ぼっち学生の憂鬱~映画サークルの参戦失敗記~

  今、自分はとてつもなくしょうもないことで勝手に憂鬱になり、どうしようもなくなっているため人生で初めてこうしてネットにブログ的なものを置いてみようとしている。どうやってもこの気持ちが晴れないために思いをそのまま書き連ねていけば少しはまともになれるのではないかと思う。

 初めてのことなので見苦しいところがあるのは百も承知だが、くだらん学生のしょうもない出来事を「なんだそりゃwww」と爆笑してくれればこれ幸いである。

 私はある芸術的なことを学ぶ私立大学に通う、1浪の1回生である。芸術といっても大学自体がアート特化なのではなく文学部、工学部などもあるような大学である。私はそこよりも遥か北の方から、自分の誇れる作品を作りたいと大層なことを思いながら入学してきた。地元どころか県内から来ている生徒は自分のみ。つまり完全に0からのスタートというわけである。

 そこで私は多くの友人を得ては日々てんわやんわと楽しく遊び暮らし……てはいない。ずっと0のままである。待てばなにかしらあるだろうと待ち続けて2か月、無事に自分はぼっち回廊を歩むこととなる。別に話すこと自体できないわけではない。話しかけられたり、グループワークがあるときはさすがに話す。しかしそれきりである。気づけば私は教室で一人ぽつんと席に座り、周りの生徒は最近の流行とか昨日の話とかしているわけである。自分は休憩時間すぐイヤホン、ようつべで好きなMADを見て過ごす。

 しかしさすがにそれだけで大学生活を腐らせる私ではない。かなりの苦労を要して、サークルに入ったのだ。しかも3つ。1つはTRPGを楽しむ集会、2つはノベルゲームを作るチーム、3つが今回の話題の中心になる、映画製作サークルだ。普段話すことがない私でもサークルの時間は重要な交流の機会だ。なんせ好き者同士が集まってくる。TRPGは初対面でも十分楽しめるし、ノベルゲームサークルは基本ディスコード中心のため対面以上に気が楽である。映画サークルも同じ趣味を持った先輩も見つけることができた。

 そんな中、映画サークルのある先輩から撮影の手助けを頼まれ、私はそれを承諾し、現場に向かうことになる。ここから今回の本題が始まる。

 正直に結末だけ言ってしまおう。私が憂鬱になっているのは、

仮病でドタキャンしたことによる罪悪感である。

 ……もう本当にしょうもなさすぎる。ブラウザバックしている人のため息も聞こえてくる。しかし聞いてほしい。重要なのはその過程である。順を追って説明していこう。

 当日……というか今日の朝である。先輩からは朝から参加してくれと言われていた。私は慣れない早起きをし、集合場所へ向かう。そこには私が応援に入るチーム以外にも、複数の別の映画を撮りに行くチームもいた。私は完全に顔合わせはしていなかったので、一体どれが応援に入らないといけないチームなのか判別がつかなかった。

……というのは言い訳だ。本当はチームメンバーの顔はあらかじめ知っていたし、見つけていた。それにもかかわらず私は見つけられないふりをしていたのだ。

 なぜ、そんなことをしてしまったのか。まああなたも気づいていることだろうが、私は異様なまでの人見知りである。いつまでたっても中、高の友人以外と話せない人見知りである。

 いや、私はそれ以上の人見知りですよ、例えば……というような人も出てくるかもしれないがそれはそれとして。

 色々と準備をしている先輩たち。そして自分の参加するチームを探したり待っているふりをする私。話しかけられるはずもなく、ただただ時間だけが消えていく。ちなみに誘ってくれた先輩はすでに撮影現場に駐在していたため、その場にはいなかった。

 うろうろとしてる内にグループlineに場所の詳細が送られてくる。そうだ、そこにいけば誰かしら話しかけてくれるはずだ。私は早速向かい始めた。

 ……見つからない。これは単純に私の土地勘の無さである。結局私は元の場所に戻ろうとする。

 しかしここでも私は新たなやらかしをする。

 どういうわけか、わざわざ遠回りして元の場に戻ろうとした。

精神分析の勉強をしているのだが、恐らく無意識的抵抗が私の行動を制限するとかなんとかしたのだろう。

嘘だ。絶対に意識して遠回りした。

本当になにやってるんだ、俺。

元の集合場所に戻る。するとそこには参加する予定のチームの方が!

……私は逃げるように柱の陰に隠れた。

その先輩が通り過ぎるのを待つ。そしてそこからどうするのか。

一体どうして図書館に行ったのだ。

休日の大学の図書館は思った以上に人がいない。広大なのに人がいない場所は、散歩するだけでも十分に楽しいものである。

いやそういうことではなく。

とりあえずトイレに入る。妙に腹が痛い。恐らくこの状況下における緊張感からだろう。下痢をしたからだいぶ弱っていたと思う。まあ元々腹が下しやすい体質ではあるが。

便座に座って何度もため息をしては顔面を手で覆う。自分があまりにもださくて不甲斐なさすぎる。おかしいでしょ自分。

トイレから出て歩きながらこの状況を高校の友人グループlineに投下する。案の定笑ってくれた。だいぶ気が楽になる。時刻は予定の時間から2時間以上経っていた。私は誘ってくれた先輩にこうメッセージを送る。

