具体的な研究課題をもった人を期待しています。
選抜方法は筆記試験(心理学や人に関する基礎知識)及び成績証明書などを総合して第1次選考合格者を判定し、第1次選考合格者に第2次選考(口述試験)を行い最終合格者を決定します。
学科ごとの求める人材の分析
1. 人間生活学科
• 求める人材: 生活社会科学と生活文化学の両面から、人間生活に関連する問題を探求し、社会に貢献したいと考える意欲のある人。具体的には、家族、消費者、女性、子ども、高齢者など、さまざまな社会的なテーマに対して、多面的な視点から問題を解決しようとする姿勢が求められます。
• 能力要件: 社会科学的視点からの問題分析力、政策立案に向けた思考力、比較文化的な視点での理解力。
2. 心理学科
• 求める人材: 心理学を通じて人間の行動や心を科学的に理解し、心理臨床的支援を行うことで社会に貢献しようという意欲のある人。特に、人間の行動や発達に対する深い洞察力と科学的なアプローチを持って、現代の課題解決に取り組む姿勢が求められます。
• 能力要件: 心理学的知識、問題解決能力、エビデンスに基づいたアプローチ力、心理臨床的な支援に対する意欲。
試験内容
1. 人間生活学科
【生活社会科学】
• 学習内容: この学科では、社会科学に基づいたアプローチを通じて、家族、消費者、高齢者、女性、子ども、政策や制度の問題を分析します。地域社会から国際社会まで、多面的な視点を持ちながら、社会の多様な問題を研究し、その解決方法を模索することが求められます。政策提言のための基礎的な知識やスキルも学びます。
• 試験内容: 社会科学に関する基礎知識。
【生活文化学】
• 学習内容: 人間の生活に密接に関連する文化や歴史について深く学びます。特に、服飾、住居、工芸、デザインなどの生活造形に関する歴史的・文化的な背景を考察し、文化的な視点から生活環境を理解します。また、子どもの発達や保育、民俗学や保育学の視点からも生活文化を探求します。
• 試験内容: 人文科学に関する基礎知識。
2. 心理学科
• 学習内容: 心理学科では、人間の心理的プロセスを科学的に解明し、エビデンスに基づいて人々の生活や環境の問題を解決する方法を学びます。特に、人間の行動や心の発達、健康に関する知識を深め、心理臨床的な支援方法も学びます。心理学的視点から現代社会の問題にアプローチすることが重要です。
• 試験内容: 心理学に関する基礎知識。
3. 共通項目: 外国語検定試験のスコア
• 学習内容: 各学科共通で、TOEFL または TOEIC のスコアが必須です。英語力は、学習を進めるための重要な要素とされており、特に英語の運用能力が問われます。
理学部
アドミッションポリシー
理学部は、基礎科学の分野を研究対象として、主に自然界の原理や法則の追究を行うところです。本学部は、数学、物理学、化学、生物学、情報科学の5学科からなり、少人数ゆえのきめ細かな指導により、高水準の教育・研究を行ってきており、数少ない女子大学の理学部として多くの有為な人材を養成してきました。最近はさらに大学院に進む者も多く平均進学率は6割を超えています。このような教育・研究の場に知的好奇心に溢れる女性を受け入れ、次世代のリーダーあるいは中核となる人材を育成し、社会に輩出することを目指しています。
高等専門学校・短期大学の卒業生など他の高等教育機関で教育を受け、より高度な理学専門教育の機会を得て、さらなる高みへの飛翔を志す方を対象としており、志望者には、数学、物理学、化学、生物学、情報科学等を学び、自然科学の知識を習得することはもちろんのこと、論理的思考力を身につけるようにすること、筋道の立った文章が書けることなどが望まれます。
お茶の水女子大学理学部が求める人材(アドミッションポリシーより)
1. 知的好奇心と探究心を持つ人材
理学部は「自然界の原理や法則の追究」を教育の基礎にしており、物理的現象や生命の仕組みなど、自然科学の根源に対して好奇心と探究心を持ち、それを積極的に追求できる学生を求めています。学問に対する深い関心が重要です。
2. 論理的思考力と問題解決能力を備える人
• 理学部での教育は、自然科学を基盤にした学問です。数学、物理学、化学、生物学、情報科学の分野での論理的思考力が不可欠です。科学的な思考に基づき、実験や観察結果から理論を導き出す能力が求められます。
3. 高度な自然科学の知識と表現力
• 数学、物理学、化学、生物学、情報科学といった自然科学分野での基礎知識の修得が求められます。さらに、その知識を活用し、科学的な内容を明確に説明したり、文章として筋道の立った表現力も重視されています。
4. 次世代のリーダーシップを発揮する意欲
• 理学部では、次世代のリーダーや中核的な人材の育成が目標の一つです。科学的な知識を応用して、社会に貢献しようという意欲を持った人材が求められています。
