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【備忘録】腹腔鏡下卵巣腫瘍摘出術を受けてきました

こんにちは。絶賛自宅安静中の者です。

タイトルの通り、先週卵巣腫瘍摘出術を受けまして、めでたく一昨日退院となりました。

同じ病気の人の参考に、また、再発もあり得る病気ということで、

(綺麗さっぱりなくなった直後に酷な話だと我ながら思う)

今後の自分のためにも、

病気を自覚するところから退院後の今までをまとめようと思います。

続きものにしようかな、恐らく長くなると思います。

今回はこの卵巣腫瘍についてと、手術の流れについて説明します。

参考にしようとする人が実際いるかは分かりませんが、

不安を取り去る材料となれば幸いです。

卵巣腫瘍について

まず私のお腹の中にできた腫瘍は、

両側性の卵巣腫瘍(良性疑い)

でした。

卵巣は子宮の両側の角(つの)にぶら下がっている臓器で、左右1つずつ存在します。

卵巣(赤矢印)と子宮、おまけに膣

いらすとやに子宮のイラストがあって助かりました(?)

今回はこの左右両方にそれぞれ形成された(=両側性の)腫瘍でした。

腫瘍と聞くとすぐにがん(癌)をイメージする人もいるかも知れませんが、がんは悪性腫瘍を指す言葉で、

「腫瘍」は良性腫瘍と悪性腫瘍の二つを含む言葉です。

一般的に良性か悪性かを外から判断するのは難しいはずですが(手術で摘出した組織を顕微鏡で見て初めてわかる)、

今回は手術前の超音波検査(エコー)やMRI検査により、

腫瘍の中が液体の脂(油)で満たされ、さらに髪の毛や骨や歯などを含んだ、いわゆる"悪い顔をしていないもの"と分かっていたため、

手術の前から良性疑いとなっていました。

検索してみると、

皮様性のう腫(皮様嚢腫、成熟嚢胞性奇形種)

という名前も出てきます。

実際そう診断されたわけではないですが、一応参考まで貼っておきます。

良性卵巣腫瘍の症状と治療法の選択

良性とはいえ腫瘍ですから、治すためには当然摘出するしかありません(たぶん)。

症状がなく直径が小さければ急いで手術する必要はないそうです。

しかしながら大きくなってくると腫瘍の重みで卵巣がねじれることや、

最悪の場合お腹の中で破裂する恐れもあり、これらの場合激痛が走るそうです。こわ…。

症状が現れないことも多い病気のようで、

いきなり救急車で運ばれて緊急手術となるケースもあると聞かされました。

つくづく、早期発見は大事だと思わされますね…。

今回の私の腫瘍は大きかった(2ヶ月前の時点で推定直径6.5cm)ため、手術を受ける運びとなりました。

ひどいと直径数十cmになることもある腫瘍だそうで、

それと比べると6.5cmというのはそこまで大きく感じませんが、本来ないはずのものが実際お腹の中にあると考えると驚異のデカさです。

2ヶ月前は症状も特になかったのですが、手術時には推定直径10.5cmほどに成長していて下腹部も張ってきていたので、急いで手術まで頑張ってよかったと胸を張って言えます。

手術時の私の卵巣のイメージ

こんなに膣の方まで侵食していたかはわからないけれど、通常直径2〜3cmの卵巣とのスケール感を見せたかった。

水風船のような状態の袋が連なって、二峰性および三峰性になっていました。

手術の種類と適応について

手術の種類は大きく分けて二つ、

卵巣腫瘍摘出術と卵巣摘出

です。

文字の通り、卵巣を生かして腫瘍だけを取り除くか、卵巣ごと取ってしまうかの違いです。

今回は前者が適応となりました。

理由としては、出産歴がない、かつ年齢が若いためです。

両方の卵巣をとってしまえば、当然排卵ができなくなるため通常の出産は不可能となります。

また、卵巣は生理周期に関わるだけでなく、骨などに関わる女性ホルモンを分泌する器官でもある(むしろこっちの方が大事?)ので、

若くして両方の卵巣を失うことになれば、50歳まで女性ホルモンを補充し続ける必要が出てくるそうです。

悪いことばかりのようですが、冒頭にチラッと書いたようにこの腫瘍は再発することがあるため、卵巣ごと取ってしまえばこのリスクは当然0になります。

逆に言うと、子供を産み育て終わって50歳を過ぎた女性の場合は卵巣摘出術が適応となる、ということですね。

この卵巣腫瘍摘出術はさらに術式として、腹腔鏡下開腹に分かれます。今回は前者です。

良性疑い、かつ著しく大きくなければ腹腔鏡が適応となるようです。

ところが、腹腔鏡下手術においても術中に開腹に移行せざるを得ない時があるようで、

手術中に出血した場合は、腹腔鏡で見えなくなってしまうために術式を切り替えて摘出を行うそうです。

実際にやってみないとわからない部分になりますが事前にきちんと説明を受けました。有難いことに今回は起こりませんでした。

反対に悪性の場合は、手術中に腫瘍がもし破れてしまうと周辺組織に飛び散ってしまう(悪性のステージが1段階上がってしまう)ため、このリスクを低減させるために最初から開腹して行うそうです。

長々と書きましたが、最後に治療の流れを記して終わろうと思います。

ここまで読んでくださった方はありがとうございました。

今回の治療の流れ(下線付きは該当記事へのリンク有)

1 発覚 町の小さな婦人科クリニックでの経膣エコーで診断

2 通院(3回ほど)

 (1)検査 触診(外と内の両方から)、経膣エコー、採血、MRI

 (2)検査結果、手術適応となる旨と全身麻酔の説明

 (3)麻酔科医等の診察、担当医から手術の日取りの説明、看護師から入院前の準備の説明

3 入院(手術前日午後)

4 手術(意識はないけど5時間弱)

5 退院(手術の4日後)

6 自宅安静期間(1週間、イマココ)〜職場復帰

7 退院後診察(3週間後の予定)

おわりです

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