「大学来たんですけど腹痛と片頭痛が同時に来て家に戻って休んでます。連絡遅れてすみません」

大体こんな感じである。家に戻ってはいない。図書館から送った。

というかなんで片頭痛加えた。ちょうどその日雨が降ってきたからなんか頭痛いなー、気圧低いなーとか思ってたのか。んなわけあるかそこまで気圧低くないわ。あと腹痛を理由にしているのもちょっとしたけがを大げさにして部活をさぼった中学の私にそっくりだなと今更ながら思う。

中高でだいぶ成長したと思っていたのに本質は変わっていないんだなと痛烈に感じた。

そして本当に家に戻る。もちろん集合場所は通らないように遠回りして。

部屋に戻ると服が雨と汗で濡れているのがひしひしと感じられた。エアコンを除湿モードにして、そういえば洗濯をしていないなと思い機械を回す。

そしてベッドに倒れこみ、ウマ娘を起動する。ログイン、デイリーレースをこなすと布団を深く被り仮眠をとろうとする。体調が悪いと謳ったからには休まないといけないと感じたのだろうか。仮病のくせに。

洗濯の終わった音で目を覚ます。lineを見ると返信があった。了解したとのこと。しかし私はここでも重大なしくじりをした。

グループラインの方に休む旨の連絡をしていなかった。そしてチームのリーダーからメンションで

「今どこにいますか?」と聞かれた。

やましいことをしている気持ちになり、気分が悪くなる。

「すみません体調が悪くて家にいます。回復したら昼から参加できるので場所の詳細を教えてください」

そしてlineを閉じようつべをつける。ゴーカイジャーの特番が目に入る。テン・ゴーカイジャー楽しみですね。

そういえばお米を切らしていたなと思い、なぜか冬用のパーカーを着て傘を差さずパーカーを深く被ってお米を買いに行った。

そして家に戻る。

……本当はお昼ごろから改めて行こうと思っていた。撮影しているところにすいません今きましたーみたいな感じで行こうと考えていた。lineを確認する。

「コロナもあるので無理せず休養してください」

……。

本当に私はクズだ。協調性の欠片もない。自分のくだらない臆病のせいで勝手に傷ついては迷惑をおかけしてしまう。本当に何やってんのお前。

すっかり糸が切れてベッドに戻る。これで今日の予定は全部ぱーだ。このままぼーっとして過ごすのか。……どうしてもそれはできなかった。ここでまたやらかす。

あろうことから午後から映画を見に行き漫画を買い前から欲しかった仮面ライダーセイバーのベルトを買った。

実は今回の誘いがなかったらこの日は映画を見に行こうと思っていたのだ。いやー偶然予定が空いたから実行できるぜやったー!

クズかい。でも実際こんな風に思っていたのだからクズだ。

ちなみに最近話題の「キャラクター」を見た。その感想は次回書く予定。

こうして家に戻る。lineを見ると「本日の撮影お疲れ様でした」の文字が。ああ、終わったんだな……と感傷にふける。そんな資格もないのに。思うだけならただだな。

こうして今日一日が終わっていくのでした。

これが、2021年6月19日に起きた、私の内面だけで繰り広げられた戦いの記録である。

高校の友人に送ったメッセージを見返すと、あることに気づく。自分が先輩たちを見つけられないふりをしていたことを、「先輩が見つからなくてうろうろしてる」とする必要もない言い訳をしている。ここまできたら自分は本能的に言い訳を探しているクズなのではと思う。

あのとき話しかけていれば。「〇組の方ですか?自分は〇〇先輩の誘いで今回参加します〇〇ですよろしくお願いします」の一言さえ言えればこんなカスみたいな事態にならなかったのに。

しかしそんなことを思っているのに、やっぱり人に話しかけたくない。むしろ向こうから来てくれないと自分は何もできない。こんな自分をありのまま受け入れてほしいという子供のようなことも考えてしまっている。

自分を変えろとは言うが私はそこから逃げたい。逃げて甘んじたい。わがまますぎる本心も湧いてくる。臆病な自分を、ただ臆病なまま受け入れてほしい。自分は何も変わりたくない。子供か。いつまでたっても大人になれないぞそれはと言われても仕方がない。そんな自分を守りながら、だましだましやってきたのだから。

正直これを見た人はどんな感想を投げかけてもらっても構わないと思っている。「クソやなwww」みたいに笑いのネタにしてもいいし「わかります」って共感してもいい。どんな感想でもそれが自分なのだから私はそれを受け入れるだけです。文章の書き方については……直した方がいいよってところがあったらどんどん言ってもらってもいいです。あれ、noteってコメントできるっけか……全然わからない。なんせこれを書くためだけに新規登録したもの。

というか気が晴れるどころか傷広がった感じがするな。まあ自分は痛みを感じたらさらに強い痛みで相殺するタイプだからこっちの方が合ってるのかもしれない。

はあ日曜はどう過ごそう。ニチアサは見るがその後。誘われてはいないが明日も撮影あるらしいし……呼ばれないかぎりラジオとか聞いてゆったりしようか。そうだ、ノベルゲームサークルでシナリオチームに入っているのだから色々アイデア書き出してみるか。小説サイト用に掲載するやつも考えておこう。

noteは二日に一回は更新しようかな。

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