ロングセラーには理由がある : Huion Kamvas13使ってみた
7/16~17に開催された「Amazonプライムデー」、お目当ての商品は購入できたでしょうか?中には安さに釣られて予定のなかったものまでうっかり買っちゃった…という方もいらっしゃるかも。
僕は後者!というわけで、ついうっかり買っちゃったブツのご紹介と軽くインプレなど書いておこうと思います。
現状、CG用タブレット業界はシェア最大を誇るWacomを筆頭にXP-PenやHuion・Xencelabsといったいわゆる「中華タブ」勢があとに続く、といった情勢です。
個人的にはWacomとXP-Penは使った/使っている、ので次はHuionかなーくらいの感覚で。プライムデーを見てると何となくお安くなってるので一度手を出してみるか…と購入。
サイズ的には自分的に実用になる最低ラインということで13インチを選んでみました。
デバイス紹介
製品紹介・仕様については公式を。
発売は2020年。続々と新機種が投入される液タブ業界的にはなかなかのロングセラーという気がします。レビュー動画も比較的多い機種ですが、投稿時期はやはり4~3年前が多いですね。
うちはプライムデーというかその先行セールで15日夜中に発注、その日の午後には到着しました。流石プライムは速いw
中身はもうあちこちで紹介されてますがこんな感じ。
画面の保護シートが貼られてなかったのはコストダウンのためか単に忘れてただけなのか…。袋に入ってたので大勢に影響はなし。
ボディは薄くて取り回しやすい感じです。
付属のスタンドは数段階で位置決めできるタイプのもの。
…ですが、例によってノート用スタンドを使いますのでうちでは出番なしとなりました。
セッティングして使用開始
接続と使用は先般導入したMacPro2013(OS:Monterey)にて行います。
USBは電源分も含め2本ともMac側へ。
ドライバをインストールし、各種設定を進めていきます。
キャリブレーションは9点感知で結構ちゃんと精度は出る模様。
ショートカットボタンは基本使用しないのであまり挙動は見ていませんが、クリック感等は悪くない気がします。
あと、輝度やコントラスト等画面周りの設定はショートカットの真ん中2つ(K4/K5)同時押しでOSDを呼び出して変更可能。(ドライバからも設定できますが、画面がミラー(複製)モードだと正しくモニターを検知できないようです)
一通り準備できたところで使用開始。ソフトはCLIP Stuido2.0になります。
さくっと描いてみて思ったのは、今や割と当たり前になってますが視差少ねえ!
フルラミネーションにより物理的にペンと画面の距離が小さいのもありますが、キャリブレーションがしっかり反映してるのではないかと思います。
描き味の方も保護フィルムが適度に引っかかる感じで、つるつる滑っていくということがなくコントロールしやすいのは良し。自分は筆圧軽めですが、ペン先の沈み込みもほぼ無くちゃんと描線を拾えていてこれまた良しです。
このあたり、カタログスペックには出てこず実際に使ってみないとわからない部分でもあるので購入前の試用が超重要。
(ヨドバシはじめ店頭で試用できるところも増えてきたので、一度触ってみることをお薦めします。自分は以前アキヨドで体験済でした)
もう1点非常に良かったのは画面の色調。
これまで使ってきた液タブはリファレンスにしているメインディスプレイ(EIZO EV2451)との色調ずれに目視レベルでも悩むことが多かったのですが、Kamvas13はその差が非常に小さいため作業しやすく感じました。
総評
メインの液タブはWacomから乗り換えたXP-Penが今3代目ですが、乗り換えのタイミングでこの機種を知っていたら今ごろはHuion派(?)だったかもなあと思える製品でした。
なお、あくまでお試しのつもりで今回13インチ版としましたが、ガチで使いたいなら16インチ以上のものをお薦めしておきます。