【旅の記録】山形県酒田市〜鶴岡市+新潟駅
自問自答とはあまり関係ないのですが、8/19〜21に山形県庄内地方を旅してきました。その記録です。わたしの人生において旅は重要事項なのでね!
1日目(東京〜新潟〜酒田)
9:12東京発とき311号に乗って、まずは新潟へ。関東は薄く雲が出ていたのに、国境の長いトンネルを越えると、気持ちいいくらいの青空が広がっていた。田んぼの緑がまぶしい。
10:41新潟駅に到着。ここで酒田行きの特急いなほに乗り換えるのですが、対面乗り換えがめちゃくちゃ便利!向かいのホームにいる在来線特急に同じホーム上の改札を通って乗り換えできるんです…!大きな荷物を抱えていちいち階段を上り下りするのはしんどいので、これから改修する駅はぜひ見習ってほしい。
特急いなほが走る羽越本線は景色が素晴らしく、特に村上駅から先、笹川流れの区間は本当に美しかった。しかし、この美しい車窓とは裏腹にJR東日本の中でも上位の赤字区間という厳しい現実があります。このままだと廃線もしくは第三セクターへの移行となる可能性が高いので、観光列車「海里」もあることですし、五能線のリゾートしらかみくらい注目されて、乗降客が増えてほしいです。
13:01 、東京から約4時間かけて酒田駅に到着。酒田は北前船で栄えた街ということもあって駅舎はそれを意識したデザインとなっていました。
酒田でおいしいものを食べることを楽しみに、朝食をセーブしていたので、駅に着いた時点でかなり腹ペコ。ホテルに荷物を預けて、酒田港へと向かいます。ここで食べたマグロ丼があまりにもおいしかった…!思わず無言で食べ進めてしまったくらいおいしかったです。このボリューム(マグロ4種、甘エビ、赤貝)で1700円は破格…
その後はのんびり酒田市内を観光。山居倉庫はとても雰囲気のある場所で、散歩するのに最適です。庄内は気温は高くとも湿度が低く、風が涼しいので木陰に入ると体感温度が3℃くらい下がる気がしました。また、街のあちこちに鳥海山のビュースポットがあり、山居倉庫周辺からもその美しい山容を覗かせます。この日は山頂付近の雲も少なく、たびたび姿を現す雄大な姿に見惚れたのでした。
山居倉庫を楽しんだあとはホテルに戻り、少し休憩。今回お世話になったのは酒田駅前の『月のホテル』です。駅の目の前かつバスターミナルもすぐそこなので、運転免許のないわたしにとってはありがたい立地でした。
部屋の窓が大きくて、酒田の街と山々を見渡す眺望もよかったし、ミキモトコスメティックスの入浴剤とパック(!)にホテルオリジナルのシャンプー・コンディショナー・ボディソープとアメニティーが充実しているのもポイントが高い。お風呂は169cmのわたしが足を伸ばせるくらい広くて、ドライヤーはサロニアでした。ロビーには幅広いジャンルの書籍や雑誌が置いてあって読めるし、無料のコーヒーもあって全体的にすごく気が利いている。後述しますが、朝食もとてもおいしいので、ぜひみなさん泊まってみてほしいホテルです。
涼んで体力を回復させてから夕食に酒田ラーメンを食べる。今回は歩いて行ける範囲から『雲の糸』をチョイスしたのですが、煮干しをガツンと効かせた味で、苦味が強いので好き嫌いがハッキリ分かれそうだな〜と思いました。わたしは嫌いじゃないけど、好んで選びはしないかな…
帰りにコンビニに寄ってお茶を調達したあとはお風呂に入って、100カメを見て、23時には就寝。
2日目(酒田〜鶴岡)
7時起床予定だったが、6時半には完全に目が覚める。身支度や荷物整理をしてから朝食へ。口コミで朝食バイキングがおいしいと評判だったことが宿泊の決め手になったので、友人共々、すご〜く楽しみにしていたのです。そして評判に違わぬおいしさでした!おかずの種類が多いし、地元の食材をふんだんに使っているのもいい。お米もつや姫とひとめぼれの食べ比べができるようになっていて、どちらもとてもおいしい。さすが米どころ庄内平野。
写真にはありませんが、果物やデザートも充実していて、庄内メロンが甘くて瑞々しくて、ついおかわりしてしまった。わたしは食べなかったものの酒田ラーメンもあって、男性や子供たちが嬉しそうに食べていたのが印象的でした。あと友人が食べていたカレーもひとくち貰ったら、子供でも食べられるくらい甘いけど、しっかりコクのあるカレーでべらぼうにおいしかった。何を食べてもおいしくて、大満足の朝ごはんでした!
