ミーはおフランスにてんてこ舞
はじめましての人も、
前から知ってる方も、
ごきげんよう。
偏光です。
Pixivに公開してきた小説以外の文章を、
noteに移して行きます。
(文字数:約1100文字)
我ながら我が身の状況が面白いシャンソンネタ。
先月と同じく『サンジャンの私の恋人』を、
まず一旦歌い終えたところで先生曰く、
「つい先月終わった恋ちゃうねん。
十数年経ってから振り返りなさい」
……高度!
高度な演技指導が入りましたわ!
すみませんワタクシ、
小娘だった当時の気持ちに戻り過ぎておりました!
(それ以前に私個人の思い出ではないが。)
「歌はな、歌ちゃうねん」
……禅問答ですか?
「間や!
最も心が表れ出るポイントは間や!」
おおおおワタクシ今やガチな指導を受けております。
ですが分かります分かる気はものすごく致します。
ちなみにこの日はしょっぱなから
「Dマイナー」とか言われてもピンと来ず、
C(いわゆるドの音)から順番に説明を受けております。
ええ本格的にド素人なのでございます。
「どうも肩に力が入り続けてるなぁ」
と先生、
立ったままで腰からサバ折り状態になるよう指導した上で、
そのままマイクを持って歌いなさいと。
何これ歌っている自分の状態が面白すぎる。
自分の様子を端で見て冷静になったら笑えてきそうなので、
とりあえず歌う事に専念して。
一番だけ歌ったところで止められて、
身を起こしてみるとなんということでしょう。
腰から下に力が入った事によって胸から上の力が抜け、
ノドがゆるやかに開いているではありませんか!
更には右手の小指一本だけをグランドピアノに添えた上で、
片足を上げたまま歌いなさいと。
何これ歌っている自分の(くり返し)。
自分の様子を端で見て笑えてきそうにならないように、
歌う事に専念しながらも同時に、
「よっしゃ次のネタが出来た」
と不届きな事も考えておりましたが。
要は全て声を下腹から出すための訓練でございます。
楽しそうに思われるかも分かりませんし、
実際楽しんではおりますけれども、
毎回相当に疲れますのよ。
元々の素養に腹筋が乏しいせいでもありますけれども。
今日はもう一曲『バラのタンゴ』
「短いし簡単やろ」
と言われましたけれども、
何をもって「簡単」とされているのかが、
まだ分かりません。
シャープにフラット多いですやん。
音跳ね上がったりいきなり下がったりしますやん。
と言うよりごめんなさい、
「キー」という仕組みすら、
イマイチ良く分かっていなかったりしています。
ちょっと論外な仕上がりだったので来週までの宿題。
個人比上手くはなっているだろうけれども、
目標のエディット・ピアフ『パダン・パダン』までは、
まだまだ遠いのぉ。
2023年11月追記:
ところでこのシャンソン教室記事の、
一連のタイトル元ネタであるフレーズ、
「ミーはおフランスに行くザンス」って、
実に秀逸だったんだなって改めて思う。
イヤミというキャラクターの人となりが、
たった一文で充分に読み取れる。
フランスかぶれのくせに一人称がミーという、
しょうもないマチガイっぷりといい。
赤貧チルドレン(@じゃりン子チエの地獄組組長)
も面白かったけど、
やはり「赤貧」という語句が、
ポップになり切れないしな。