5. 女性科学者としての社会貢献を志す人材
• お茶の水女子大学は女子大学であり、特に女性の科学者としてのキャリア形成を目指す学生を歓迎しています。社会的な問題解決や研究を通じて、社会に貢献しようとする意欲も求められています。
6. 学び続ける姿勢を持つ人材
• 理学部の卒業生の多くはさらに大学院に進学しており、学びを深め続ける姿勢が重要です。理系分野での継続的な学びに対する意欲がある学生が理想的です。
まとめ
理学部は、自然科学の基礎知識を持ち、探究心や論理的思考力を活かして問題解決に取り組む姿勢を持つ人材を求めています。加えて、科学技術分野でリーダーシップを発揮し、社会に貢献する意欲を持った学生が歓迎されます。
学科の受入方針
【数学科】
数学科は、あらゆる現象の背後にある数や図形の永く変わらない真理を追究する学問です。数学を学ぶ上で大切なことは、基本的に与えられて自ずと答えが出されないということです。しかし、誰でも好きなところで休み、何思いにふけったり、ときには寄り道をしたり、自分だけの道を進むことができます。そこでいつしか生涯をかけるにふさわしい大切な美しいものに、矛盾なく位置づけたもののために出会います。また数学を学ぶには、世界を見るにすたあの厳格な論証法を伴いつけるためにも大変有効であると考えます。このような観点から、数学科では、敬虔な研究者あるいは数学を職業としたい人だけでなく、社会を支える数理的素養を備えた人材の育成を目指しています。
そこで主に以下のような目標を持った人を3年次編入生として求めます。
• 高専や他大学で学ぶ中で、あるいは社会で活動する中で、工学・経済学・統計学などの背景にある数学の理論を基礎からしっかりと学びたいと思う人
• 高専や他大学で学んだことに数学的な素養を加えて、人生の選択肢を広げたいと考えている人
• 単に数学が好きで対して意欲や好奇心で勉強している人
• 高専や他大学で十分に理解している
• 大学院留年相当の数学を学ぶため、他大学その他で学んでいる
となります。ほか、3年次編入新たに数学を本格的に学び始める人は、語学を含めた広い基礎的な学力はもちろん、数学の基礎をおさえし直すことが必要になるかもしれません。数学科はそれに対する援助を惜しみません。
【物理学科】
物理学科は、数学や化学、高専学校の学生、大学生以外の数多くの教養機関で、これまで学んできた学習成果をさらに充実させるための制度です。物理学科は、自然科学全般を広げたもので、物理学科の専門課程を2年間という短期間で習得できるようにされ、最も進んだ物理学の基礎的な学問に役立つ教材を習得するように考えられています。それまでの履歴にかかわらず、入学後は物理学科のカリキュラムに適したカリキュラムを選択し、成績に基づいて進行する予定です。自然科学の基礎を習得し、卒業後に広く社会において指導的な役割を果たす女性として成長し、社会人として貢献できる学生を歓迎します。このような学生が望まれます。
ただし、自ら考え・自ら実践して問題を解決するスキルを身につける、という目的意識を持って勉学に励んでください。
【化学科】
化学科は、原子・分子をなかだちとして自然科学のあらゆる分野と密接に協力して発展するものであり、それの領域実験・物理学の理解が不可欠な分野から、さらに生化学や地球科学の知識の応用必須な分野にまで広がっています。そのため化学科において、幅広い基礎知識、文献を読む力を育み、これを支える基礎となる科目(化学を中心に自然科学全般)の幅広い基礎知識、文献を読みこなすための考察の力、および自分の考えを正しく表現する能力が必要です。また実験(計算機実験含む)を書ける化学的センスを養うためには重要で、化学科的考察の実験深く、忍耐的科学を観察し、深く考える習慣や、応用力、個性的な発想力を持つ学生を期待します。特に3年次編入学生は、カリキュラム上の制約があり、専門科目の基礎を履修する機会が限られていますが、将来的な化学の分野の中で積極的に自ら研究姿勢が必要です。化学の専門科目を確立するため、大多数の学生が大学院に進学している状況です。この環境の中で優れた意志を持ち、強い意思と志向目標をもつ学生を歓迎します。
【生物学科】
生物学科では、3種・多様な「生き物」の複雑な「生命現象」を研究します。そのためには、いろいろな視点から考える柔軟な思考力とそれを支える広範囲な基礎知識と経験が必要です。研究の過程では「なぜ」という視点で現象を深く追究し、思索を通じて理論を立てて検証を続けていくことを期待します。また、社会活動を通じて高められた、化学や生物学の広大な経験に基づいて、そのうち、「生き物」の複雑で多様な生命現象を観察し、「生き物」を通じて問題を対話し、自ら問題を見つけ、試行錯誤しながらそれを解決する努力を惜しまない人材育成を望みます。そして、「生き物」に関する基礎知識と視野、入類子知見を深め、豊かな知の遺産を発展させる人材として成長することも期待しています。
