お出迎えはネズミのみ
2ヶ月ぶりにマニラの事務所に戻った。
ここまで事務所を開けていたのは、2020年のコロナで入国できなかった時以来だろう。
あの時は確か、一年ぶりの事務所に帰ったらネズミの糞尿だらけだったらしく、現地スタッフが掃除業者をあらかじめ呼んで、掃除してくれていた。
なぜ、そんなことになるのかというのも、我々のプロジェクトオフィスはフィリピン軍の施設の中にある小さな建物の一室にあるからだ。
だが、今回は現地スタッフは皆旅行中だったり、体調不良だったりで誰も事務所には来れないとのこと。
その時の嫌な思い出が蘇りつつ、久しぶりの事務所に到着。
事務所の中の安寧を願いつつ、日本人3人で廊下を進んでいると、やはり。。。
廊下の真ん中に動物のものらしい大きな糞がある。
まさか、こちらも事務所の外からフィリピンの洗礼を受けるとは思ってはいなかった。
強烈な匂いと、禍々しい見た目は私たちに帰宅を命令しているかのように佇んでいる。大きさからして、猫のものだろう。
事務所の中はというと、大量のゴキブリの死体である。
ゴキブリを追うネズミと、それを追う猫。
オフィスという原始林を舞台に、繰り広げられた生態系の有様がありありと目に浮かんだ。
事務所の掃除を託して本日はホテルで仕事をしよう。
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