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文学トリマーマンモス【毎週ショートショートnote】

「マンモスうれぴー」で根こそぎだろう。

 少なくとも私は酒井法子さんを発信源としている、「のりピー語」の隆盛当時そう感じたんだ。何なんだこの、文法だの情緒だの、もののあはれだの侘び寂びしおり軽みだのを、やすやすと空しくさせる絶大な破壊力は。
 まさか最大程度表現に「マンモス」を持って来るとはね。とは言えゾウの名前が定着した「ジャンボ」と、感覚的には類似している。
 まさしく文学トリマー。通り過ぎた後にはペンペン草しか生えない荒野。実際あれ以降若者たちの感性に、文学的表現など適合しないもの、とみなされるようになった気がする。気がする、だけでいつの時代も、若者総員でも事実でもないが。
 自分達が表現したい感性に応じて、膠着して見える既存の形式を、破壊し作り変える行為は健全である。先ほど私は「ペンペン草しか生えない」と書いたが、ペンペン草がそよく荒野ほど、文学を体現し想起させる光景も無い。
 蓋し、荒廃からの立ち上がりだ。


(409文字)

 正直困ったけどタイトル欄に今週のお題書いたら頭から「マンモス」って出てきたから良しこれで書こうと思って。

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偏光
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