【情報科学科】
情報科学はコンピュータの出現によってその存在と価値が確かめられた「情報」と呼ばれる概念を、エネルギーや物質と並ぶ世界の主要な構成要素として認識し、その生成、管理、利用に関する原理を探究する新しい学問分野です。今日、その応用は自然科学や工学のみならず、社会科学や人文科学に及んでいます。
この奥深さを理解し、これまでの成果を学びたい人、さらに今後の進展に積極的に貢献したい人にぜひ進学してほしいと思います。情報科学は、これまでの数理科学や自然科学の考え方を偉大な先達として独自の方法論を展開しようとしていることから、広くかつ深い理系のセンスが問われます。
情報科学を通じて21世紀の科学技術を支えるのは自分たちだと感じている人、あるいは思い切って「そうなんだ」と今気づいた人を歓迎します。
学科ごとの求める人材の分析
1. 数学科
• 求める人材: 数学的な思考力や論証法に興味を持ち、数学を通じて社会や職業に活かしたいと考える人。また、数学を学ぶことで自己成長や新たな発見に意欲的で、学問に対して好奇心と探究心を持つ人材。
• 必要な能力: 数学の基礎知識と、深く探求するための思考力。語学力も含めて、広い基礎的学力が求められます。
2. 物理学科
• 求める人材: 自然科学に対する強い興味を持ち、物理学を通じて問題解決や新しい発見を目指す人。自ら問題を見つけ、自発的に解決する能力を持った人材が求められています。
• 必要な能力: 数学や物理の基礎的な知識と、問題解決能力。また、実験や観察を通じて科学的思考を深める姿勢。
3. 化学科
• 求める人材: 原子や分子、化学の幅広い分野に関心を持ち、忍耐力や観察力を備えた人。将来的に化学の研究を深め、特に大学院進学を視野に入れた学びに興味のある人材。
• 必要な能力: 広範囲な自然科学の知識、実験に基づく応用力、そして化学的なセンス。
4. 生物学科
• 求める人材: 生物学に興味を持ち、複雑な生命現象に対して柔軟な思考力を持つ人。また、生き物に関する深い洞察力を備え、研究を通じて問題解決に挑む意欲を持った人材。
• 必要な能力: 生物学や化学に関する広範な知識、探究心、問題解決のための思索力と実践力。
5. 情報科学科
• 求める人材: 情報科学に対して深い理解を持ち、情報を生成、管理、活用する新たな方法論を追求する意欲のある人。また、数理科学や自然科学の理論に基づいた分析的思考を持ち、21世紀の科学技術を支える意識を持つ人材が求められます。
• 必要な能力: 数学的な論理力、プログラミングやデータ分析の技術、自然科学に関連する広範な基礎知識が求められます。また、独自の方法を展開し、新しい技術を創造できる探究心と実行力が必要です。
試験内容
1. 数学科
• 学習内容: 数学の基礎的な理論から高度な専門知識までを学ぶ。具体的には、微分、積分、線形代数を中心に、幅広い数学的理論を修得します。数学的な論理性や証明の手法を磨き、理論を深く理解し応用できる力が求められます。
• 試験科目: 数学(微分、積分、線形代数)および口述試験。
2. 物理学科
• 学習内容: 物理学の基礎的な理論に加えて、数理的な方法論も重視されます。物理現象の理解とそれを表現する数式の扱いに精通し、物理的な問題を解決する能力が必要です。
• 試験科目: 数学・物理学の試験および口述試験。
3. 化学科
• 学習内容: 化学に関する基礎的な知識と実験技術を学びます。化学反応、物質の性質、構造を理解するための実践的な知識が必要です。また、化学における現象を理論的に理解し、分析する力が重視されます。
• 試験科目: 化学および口述試験。
4. 生物学科
• 学習内容: 生物の多様な生命現象に対する理解を深め、化学や物理学といった基礎科学とも関連させて研究を行います。生物学的な問題解決に取り組むための探究心と、科学的手法に基づいた実験スキルが求められます。
• 試験科目: 生物学および口述試験。
5. 情報科学科
• 学習内容: コンピュータサイエンスや情報理論、数理科学の知識を活用し、情報の生成、管理、利用について学びます。データ解析やプログラミングの基礎技術を習得し、論理的な思考力を養うことが重要です。
• 試験科目: 数学・情報科学(情報系科目に関する基礎知識)および口述試験。
外国語検定試験のスコアについて
数学科を除く他の学科では、TOEFLまたはTOEICのスコア提出が必須です。
お茶の水女子大学の編入学過去問も取り揃えております。
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