根本的問題点

　「え？　私、どこか間違ってる？
　　間違ってるなら教えて？」
　という問い詰め方をする人は
　（特に目下か目下と思っている相手に対して多いのだが）、

　自分こそが完全に正しいと信じ込んでおり、
　相手の意見など受け入れる余地が無い事が、
　相手側からは丸分かりで萎縮しかさせないので、
　頼むからまずは冷静になってもらいたい。

　そして思い当たる節があるならば、
　もはや直接言っても効果が無いと思われるが、
　心の内にでも真摯に謝ってもらいたい。
　一度でもそれをやられた側は、
　思考に神経がわりかしズタズタに傷付いている。

　もはや貴方とのコミュニケーションは不可能と感じ、
　ただ貴方のご機嫌を損ねないように、
　当たり障りなく過ごす毎日になっている。

　貴方には居心地が良くて気付けない。
　それならばはっきりそう言ってくれと、
　むしろ腹立たしく思われ、
　かえって傷付きもするだろうが。

　そもそも問題を起こしたのは相手側だ。
　自分は悪くないと信じ込んでいるかもしれない。
　そもそも何が問題であったかすら忘れているかもしれない。
　しかしながら、

　「自分は悪くない」、イコール、
　「相手が悪い」に聞こえてしまう自覚を持ってほしい。

　そして実際の状況は、
　「誰も悪くない」場合がほとんどだ。
　「いや。そう言いたかったんだ」と思われるかもしれないが、
　ならばまさしくそう言わなくてはならない。

　「言わなくても分かれ」は通用しない。
　むしろ「言わなかった想いは分かられなくて当然だ」と、
　肝に銘じておいた方が良い。

---

追記：
　振り返って思い返してみたのだが、
　私がそれを言わせてしまう場面は大抵、
　「懇切丁寧に何かを教えてあげようとしてくれているのだが、
　　お互いに大事な一語や、大きな誤解を招くようなひと言を、
　　言っていたり言わなかったり言った事も忘れていたり、

　　教えようとしてくれている内容が理解できるほどの感覚を、
　　そもそも私が有していなかったりして、
　　何について今話されているのかも分からなくなっている」状態だ。

　加えて向こう側には「理想の反応」や「返し方」が強固にあって、
　そこから少しでもズレる事も許されない。

　「なめている」とか「馬鹿にしている」と思われて、
　収拾がつかなくなり関係は最悪になる。
　まぁ目下の私が100%悪いという評価で終わるな。

　なので誰に話したとしても私が悪いと結論付けられるのだろう。
　なので私の頭が異常に悪いのだろうと、
　思わされ続けてきたのだが、どうなんだろうか。

　先日配偶者からもやられた挙句、
　「馬鹿にした目で俺を見た」と結論付けられたもので、
　いよいよもって自分がゴミみたく思えてきたんだが、

　ただ単に「その教え方で分からない人もいるよ」
　というだけの話だった気がするんだが。　
　
　仕舞いには、
　「俺は貴方の話がワケ分からなくたって、
　　頷いてあげてるじゃない。
　　どうして俺の話にもそうしてくれないの」
　と怒られたんだけども、
　私は「ワケ分からないと思われつつ頷いてもらってた」事自体を、
　初めて知ったのでそこにも傷付いたっていうか。

　まぁ犬も食わない話に聞こえるだろうが、
　どこのご夫婦に親子間でもわりかし、
　そんな喧嘩しながらなぁなぁに済ませてるうちに、
　いつの間にか始末に負えなくなってねぇ？

　って気もしてきたので私の感覚を正直に記録しておく。

---

更に追記：
　私自身が「教えてくれ」と頼んだわけでもなければ、
　私自身は「出来なければいけない」とも考えていない。

　私以外は出来なくとも許されるものを、
　私だけは教わった通りに、あるいは、
　教わらずとも周りの者皆の希望を完璧に汲んで、
　出来なくてはならない、
　出来て当たり前だと思い込まれたりもしている。

　目下なので。
　格下なので。
　呪われた存在でありヒトではないので。
　奴隷である事が違和感も覚えないごく当然だと。

　逃げ出す手段が力、それも、
　主に経済力を身につける事しか存在しないように、
　表面上は思われているとは。

　この国の、現代に限った事ではないけれども、
　世も末だよな。