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私を構成する遊佐未森からベスト3曲

 はじめましての人も、
 前から知ってる方も、
 ごきげんよう。

 偏光です。

夏草に埋もれた線路は 錆びた陽射しを集めて
立ち止まる踵を知らない街に誘うよ 

遊佐未森『夏草の線路』作詞:工藤順子

(文字数:約1500文字)


  1980年代に、
  小中学生を過ごした人の家には、

  CD1枚か、
  カセットテープ1個くらいは、
  こっそりと紛れ込んでいる遊佐未森。

  自分と交友範囲の2、3名くらいにだけ、
  伝わる宝物のように思っていたら、
  結構広い範囲に名前が知れてるし、
  話もそこそこ通じるという、

  なかなか他にはいない感じの、
  ボーカリストです。

  現役です。
  配偶者は今でもライブに行きます。


第1位:『夏草の線路』

  カラオケで歌ってこの曲と、
  TM Network『Resistance』の、
  2曲だけが誉められたんだが、

  『Resistance』は、
  場の状況的な世辞かも知れず、
  (それでも礼は言うが)、

  「貴方の雰囲気に合っている」と、
  特に親しくもない人から言われたので、
  評価されたのは実質この曲だけだろうな。

  実際に廃線となった沿線住民の、
  ノスタルジーを込めながら歌っている。

霧の朝いちばん最後の 貨物列車に託した
僕たちの遥かな未来は 走り続ける

いつまでもこの場所で 同じ夢見てたはずなのに
君は今 靴紐 気にして
(中略)
何にも気づかずに 通り過ぎてしまえそうで
どこまで歩いても 終わりのない夏の線路
(中略)
いつでもまなざしは 眩しすぎる空を越えて
どんなに離れても 遠く君に続く線路

同上


第2位:『星屑の停留所』

  好きな曲、
  を挙げるならば、

  『雪解けの前に』や『森とさかな』
  『東京の空の下』に『風の吹く丘』
  『暮れて行く空は』や『日曜日』
  その他そりゃ数限り無くあるんだが、

  最も折に触れて思い浮かぶ曲は、
  なぜかこれだ。

柱時計はもう 鳴らないね
そっと目配せ交わして

遊佐未森『星屑の停留所』作詞:工藤順子

  柱時計、
  がリアルに昔住んでいた家にあって、
  思い浮かべ切れるからだろうな。

息をひそめて 開けてよ
鍵の壊れた トランク

君と 二人で隠した
夢が 眠っているはず
褪せた地図を指でなぞって

同上


第3位:『ロカ』

赤いジャムの中で 泳ぐ夢を見てた

遊佐未森『ロカ』作詞:遊佐未森

  もうこの冒頭で脱帽よ。

  「あかん状況」をここまで爽やかに、
  歌詞に記し歌い上げ切れるかねこの方は。

体の中 透明にする
水が必要ね こんな日は
(中略)
今 はじめて 透き通るロカ らせんを駆け抜けて
ほら どこかで 眠ったままの水脈見つけよう

同上

  無理矢理にでも自分を朝日のキラキラ側に、
  持って行かざるを得なくなるんですわぁ。

  それも説教臭くなく。
  励ましがかえって暑苦しくもなくだ。
  完敗。



番外:カバー曲なので

  稲垣潤一さんのデュエットカバーアルバム、
  『男と女2』で、
  遊佐未森さんが担当していた曲は、

  レベッカの『フレンズ』。

どこで壊れたの oh フレンズ
うつむく日は 見つめ合って
指をつないだら oh フレンズ
時が止まる 気がした

REBECCA『フレンズ』作詞:NOKKO

  もちろん私は原曲も大好きなんだが、 

  それは確かに純粋なのだけれども、
  反発や不良といったイメージで、
  片付けられがちだった雰囲気が一掃されて、

  笑えてしまうほど純愛の歌に、
  聴こえてしまうからお試しあれ。


おまけのアドベントカレンダー

 執筆と読書に決まってんだろ。

 いやマジで。
 その二種類さえ思う様好き放題に出来れば、
 幸せだよ私は。


以上です。
ここまでを読んで下さり有難うございます。

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偏光
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