新たな活動拠点として北海道弟子屈町を選びました。
8/1より道東の弟子屈(てしかが)町南部、南弟子屈の廃校になっている「旧昭栄小学校」の教室を借り、HOKKAIDO DESIGN PM LLC.を設立することになりました。
私は建築設計事務所や建築マネジメント会社、ランドスケープデザイン事務所を経て独立後、国内の建築デザインやまちづくりに多く携わり、直近10年は海外プロジェクトを中心に活動してきて、中国を皮切りに、最も長く腰を据えたのが東南アジア、なかでもカンボジアやベトナムでは多くのプロジェクトに取り組んできました。
カンボジアから周辺国へと建築プロジェクトは拡がっていき、中東やアフリカまで至り、主に途上国での活動を行なってきたので、旅行では知り得ない現地のリアルを本当に多く見てきました。
最終的に東京と台北を拠点にして、海外のプロジェクトに取り組むようになり、遠隔でプロジェクトを進めて行くことにはかなり以前から慣れていましたが、そうは言ってもリアルなコミュニケーションを海外のクライアントや関係者と持つことはとても大切な事で、コロナ禍で海外渡航できないことで、私たちの活動に大きな影響があったのも事実です。
ある意味強制的に自由な時間を作ることになったので、私はこれから5年・10年…とどのように世界レベルで社会が変わっていくのか、それによってどのような社会課題があるのか、解決すべきことは?、を調べたり考えたりする事に時間を費やしました。
そんな折、海外プロジェクトでご一緒したパートナーから北海道の弟子屈に行ってみないか?と連絡があり、なんで今北海道なんだろう?と思いながら訪れましたが、観光の町ではあるものの、温泉街も正直廃れた感じで、あまりピンときませんでした。
ただ、5年10年さらにその先を見据えた時に、東京に拠点はあるものの、フィールドとしての北海道、特に道東は面白い場所かもしれないと思い、その後、北海道や道東はどのようなポテンシャルを持っているのか気になって、北海道を一周して見ることにしました。
結論として、調べたり見て回るほど、北海道がこれからの社会や世界に与えるポテンシャルはかなり大きいものがあると判断することになりました。
まだ地域にそれほど入り込んでる訳でもありませんが、これまで海外でも可能性があれば入り込む、という事を繰り返してきたので、「まあ、やってみよう!」となったのです。
正直、南弟子屈は観光地で有名な弟子屈の中でもあまり脚光を浴びない酪農エリアで、先日にはJR南弟子屈駅も廃駅になって商店も全くないエリアで、特に冬の活動ができるか不安な部分もありますがチャレンジしてみます。
全然関係ないのですが、私は大阪市福島区というところで育ちました。
そこは下町で町工場も多く、松下電器創業者の松下幸之助さんが創業した場所で、その地には「道」と記された記念碑が置かれており、子どもの頃から影響を受けて育ったので、いまでも大阪の実家に帰るとその記念碑へ立ち寄ります。
松下幸之助さんの「道」が、北海道という「道」に導いてくれたのかもしれない、と勝手なご縁を感じているのです。
世界が目指すべき「道」が北海道から発信されることを信じて。
私がどのようにこの地に将来性を感じているのか、それはもっと地元に入り込んで脳内をブラッシュアップすることが出来れば、追い追い報告していきたいと思います。
弟子屈の皆さん、北海道の皆さん、ご指導のほど宜しくお願い致します。
#北海道 #弟子屈町 #まちづくり