見出し画像

何を脱気する?『脱気装置』

上の写真の赤丸部分の屋上から生えているのが脱気装置で、他の長い筒は通気管ですね。


【脱気装置の役割】

脱気装置は防水層とコンクリート下地の間に発生した水蒸気を排気し、防水層のふくれを軽減する為に脱気装置が設けられます。

防水層のふくれが顕著になると亀裂や穴開きが生じやすくなり、漏水の原因になりますね。

画像1


コンクリートは水分を多く含んでいるので、養生期間が短い場合には防水層がふくれる可能性が高くなります。
又、スラブ下に施された断熱材やデッキプレート等は下面からの蒸発が期待し難いので要注意ですね。

一般的にコンクリート打設後の養生期間は、夏期で3週間程度以上冬期で4週間程度以上ですが、水分計で水分率が10%以下であることを確認する方がよいです。参考値になりますけどね。

画像2


【脱気装置の設置】

コンクリートから蒸発した水蒸気は上に上がりますので、脱気装置を設置場所は水上がいいですね。

設置か所数は、60~80㎡に1か所くらいでよいかと、、

画像3


いいなと思ったら応援しよう!