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階高はどう決める?
階高とは、各階のSL(スラブライン)から上階のSL(スラブライン)までの寸法をいいます。
階高は一定ではなく、構造・建物用途・納まり等により異なります。
階高を決める主な要因は
①梁せいと必要天井高
②梁せいと開口H寸法
③天井高と天井フトコロ必要寸法
があり、各々の要因から算出した階高の最大値が必要階高となります。
梁せい800、必要天井高2500、開口H寸法2000、天井フトコロ必要寸法500を例にすると
①では、梁型を見せるか否かによりますが、梁型を隠す場合の階高は、
梁せい(800)+天井下地(100)+必要天井高(2500)=3400
一般的な事務所の階高ですね。
②はマンションなどの場合が多いですが、一般に床は二重床になっていて、
床仕上高がSL+100とした場合の階高は、
床仕上高(100)+開口H寸法(2000)+開口納まり寸法(100)+梁せい(800)=3000
となります。
③では、施設などで上階のスラブが下がっていたり、排水管・ダクト・天カセなど天井内に納めている物が多く、梁せい内に納まらない場合は、①の梁せいの代わりに天井フトコロ必要寸法に変えます。
厳密には、スラブ厚と天井下地の寸法差を加算したものが階高になります。
外壁仕上げがタイル張りの場合は、目地幅と打継目地幅を考慮し、タイル割により階高を決定します。