東南亜旅 ベトナム編【1日目 / バイクに屈しない旅の始まり】
10月のおわり、豪州・メルボルンでのワーホリ生活をやめて東南アジア旅に繰り出した。
別に東南アジアの旅に行きたかったわけではなくて、越南・ホーチミン経由が直行便の半額だったから。どうせ行くなら新生活のために、タイでホーロー食器も調達したい。という小さすぎる旅の目的だけで東南アジア旅をすることにしたけど、想像以上に濃い旅になった。
夜21時にホーチミンに飛行機はついた。
行ったことがある人ならわかるであろう、ベトナムは出入国審査が異様に長い。(列も長い)何をチェックしてるんだ?と思わせるほど。
結局1時間ほど待ち、審査が終わって市街地行きのバスに乗り込む。
バスにはアジア系の男性一人がすでに待ってる。バス乗り場のおじさんに市街地行きか尋ねたので、乗り間違ってることはないはずなのに15分経っても出発しない。
呆れたわたしはアジア系の男性に「いつ出発かわかる?」と聞くと、大体あと10分後ぐらいじゃないかと言う。(よくそんな待てるな…)と思いながらもGrab(バイクタクシー)のアプリも登録してないため待つことにした。
ようやく出発して、すでにもうヘトヘトな状態。市街地で降りて、ご飯食べにいこうとしたわたしに同じバスに乗車していたさっきの男性が声をかけてきて、ずっとついてくる。聞いてみれば、中国人らしく初めてのベトナムに戸惑ってるらしい。(さっきのバスで待ち時間の長さに戸惑わなかったんかい)ってツッコミを胸に秘めて、「ごめん、わたしのホステル遠いからここでお別れ言うね。バイバイ」とスタスタ別れた。(逃亡)
すでにこの時、夜24時近く。
さすがに今から一人夜道を彷徨って夕飯を食べるのは危険か?と思いきや、ベトナムの夜はまだまだ賑やかでお店もやっている。ふと目をやると小道におばあちゃんが3、4人何かを焼いたり、切ったり、座ってボーッとしたりしてるお店を発見。早速注文すると、トンテキ on the ライス with 目玉焼き って感じのハンパじゃなくテンション上がる料理が運ばれてきた。
これはね、見てわかる通り激うま 333ビールも飲んじゃって、かなりローカルな店で逞しい女(わたし)が美味しそうに食事しているもんだから、おばちゃんたちも嬉しそうだ。
お店が外にあるから、食べてる隣でプップコプップコとバイクが行き来してる。うるさい、けどベトナムらしさを感じさせる。多分パリのテラス席でこのベトナム式トンテキライス食べても今よりずっと興奮していなかっただろうな…と思いながら完食。
帰り道も左手でバイクを制しながら、横断歩道を渡りホステルに向かった。
もうホステルに着くと疲れ果てて、
シャワーを浴びたらすぐに眠りについた。