みなさんは、仲良くしたい人がいるとき、どうしますか?
と聞かれても、一概にこう、とはいえないだろう。
それもそのはず、
「仲良くしたい人」は「仲良くしたい人」でも、同性異性、先輩後輩、
はたまた先生であったり、地域のひとだったり、部活や習い事が同じ人だったり。
さまざまだ。
俺が今日する話は、こう言う流れから、いつも通り恋愛系か…!と言うと、
そう…といえばそうであり、違うといえば違うような、そんな話だ。
さて、今までの俺のnoteに何回か出てきた人物に「K先輩」がいる。
まず誤解を生まないようにK先輩がどう言う人か話しておこう。
K先輩は、俺より1つ上の学年の男子。
しかし、K先輩K先輩言っててもなんだかすっきりしないので、ここでは仮名として
「かずよし先輩」ということにしよう。
俺がもともと所属していた管弦楽部の先輩であり、
幼い頃からヴァイオリンを弾いていたと言う。
多くの人が初心者として始める中、やはり高校入学前に10年ほども弾いてきた人は格が違う。
かずよし先輩は、引退まで演奏のコンサートマスター(略してコンマス、最高責任者の意)を務めていた。
管弦楽部の中では、俺と同学年の男子(女子⁉︎)である「N」以外には、
一つ上の学年のかずよし先輩ともうひとりしかおらず、僅かな男子メンバーのうちの1人だった。
そのため、先輩・後輩の関係であるにも関わらず、とにかく仲が良かった。
俺が部活内でいざこざを起こし、退部した今になってもなお、多分『仲が良い』。
かずよし先輩は本当に優しくて面白くて、ノリも良いし勉強もそこそこできるし、
何より、やっぱりヴァイオリンがうまい。
どんな曲でも即興で弾くし、俺が弾いていてもハモってきてくれる。楽しい。
自分で言ってしまうのも難だが、俺は比較的面白いヤツだと思っている。
で、そのノリにかずよし先輩が合わせてくれるのが、何よりも嬉しい。
俺はかずよし先輩と部活終わりに毎日一緒に帰った。
(といってもかずよし先輩の家は学校から徒歩10分もかからないところなのだが)
たまに、ジュースやお菓子を奢ってくれる。本当に嬉しい。
だから、俺はそれを飲みながら(食べながら)、家まで歩いて帰る。
空も暗くなった中、今日の部活も楽しかったな…なんて考えながら。
さて、本題に入ろう。
この出来事以降、「S」は俺ときっっぱり関わらなくなった。
いきなり「S」という新人物が出てきて困惑される方は、引用元(と言っても俺が書いた記事だが)の記事を参考されたい。
で、話の展開が早いが ついてきていただきたい。
俺から離れた「S」は、徐々にかずよし先輩に近づいて行った。
確かにかずよし先輩は魅力的な先輩だから、
Sのようなオツキアイ好きな人が目を向けないわけがない。
それで、Sとかずよし先輩は付き合った。
ただのラブストーリーじゃないか〜と思ったあなた、この話はそれでは終わらない。
俺(ユウト)の目線から見ると「なんだかよくわからないけど俺にまとわりついてきていた女子が離れていき、それがかずよし先輩と付き合った」程度のことである。
俺は高校生活のうちは恋愛をすることはおそらくもうないので、そのことに関してはどうとも思わない。
むしろ、邪魔だったSがかずよし先輩のおかげで離れて行ってくれたので、好都合である。
Sの目線から見ると、もともと好きだったユウトに「フラれた」ので、かずよし先輩にくっついていった。という、単なる恋するオンナである。別に悪いことなんてない。
じゃぁ、かずよし先輩から見たら、どう思うだろう?
まず、かずよし先輩は、元々ユウトが好きだったSがフラれたからといって自分のところに来る、というあたり、なんだか恋愛度ティアにおいてユウトに劣っていると見せつけられている。
果たして本当にそうなのかどうかは不明だが、少なくともそこでかずよし先輩がいい気分にならないのは事実である。
また、かずよし先輩は、俺がSのことを邪魔だと思っていたのは知らない。
だから、かずよし先輩は「ユウトと仲の良かったSを、俺が奪ってしまった…」というように、
なんだかユウトと気まずくなってしまう。
これはbad endだ。
そう。かずよし先輩は、俺ともSともどちらとも気まずい関係になってしまった。
こうして、俺は最近、あれだけ仲の良かったかずよし先輩と疎遠になってしまっていたのだ。
そんな俺とかずよし先輩の間をもとに戻す出来事があった。
どう言うことが起きたのか、は、ちょっと考えていただければわかるだろう。
そう。かずよし先輩とSが、別れたのである。
これは、今年に入ってからの話だ。
結構最近の話だということだ。
俺はかずよし先輩との思い出深い場所がある。
それは、長野駅だ。
長野駅の善光寺口側を、先輩とワイワイ話しながら歩いた。
多分、夜の10時くらいまでは歩き回ってたな。あー懐かしい。
しかし、先日なんと、その長野駅前で殺人事件が起こった。
悲しかったが、それよりも恐怖の方が大きかった。
もし俺と先輩があのとき襲われたら…
それで俺は久しぶりに、かずよし先輩に連絡をした。
皮肉な関係性復活であるが。
でも…
「今度飯行こ」
はい、いきますよ先輩!
ほんっとうに楽しみです