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2020年版 CBDとがんの研究 まとめ
「日本人の2人に1人はかかる」と言われている「がん」。
治療法が様々あるなかで、効果を感じない方、副作用に苦しむ方がいるのが現状です。
その中で、CBDオイルががんに効果があるのでは、という声があります。
実際、がん患者でCBDオイルを利用している方は少なからずいるようです。
今回は、科学的にCBDオイルが、がんに効果があるのかについて紹介していきます。
結論としては、CBDオイルがヒトのがんを抑制できるという科学的根拠はありません。
しかし、CBDとがんの研究は多く行われており、効果が期待されています。
この記事はCBDのの価値を正しく伝えるウェブメディア「ヘンプマップ」が寄稿しています。
CBDに関する詳しい情報はヘンプマップ公式サイトをご覧ください。
なお、この記事はCBDとがんの研究を紹介しているのみで、医学的アドバイスではありませんのでご注意ください。
乳がんへの効果
侵攻性乳がんのマウスを使った研究では、CBDが乳がん細胞の増殖と浸潤を阻害しました。
また、肺へ転移した状態でのCBD治療は、原発の乳がん腫瘍の大きさ、肺転移の大きさやサイズが大幅に減少することが分かりました。(*1)
結腸がんへの効果
2014年の研究では、CBDが結腸がんの腫瘍細胞の増殖を低下させました。
この際、健康な細胞には影響しませんでした。
ただし、この研究で使用されたCBDは植物性原薬とよばれる、高含量のCBDを使用しています。(*2)
また、結腸直腸がんの化学療法薬として使われるオキサリプラチンは、患者さんによって耐性が出る場合があります。
2019年の研究で、CBDがオキサリプラチン耐性の発生を防ぐことが分かっています。(*3)
悪性黒色腫への補助治療薬としての効果
2019年の研究では、悪性黒色腫(メラノーマ)のマウスに週2回、腹腔内注射(投薬なし)、シスプラチン(抗がん剤)、CBDの3つのグループに分かれて、それぞれ投与されました。
結果、シスプラチン治療のマウスが一番腫瘍が減少し、生存時間が長いという結果でした。
CBD治療のマウスでも、腫瘍は減少し、投薬なしのグループよりも長い生存時間でした。
また、CBDのマウスはシスプラチンのマウスよりも、生活の質と動きが良いことが分かりました。
この結果から、CBDが黒色腫の補助的治療薬として利用できる可能性を示しました。(*4)
医師に相談して使用しましょう
ヒトでのCBDのがんへの効果に関する研究は、まだ研究段階です。
今後研究が進み、がん患者さんにとって最良の治療法が早く確立されることを願うばかりです。
がんに対してCBDを使用する際には、必ず医師に相談するようにしましょう。
参考文献
*1:Pathways mediating the effects of cannabidiol on the reduction of breast cancer cell proliferation, invasion, and metastasis
*2:Inhibition of colon carcinogenesis by a standardized Cannabis sativa extract with high content of cannabidiol
*3:Cannabidiol overcomes oxaliplatin resistance by enhancing NOS3-and SOD2-Induced autophagy in human colorectal cancer cells
*4: Cannabinoids as a Potential New and Novel Treatment