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スナイパーの意外な使い方御蔵入り【毎週ショートショートnote】

「どうにかこれで一つ、お願いします」
 と差し出された札束に、見せつけられる頭頂部分の無毛地帯を、俺は大したものだと眺め下ろした。そうまでして世に出したくない秘密というヤツが、ある所には未だにあるらしい。
 深夜にも関わらず集まって来たカメラマンに、照明や音声の機材スタッフ、興奮気味のリポーターのそばには、これからある意味被害に遭う予定の、女の子が二人。
 俺は消音器付きのライフルに、弾を込めながら暗闇の中で待機する。
 女の子二人が呼び出され、より暗がりの方へと向かわせられる。タイミングを見計らって俺は、引き金を引く。
「きゃっ!」
「どうした?」
「今、変な叫び声聞こえませんでした?」
「いや? 聞いてないけど。音声には何か入ってる?」
「……入ってます。甲高い、女のような声が……」
「うわっ! なんでいきなり照明落とすんだよ!」
「僕スイッチ触ってません!」
 心霊スポット撮影でなぜか機材が壊れる現象はこうして起こる。


(407文字)

 そんなに意外でもないオーソドックスかもしれないが。
 ちなみに弾はBB弾だからね。

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偏光
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