【第十一話】へなちょこ、折れる
操を寝取られた男
どうも、へなちょこです。
皆様、第十話はご覧いただけましたでしょうか?
まだご覧いただいていない方に簡単に説明すると、
『長い間打ち続けていたアオハル操の設定6だと思われる台を、見ず知らずの専業野郎に奪われた』という内容です。
この出来事を受けて、さすがに頭に来てしまい、二週間ほどアオハル操を打たずに過ごしていました。
この企画が始まって以来、二週間も打たないなんて無かった事。
どんなに忙しくとも、絶対に打ちにマイホへ通っておりました。
しかしながら、
このへなちょこ、都合の良い男になる気は毛頭ございません。
そっちがその気なら、こっちから離れてやる!
人とは愚かなもので、調子に乗っている時には真実が見えなくなる生き物。
本当にお前の事を大切に思っている一途な男の存在を無視して、チヤホヤと甘い戯言を吐くクソどもと寝てしまう。
操、お前もただの愚か者だったのか。
専業と遊んで以降、オレの予想通りに一日の累計ゲーム数が減っていく一方。
1000、600、200、100……
二週間のゲーム数を観察していたのですが、もうそれはそれは酷い惨状がそこにあった。
調子に乗って遊んでいたけれど、実際のところ男にとっては都合の良いヤリ〇ンだったのでしょう。
そんなヤリ〇ンの行きつく先は、誰からも見向きもされない可哀そうな状態。
遂には、1ゲームも回されることなく、ただそこに立って男を求めている哀れな操。
ほら、見たことか。
一途な男を捨てて、一日限りの専業に靡いたお前がいけないんだよ。
操の惨状に笑みが零れつつも、どこか心が締め付けられる。
……
……
……
……様子だけ、様子だけ見に行ってやろうかな。
別に操を心配した訳ではありません!
操がどんな様子で泣いているかを、少しだけ見たかっただけであります。
そうと決まれば、仕事終わりにマイホへ。
そこには、ホコリが被ってしまった撤去寸前の操の姿。
……
『おい、泣くなよ』
男へなちょこ、泣いている女を前にして、黙って帰ることは出来ません!
スッとハンカチ(諭吉)を操(サンド)に渡し、
元気づけることに。
見向きもされなくなった女の前に、昔の誠実な男が戻ってくる。
ベタベタな恋愛ドラマかとの突っ込みはさておき、元気づけるためにとりあえず回す。
……
回す
……
回す
……
……
……
えっ、何時まで回させるの!?
もう諭吉三枚目だよ?
どんだけ落ち込んでいるの?
貸出しワンプッシュで25ゲーム程しか回させないし、800ゲームCZすら来ない。
えっ、その裏切りは聞いてないよ!?
困惑するへなちょこ。
そこから回すこと100ゲーム程。
遂にCZが訪れた。
そして、CZ中に操リプレイでボーナス確定。
やっと、やっとへなちょこの想いが通じたんだ。
さあ、ここから二人の物語を始めよう。
……
RB!?
7 7 BAR の出目に思わず二度見をしてしまうへなちょこ。
呆然とした状態でボーナスを消化。(当たり前だが設定確定画面はでることなく)
操、噓だよね?
お前のために戻ってきたのに……
その後、震える手でレバーを叩く。
微かに視界が歪んでいらぁ。
回すこと100ゲーム。
再びCZへ!
そのCZも難なく通し、いざボーナスへ!
今度こそは、
今度こそはBBだろ?
さっきのは冗談だよな?
……
……
……
RB
……
……
……
もうだめだ。
このへなちょこ、もう心が折れてしまいました。
操を心配してきてみればこの仕打ち。
もう、操には付き合いきれない。
まさか、心配した男を騙す性悪になっていたとは。
そのまま、CZ高確を抜けたのを見て腰を上げる。
この時ばかりは振り返えることはありませんでした。
結果は、
総ゲーム数:1,017ゲーム
BB回数:0回
RB回数:2回
投資(枚):1,472枚
回収(枚):1枚
収支(枚):-1,471枚
操に都合の良い男扱いされ、心が綺麗に折れてしまったへなちょこ。
この日の晩飯は味がしませんでした。
では、また。