名残惜しいけれど、酒田を離れてお隣の鶴岡市に移動。羽越本線の普通列車で鶴岡に向かいます。
途中、2005年の脱線事故現場に建てられた慰霊碑に黙祷したり、国道工事のため長く運休している陸羽西線の線路が完全に雑草で覆われているのを見て、このまま廃線・BRTに転換コースかな…と世知辛くなったりしました。
30分ほどで鶴岡駅に到着。バスの一日乗車券を購入して、まずは致道博物館へ。ここでは明治期の建物など、貴重な文化財が展示されています。クラシックホテルをはじめ、洋館好きには非常にテンションの上がる場所でした。
素敵な建物を楽しんでいたのですが、旧警察署の中に入ったあたりから会話がおかしな方向へ転がりはじめる。昔の取調室だという部屋に入った途端、これ宝塚で見たことある光景じゃない?とか言い出すヅカオタ2人。そこからそれっぽいセリフを捏造し、実際には存在しない演目の話を延々とするという、おたくいい加減にしろと言いたくなるようなバカ話で盛り上がったのでした。お盆明けの平日で人が少ないからって調子に乗りました。楽しかったです。
博物館を満喫したあとは徒歩圏内にある致道館へ。旧庄内藩の藩校跡なのですが、かつての勢力を忍ばせる凛とした佇まいで、背筋が伸びる思いがしました。バカ話をしたあとだから余計に。
駅に戻り、荷物をピックアップしたあとは庄内観光物産館に向かう。ここで昼食とお土産の爆買いです。朝食をしっかり食べていたこともあり、お昼は天ぷらうどんでサラッと。思っていたより量が多くて面食らいましたが、おいしかったです。お腹を満たしたあとはひたすらお土産を物色して、しこたま買いました。お土産を買うのがもはや趣味。好きな言葉は地産地消です。
おやつにアイス2種類を食すなど、物産館を楽しんだあとは本日の宿泊地・湯の浜温泉の『亀やホテル』にチェックイン。全室オーシャンビューなのですが、これが期待以上のロケーションで…!日本海に沈む夕日が美しくて、ずっと眺めていました。
眺望も素晴らしかったけど、サービスも充実していて、フリードリンクがあり、部屋に持ち込んでOK。部屋のお風呂も源泉掛け流し、アメニティのコスメは雪肌精、部屋にヨギボーもあるという至れり尽くせりなお宿でした。朝風呂で大浴場の露天風呂(2種類)にも行きましたが、そちらも気持ちよかったです。
夕食はつけなかったので、物産館で買ってきたものを部屋で食べました。そういうのも楽しいよね。iPadを持ってきていたので、YouTubeで懐かしのV系バンドの映像を見たり、Netflixの実写版シティハンターや THE FIRST SLAM DUNKの応援上映をしたりして、0時には就寝。
3日目(加茂水族館〜新潟)
7時起床。朝風呂をキメたあと朝食をいただく。この朝食も野菜多めでおいしかった〜! ごはんとお味噌汁はおかわり自由。おかずの品数が多いのでおかわりする人が多かった。もちろんわたしもおかわりしました。郷土食だという塩納豆がとてもおいしかったのですが、要冷蔵で買って帰ることができなかったのが残念でなりません。
ホテルで前売り券を購入し、チェックアウトを済ませたらこの旅で特に楽しみにしていた加茂水族館へ。クラゲの飼育数が日本一、いや世界一というクラゲに特化した水族館です。あまり大きな施設ではないのですが、趣向を凝らした展示と種類多さでかなり見応えがありました。滞在時間2時間では短すぎたので、今後行かれる方はしっかり時間を取ることをおすすめします。ミュージアムショップもかなりの時間泥棒なので!オリジナルグッズがかわいくて、ここでもバッチリ散財したけど、水族館の収益に貢献したので無問題です。
