辺境の地が認識する戦争
私には不思議でならないんだ。
なぜ大多数の国民が、
戦争状態において、
国民一丸となって、
国を守らなくては、
国家を維持しなくては、
などと、
思い込まされるのか。
戦争に踏み切った時点で、
その国の国家元首は、
国民の大多数を、
守る気を失ったのだと、
私は認識する。
首都圏を含む大都市の、
住民のみを「国民」として、
辺境は見捨てる事に決めた。
その時点で辺境の住民たちは、
人間だと思われてすらいない。
辺境に拠点を置く悪者どもに、
国家有事という大義名文の下、
様々な軍関係者を装って、
略奪の限りを尽くす、
お墨付きを与えたのだ。
もちろん軍関係者ではなく、
証拠など残しはしない。
つまり国境付近を、
国家の支配下から外した。
それは元首としての責任を、
放棄した姿だ、
と私なら考える。
故に私は、
戦争をこの世の何よりも憎む。
戦争に踏み切った元首を、
それ以降、
元首などとは認めない。
もちろんだが踏み切った側だ。
戦争においては常に、
踏み切った側がよろしくない。
言い換えれば、
それ以前に国境付近までを、
支配下に置いていた側だ。
悪者どももその条件下で、
成立し発達したのだから。
もちろんこれは、
私が辺境の出身だから、
身に沁みて痛感する事だ。
誰しもに認識できる事ではない。
そこは分かっているが、
大都市から見えている姿が、
戦争の現実ではない。
そこは断言したい。
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