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配筋豆知識『スラブ』

主筋と配力筋

  1. スラブ筋には、主筋と配力筋があり、一般的に短辺方向が主筋で、長辺方向が配力筋になりますね。

  2. 3辺固定スラブなどは、長辺方向が主筋になることがありますので、構造図をしっかり確認しましょう。

  3. 主筋と配力筋の上下は、主筋が外側(上端筋は上、下端筋は下)で配力筋は内側に配筋します。

  4. 配力筋は、応力を分散したり、ひび割れを抑制するための鉄筋です。


定着

  1. 上端筋の定着長さはL2ですが、梁幅が狭い場合は垂直の余長でL2を確保する場合もあります。

  2. 片持ちスラブの上端筋の定着はL2より長くなっている場合もありますので、構造図の確認が必要ですね。

  3. スラブ天端が梁天端より高い場合の定着の起点は梁天端となることがありますが、構造図により様々ですね。

  4. 下端筋の定着長さはL3で、10dかつ150mm以上ですが、片持ちスラブのL3は25dになりますので、注意してください。

  5. スラブ下面が梁下面と同面の場合の下端筋は、余長でL3を確保する場合もあります。

  6. 鉄骨造で1階が構造スラブの場合の柱脚廻りのスラブの定着については監理者と協議する必要がありますね。


継手

  1. 上端筋の好ましい継手の位置 : 中央Lx/2

  2. 下端筋の好ましい継手の位置 : 端部Lx/4

  3. 上記が継手の好ましい位置ですが、梁上での継手もよく見かけます。原則はNGですが、梁上でL1+5dで許容される場合もありますね。

Lx:梁間の内法寸法


その他

  1. スラブに段差がある場合は配筋標準図によりますが、一般的に段差Hが
    ・H≦t/2の場合  : 1/6以下で鉄筋を曲げ配筋
    ・H=t/2~tの場合 : 鉄筋を曲げず各々のスラブに鉄筋を定着
    ・H=t~2tの場合  : 梁形状で段差補強

  2. 配力筋の第1鉄筋はスラブ筋レベル確保のためにD13以上とし、梁面から100mm以下(バーサポートが梁内に落ちない程度の70mmがよいです)に配筋しバーサポートを設置します。

  3. 片持ちスラブの先端は90°フックを設けます。

  4. 片持ちスラブの元端の上筋のレベルは重要なのでバーサポートでしっかり固定していることを確認しましょう。

  5. 片持ちスラブの出隅・入隅には補強筋が必要になりますが、一般階と屋根では配筋が異なるので、構造図で確認しましょう。

  6. 屋根スラブは日射による温度応力を受け易いのでひび割れ防止として出隅・入隅にも補強筋が必要になりますので、構造図で確認しましょう。

  7. 補強筋は上端筋と下端筋の間に配筋し、かぶり不足とならないようにしましょう。



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