![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75326360/rectangle_large_type_2_b66063c02afc7000f9f125c284dcf279.jpg?width=1200)
鉄筋の間隔のはなし
【鉄筋のあきには規定があります】
鉄筋のあきはなぜ規定されているのでしょうか?
鉄筋に適切なあきがないと、骨材がひっかかりコンクリートが周らなくなったり、適切な付着力が得られずコンクリートと一体化し難くなる為、鉄筋のあきが規定されています。
鉄筋のあきは下記の最大値になります。
①25mm以上
②粗骨材径の1.25倍以上(粗骨材径の最大寸法は25mmが一般的)
③鉄筋径(呼び径)の1.5倍以上
②の粗骨材径が25mmとすると、鉄筋のあきは32mm以上ということになり、D22以上は③の鉄筋径(呼び径)の1.5倍以上が最大値になりますね。
鉄筋のあきとは、異形鉄筋の最外径~最外径の寸法をいいます。
鉄筋のあきは配筋検査でよく指摘される事項ですね。
特に地中梁主筋と柱主筋・杭頭補強筋と干渉し鉄筋のあきが確保できないことがあり、柱頭部は梁主筋や柱頭補強筋が重なり、鉄筋が混み合う箇所ですので事前に鉄筋のあきの検討が必要になります。
【鉄筋のあきは大きければよいものではない】
鉄筋のあきの規定では寸法が規定寸法より大きければよいですが、梁主筋の2段筋や柱の寄筋の間隔が大きくなると構造的に不利になるので鉄筋の間隔の最大値は、本来、事前に監理者に確認する必要があります。
ですが、あばら筋のフックと2段筋が干渉し鉄筋間隔(P2)が最大値を超えてしまう場合もありますので、監理者に確認する場合はその辺りも考慮した上で確認しましょう。
2段筋を結束線で吊っているのを見かけることがありますが、結束線は弱いので金物でしっかり保持する必要があります。