人生を一枚の布として織り上げる
私たちの人生は、一枚の布のようなものかもしれません。
一本の糸がただ真っ直ぐに続くのではなく、さまざまな色や素材の糸が複雑に絡み合いながら、一枚の布を作り上げる。それは時に計画通りにならず、思いがけない模様になることもあるでしょう。しかし、それこそが「味」になり、「個性」となるのです。
こうした視点を与えてくれるのが、L・サニー・ハンセンの「統合的ライフプランニング(ILP)」という考え方です。彼女は、キャリアを単なる職業の選択ではなく、人生のさまざまな側面が相互に影響し合いながら形成されるものと捉えています。この理論は、個人の生き方だけでなく、企業やブランドのあり方にも通じます。
キャリアは縫い直せる──ハンセンの統合的ライフプランニング
ハンセンは、キャリアを「労働」「愛」「学習」「余暇」の4つの要素が相互に関係し合いながら形成されるものと考えました。これらを統合的に計画することで、人生全体の充実度が高まると説いています。
この考え方を象徴するものとして、ハンセンは「キルト(パッチワーク)」の概念を引き合いに出しています。
キルティングは、多くの文化で重要な伝統として、通常、女性の手によって行われてきた。キルトは、いくつかの片 (ピース) から構成され、それらが互いに縫い合わされて全体を形成する。それらの片は、1つの作品――まさにそれは1つの芸術作品である――を創造するために、注意深く縫い合わされることによって、心の温もりを伝え、育む精神を象徴することができる。
キャリアもこれと同じであり、一つ一つの経験が縫い合わされ、やがて大きな一枚の布となります。時には思いがけない出来事に思える経験や遠回りに感じることも、全体の流れの中で意味を持つ一片となるのです。
襤褸(ぼろ)に学ぶ──織り込まれるキャリアとファッションの美学
この考え方は、ファッションや企業経営にも当てはまります。
日本の「襤褸(ぼろ)」文化もまた、その象徴です。かつて貴重だった布を捨てずに縫い直し、次世代へと受け継ぐ。そこには時間や歴史が編み込まれ、新しい命が吹き込まれます。キャリアも企業も、たとえ一度縫い合わせた布を解くことがあっても、新たな形に仕立て直せるのです。
㈱ヘンゲンジザイの事業も、まさにこのような布合わせでできています。
古着・テーラードウェア(オーダースーツ)・オリジナルウェアという異なる要素を結び付け、新たなスタイルを創り出す。そして、単なる消費のためのトレンドではなく、時間を超えて価値を持ち続けるスタイルを紡ぎ直すことを目指しています。
㈱ヘンゲンジザイのキルトに加わりませんか?
キルト芸術は、ピースを選び、それらを組み合わせ、作り手にとっても使い手にとっても意味を持つものとして、つなぎ合わせることに興味のある人なら、だれでも学ぶことができる。
㈱ヘンゲンジザイの物語も、まさにこのキルトのようなものです。
私たちの事業は、異なるピースを縫い合わせながら、一つの価値ある作品を作り上げています。あなたの支えが、㈱ヘンゲンジザイの物語をさらに豊かなものにしていきます。
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人生の布を織り上げていく中で、思いがけない“布切れ”が素晴らしい模様を作り出す瞬間があります。キャリアも企業の成長も、一つひとつの経験や選択を縫い合わせながら、より豊かな模様を描いていくものです。
私たち㈱ヘンゲンジザイも、あなたの物語の一部になれれば幸いです。