路線バスの本数が少なく、1本あとだと帰りの特急に間に合わなくなるため、後ろ髪を引かれる思いで水族館をあとにして鶴岡駅へ。エスモールという地場のショッピングセンターで何度目かわからないお土産を物色し、昼食を摂る。庄内豚のチャーシューが乗ったラーメンは素朴なおいしさでした。この日も暑かったので塩分が沁みた。
そのあと事前にリサーチしていた青森屋さんへ。果物屋さんなのですが、併設のカフェの評判がよかったのです。実際、とってもおいしかった!タルトは果物がゴロゴロ乗っていて、果物自体もジューシーで大変美味でした。悔やまれるのは時間があまりなくて、ゆっくりできなかったこと。秘密基地みたいな構造で、内装も素敵だったので、次回は長めに時間を取って訪れたいです。ジャムとか焼き菓子とか、おいしそうなものもいっぱいあったので、それも物色したい…!
15:00鶴岡発の特急いなほに乗車。一路、新潟駅へと向かいます。今回すこし早めに鶴岡を出発したのはことし3月に改装工事を終え、リニューアルした新潟駅を探索するためです。ぽんしゅ館という最高の場所が駅ビルにあるんですよ…!500円で日本酒の試飲ができるほか、お土産も各種揃っているので、誰でも楽しめる場所です。ばら売りのお菓子もあるので、新幹線に乗る前のおやつ調達にも最適。わたしはここでもお土産を購入しました。買いすぎ。
また、駅ビル内には新潟に本社を置くブルボンのショップや亀田製菓グループのばかうけSTATIONという楽しい場所もあります。ここでしか買えない商品があるので、こちらもおすすめです。新潟駅でもお土産を買いすぎてキャリーケースがとんでもない重さになったけど、幸せの重みなのでしょうがないです。
夕ごはんは駅ビル内のまいもん寿司へ。金沢が拠点の首都圏にも店舗があるチェーン店ですが、北信越で食べるとやっぱりおいしさが違う気がします。おいしいお寿司をいただきながら、大盛り上がりしたのはMAXの話でしたけど…
特にTacataには中毒性があるという話から「人と人を繋ぐマホゥみたいな言葉Tacata」「ユニバーサル言語Tacata」などと言いながらゲラゲラ笑っていたら、アルバイトと思しき若い女の子がお済みのお皿をお下げします〜!と部屋に入ってきて恥ずかしい思いをしました。なんか、ごめんな…
夕飯を食べ終えると旅はもう終わりに近づきます。東京に帰りたくないと駄々をこねながら、しぶしぶ新幹線に乗る。帰りは各駅停車だったので、ゆっくり帰路についたのでした。
暑かったけど、充実した楽しい3日間でした。行きたいところや食べたいものが多くて、つい詰め込みすぎてしまうのは悪いクセ。今回はわたしの中では比較的ゆったりめの旅程だったけど、それでも時間がなくて滞在時間が短くなってしまったところが多々ありました。つい欲張ってしまう心を抑えて、もっとのんびりじっくり楽しむ旅行ができるようになりたいです。
10月には甲府、函館と旅が続くので、この反省を活かせたらいいな。特に函館は一人旅なので、無理せず楽しみたいところだけど、すでに食べたいものがありすぎてパンクしそうです。胃が4つほしい。