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4週目:絶妙な2文字の選び具合
この記事は無料マガジン
『偏光点字技術』中の
「偏光触読まとめ」に添付します。
(文字数:約1100文字+図2枚)
何事も根を詰めてはよろしくないという話
教科書では1回2文字ずつ、
触って分かる文字を増やしていくターンに入り、
先週最後の「サ」と「ケ」が心許なかったので、
月曜日は先週分の復習もやってみた。
するとどうでしょう。
読み終えたその直後から、
手首から指先にかけてがだる重く感じ、
就寝前にはピリピリとした神経痛が……!
考えてみれば明らかなんだ。
私に限らず大抵の晴眼者が、
これまでの人生において指先を、
目で見る速度で動かした事など無い。
たとえピアニストであったとしても、
タッチタイピングが得意な私でも、
指で読む神経はまだ使った事が無いんだ。
ちょっと読む時間を増やした程度でも、
慣れていない段階では、
神経や筋肉への負荷が高いわけだ。
根を詰めれば頑張った気持ちになれるけども、
すぐさま結果が出れば、
他人を頑張らせて効果的な指導が出来た気にも、
なってしまいやすいけども、
毎日ちょっとずつか、
毎日は無理でも毎週単位の、
無理の無い継続が最強。
今週触れた8文字
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毎日基本の8音と、
前回までに習った分が、
教科書の一行目に配置されているのは助かる。
地味だけどすごく大事な配慮。
そして1回の内の2文字中の難易度も、
明らかに調整してくれているな。
触るの激ムズな文字とラクな文字、
あるいは、
ちょい難しい文字揃えって感じに。
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理想は両手読み
点字は両手で読むものだと、
ボランティア現場では聞かされているので、
触知覚が鋭いのは私の場合左手のようだが、
右手も補助的に使っている。
一ページのうち何行まで使っているか、
一行のうちにどこまで文字が並んでいるかを、
一文字ずつを読む前にざっと見たり、
左手より先に進ませて、
何文字分くらいの単語か、
単語の連続か文章か、
あるいは複数の文章か、
といったところをざっくり。
あと左手で読みにくい文字は、
右手で読んだらわりとすぐ分かったりする。
教科書では垂直方向に、
横2点ずつ読むのもオッケーにしてあるけど、
私の場合点字そのものは習い覚えているので、
目で見て知っているはずの文字全体を、
触って捉える感じにした方が良いんだよな。
「か」に感じるけどまだ触ってない、
とか余計な知識で予測読みしてしまうのが、
ちょい厄介。
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