温故知新と宮古そば
宮古そばと言っても千差万別である。
…らしい。
昔ながらのそばを売りにしてるところもあれば、カレー粉を入れるところ、ニンニクを入れるところ、もずくを入れるところ。
本日訪れた宮古そばは、大和食堂という、昔ながらのそば屋ではあるが、食卓に置いてあるカレー粉を入れることで味が変わる。ラーメンで言うと、まるでまぜそばのような味変の楽しみがあるところだった。
ちなみに私はコーレーグースマニアなので、ドバドバとかけて頂いた。
沖縄の料理は良くも悪くも家庭的である。家で作れそうと思わせるシンプルな食事ではあるが、それだからこそ、ここまでお酒に合うのだと思う。
夜は三線を聞きながら、泡盛のグラスを傾ける。良い夜であった。
宮古島はずっと来たかったところだが、遠いイメージがありくるのを先延ばしにしていた。つい先月まで羽田から直通が出てるなんて知らなかった。
来てみると思ったよりも広い島で、沖縄よりだいぶ田舎で落ち着いた場所だった。
少し宮古島について調べてみると暗い、、、とまでは言わないが島民は沢山の辛酸を舐めてきた歴史がある。
度重なる災害、旱魃、台風、津波による飢餓。薩摩藩の厳しい税の取り立てによる貧困、そして戦争。
街を歩きながらよく目を凝らしていると、さまざまな歴史が残した爪痕を垣間見る。
今でも宮古そばのお肉は麺の下に隠れている。厳しい税の取り立ての目に、いかに質素な食事をしているかと印象づけるためらしい。
反面、再開発による、古いアパートをリノベした新しいきれいなホテルやお洒落なカフェが至る所に立っている。観光客も割といるみたいで、元気な若者の笑顔で溢れている。
私もいつかここに別荘が欲しいかもしれない。