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見たことがないスポーツ:エクストリームアイロン&ストラトス【毎週ショートショートnote】

 実在しているし実は映像でなら見た事もあるんだが最も目が点になった。

 雪山の頂上などの大自然に赴いてわざわざアイロンをかけるという競技だ。

 繰り返す。

 谷底の河岸などの大自然に、道中危険を冒してまで赴いて、わざわざアイロン台を持参しシャツも台上に設置した上で、アイロンをかけるという競技だ。

 なおスケートボードなどを用いてアイロン台の脇を通過中にかけるスピード感抜群バージョンも存在し、
 アイロンの形状・重量・種類は竸技の公平を期すため固定。アイロンのかかり具合の美しさももちろん採点対象となる。

 なぜ。

 運営側に率直に問いたい。なぜいつどうしてそいつを、正式な竸技にしようと思い付いた。
 否定しない。否定しないがその発想の源泉を聞かせてほしい。

 あと我々夫婦は生放送を固唾を飲みつつ見守った、レッドブルストラトスを、私の周りでは誰も見た事が無く知りもしない事が、悔しいどころか痛苦い。
 人類初の大偉業だぞ。記憶に刻め。


(410文字)

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