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夏こそ頭から冷水を浴びてみようぜな3曲

 はじめましての人も、
 前から知ってる方も、
 ごきげんよう。

 偏光です。

 私なら何を選ぶかという話だ。

(文字数:約1100文字)


 夏、
 と言えば一般的には、

 もっとアゲアゲノリノリな、
 サマービーチでダンサブルな曲を、
 選ぶもののように思われがちだが、

 線香花火がとりわけ大好きな人間も、
 世の中には一定数以上いますよね。

 という事で私ならこの3曲を推す。


河島英五『てんびんばかり』

  生涯に渡って大事にし続けた曲という事で、
  歌われた場所や年度によって、
  微妙に歌詞が異なるのだが、

  変わらずに存在するのは次の一連。

ごまかさないで そんな言葉では
僕は満足できないのです
てんびんばかりは 重たい方へ
傾くに決まっているじゃあないか
どちらももう一方より 重たいくせに
どちらにも傾かないなんておかしいよ

  現実の諸相をこれ以上、
  的確に表した文章を私は知らない。


なぎら健壱『ガソリンとマッチ』

  この歌が生まれた背景について、
  検索すれば情報は出てくると思うのだが、

  背景などは知らずとも味わえると信じる。

ガソリンとマッチをちょうだい
ガソリンとマッチをちょうだい
急がなくちゃ 慌てなくちゃ
心の火が消える
だからガソリンとマッチをちょうだい

  火をイメージさせ、
  火が点く事を望みながらも、
  なんとも飄々とした歌い振り。

  背景を知る事で、
  分かった気になってしまっては、
  むしろ伝わらない。

  

SION『通報されるくらいに』

  山田五郎さんがパーソナリティーを務めた、
  毎回各方面のマニアを呼んで話を聞く番組、
  『マニア解体新書』のオープニング曲。

  しかしながら、

慌てんなよ 雨が上がったからって
いきなり晴れるはずはないさ
俺はまだ やっと今 始まったばかりだろう
早くはない 遅くはない 始めたら始まりさ
何度でも 何度目でも 始めたら始まりさ

  オープニング部分はここまでで終わってしまう。
  せっかくなのでタイトル部分まで御紹介したい。

ほめられたくて 気にして欲しくて 分かって欲しい事が
見返したくて カッコつけたい事が 全部
力をくれる

同じ景色に 蹴つまずいて また無様にこけたとしても
笑われても 相手にされなくても
それがどうした

ほら 通報されるくらいに
イェーーーーー! ぶっとばすぜ
時間はまだあるからって そうゆっくりしてられないんだ

  「それがどうした!」
  に至るまでの一語句一単語の、
  身に突き刺さり度合いがとんでもない。

  サビで同時に
  「イェーーーー!」
  と歌い出さずにはおれん。


以上です。
ここまでを読んで下さり有難うございます。


#夏の定番曲

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偏光
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