建築豆知識『コンクリートブロック』ー強度にも違いがありますー
建築用空洞コンクリートブロックは塀や帳壁、補強コンクリートブロック造に使用されています。
帳壁とは、建物荷重を負担しない壁のことですが、屋外に面する帳壁は風荷重を受けます。
共同住宅の界壁に使用されていた時代もありましたが、現在はほとんど使用されていないと思いますね。重量、施工性から乾式耐火遮音間仕切壁が使用されるようになりました。
材料
建築用コンクリートブロックにはA種(08)、B種(12)、C種(16)があり、( )内の数値は圧縮強度を示しC種が一番強度が高いですね。
A種は主に配管用ライニングなどに用いますが、帳壁・塀はC種を用います。たぶんB種はほとんど使用しないと思いますよ。
コンクリートブロック塀
最大高さは2.2m以下とする。
2.0m以下の場合は厚さ10cm・12cm以上とする。
2.0mを超える場合は厚さ15cm以上とする。
1.2mを超える場合は長さ3.4m以内ごとに控え壁(控柱)を設ける。
一般的に鉄筋は縦横共にD10@400とすることが多いです。
鉄筋はブロック中心部に配筋し、かぶりは20mm以上確保する。
ブロックのフェイスシェルはかぶり厚に含まれませんよ。基礎の丈は、35cm 以上とし、根入れの深さは30cm 以上とする。
30mごとにエキスパンジョイントを設ける。
一般的に擁壁としての性能はありませんが、個人的には40cm程度であればモルタルを充填すればよいかと思っています。