見出し画像

XP-Pen Artist Pro16(Gen2)たぶん最速?レビュー


8/12 コミックマーケット102にて、国内初出しとなるXP-Penの液タブ「Artist Pro16(Gen2)」を購入しましたので、備忘録も兼ねたレビュー置いときます。
基本的にツイッター(X)のツイート(ここからのツリー)の再掲+αとなりますが、ご了承ください。

製品の詳細については公式に出ていますのでそちらを参照。

XP-Penといえばコロナ前はコミケにも何度か出展されていてブースを見にいったこともありますが、今回は確か4年ぶりで久々の出展となります。

海外では既に同型機の14インチ版が発売済みで、16インチ版も近々登場予定とアナウンスされていました。
「国内に14インチ版来ないのかな」と思っていたところ今回は16インチ版の方も展示されるとのことで「とりあえず触りにいってみるか」くらいの心づもりだったのですが、到着してみてびっくり。
えっもう売ってるんかい!!
少し触ってみて感触も良かったので思い切って購入してみることにしました。(XP-Penの中の人によると国内初購入だったらしい)

開封&同梱物など

まず箱はこんな感じ。右下に「X3Pro」「16K(これは画面解像度ではなく筆圧レベル)」の記載があります。

筐体のイメージはトップ画像を参照。ボタン・ホイールは廃止されシンプルな構成になっています。
ちなみに先代のPro16はこんな感じ。

全体に横長だった先代に比べ、ボタン類の廃止に加えて解像度がWQXGA(2560×1600)となったこと、また手前側にアームレストっぽいスペースが取られたためやや縦長の筐体レイアウトとなりました。
画面サイズは16インチクラスで同等ですが、解像度の変更により実作業エリアはかなり広くなった印象があります。
厚みの方は内蔵スタンドが追加されたこともあって、手前→奥へ厚みの増える楔形に。

続けて付属品関連。

ドキュメント関連や手袋・クリーニングクロスはほぼおなじみ。
本体のボタンが廃止された代わりに、同社の左手デバイスACK05が付属します。
要注意点はケーブル関連。USB-Cでの接続を前提とした構成で、これまで同梱されていた3in1ケーブルはオプションとなりましたので、PCとの接続方法は事前に確認しておいた方がよいかと思います。

X3Proペン

そして今回のもう1つのウリであるペン。

左手デバイスのUSBドングルはここに入っています

筆圧レベル16384のX3Proという名前で新規のものになっています。
従来のX3ペンとは互換がないようなので注意。先代のPro16と相互に使ってみましたがどちらも反応しませんでした。
手元にあったペン(Wacomプロペン/X3Pro/X3)を並べてみたらこんな感じでプロペンとはほぼ同形状。プロペン用のペン立てがばっちり使えます(NTRやんけー!)。

NTR

気になった点としては、形状はいいけど握ってみるとプロペンに比べてグリップがやや滑りやすい気がしました。できれば材質の見直し等あればいいのですが…。

タブ本体

まず表面。例によってノングレアシートが貼られており、光の反射はかなり抑えられています。

裏面にはハの字に開くスタンドがついています。立てるとこんな感じ。

スペースの関係でタブ下にキーボードを置きたいので、うちでは従来通りノートPC用スタンドを使うつもりです。

スイッチやインターフェース関連は上面に。
接続用USB-Cポートは2つありますが、それぞれ3in1ケーブル/USB-CtoCと専用になっているので使用時は注意です。
電源スイッチと輝度調整も同じく上面に。

書き味については、あくまで体感ですが従来に比べて一段筆圧のコントロールが細かくなっている印象はあります。
触り始めたところなので、この辺りはもう少し設定を煮詰めてみたいところ。

購入特典いろいろ

あとは購入時に頂いたものいろいろ。

ノベルティ的なものから実用品までいろいろですが、中でもありがたいのはフェルト替え芯。
以前Pro16のレビューでも書いた通り、結構消耗するので予備があるのは助かります。
あと前述しました3in1ケーブルは今回特典として頂くことができました。うちはUSB-Cがない環境で使用しているためこれはありがたかった。
形状を見るとPro16付属のものと同じ物のようなので、試してはいませんが該当機種をお持ちの方は使い回しも可能な気がします。
※右上のACアダプターはコミケ販売分に正式版が間に合わなかったとのことで頂いたもの。現在販売されているものは各国版電源プラグも付属した正式版アダプターが同梱されています。

使用環境について

MacOS(10.14)で使用していますが、最新ドライバ(Ver3.4.6)で問題なく動作しています。
Win/Mac/Linuxと公式サポートしている動作環境が多いのも利点ですね。
※スリープからの復帰時に筆圧がおかしくなるケースあり。ドライバアプリ再起動で復旧できます。

画面の色調については初期状態がやや黄昏ていたため調整。
MacOSもドライバから操作できるようになりましたが、自分はColorSync設定で色温度を7000kに設定し直して(目視レベルですが)違和感のあまりない状態に持っていくことができました。

で、買いなのか?

液タブの話が出るとよく言われる「中華タブってどうよ」というフレーズ。
本機種に関してはおそらく競合機種であろうWACOMのCintiq16と比べると、同価格帯(現状ちょっと上にはなりますが)ながら1クラス上のスペックを狙うならこういう選択肢もあり、ということで検討してみてよいのではと思います。

いいなと思ったら応援しよう!