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我が闘争、あるいは【あなたに書いて欲しい物語】

 我が闘争、あるいは『我が闘争』といったタイトルを選んでしまう者の心象風景
                      岡埜 由木古


 はらはらと落ちた砂粒を掃き清める作業に追われている。
 もう何年も。十何年も。いや何十年も。
「指先から砂になってこぼれ落ちて行く感覚だ」
 と訴えてみたところ上司は、
「カッコいい」
 と苦笑してきたのだが笑い事ではない。
 掃き清めなくてはならない。
 常に塵一つ無い美しさを保ち続けなくては許されないのだ。
 仲間のために。家族のために。会社のため地域のため安全のため、公衆衛生のため社会秩序のために。
 私を砂に変えてくれる世の中のために。

 思わず自嘲して私は、砂でいっぱいにふくらんだビニール袋一つを肩に負い、使い古しのホウキにチリトリは床に放り投げる形で、
 そっと思い出を捨てた。


このサイトの指定を受けて書きました。

岡埜 由木古さんには「はらはらと落ちた」で始まり、「そっと思い出を捨てた」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば3ツイート(420字)以内でお願いします。

shindanmaker.com『あなたに書いて欲しい物語』

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偏光
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