フレイル心疾患患者に対する急性期レジスタンス トレーニングの内容と効果を検証する
心不全は容易にフレイルサイクルの悪循環に陥りやすく心不全におけるフレイルの割合は 44.5%となる。
【レジスタンス運動可能な基準】
①1 週間以上利尿薬の増量がなく体重安定
②うっ血の症状がない(起座呼吸,浮腫,腹水,頸静脈怒張)
③50bpm<心拍数<100bpm で安定
④狭心症状なし,不整脈なし,もしくは頻度が少ない
(NYHA)分類 I~III 度・カテコラミン離脱・収縮期血圧≧80mmHg
【レジスタンス運動禁忌】
①NYHA 分類 IV 度 ②左室流出路狭窄 ③非代償性心不全 ④コントロールされていない不整脈(上室性・心室性不整脈が増加傾向) ⑤高度で症状のある大動脈弁狭窄症 ⑥血糖値>250mg/dl で尿ケトン体陽性 ⑦コントロールされていない高血圧(>180/110mmHg) ⑧重篤な肺高血圧(平均肺動脈圧>55mmHg) ⑨急性大動脈解離(血栓開存型)を合併 ⑩重症心不全(ターミナル)
・安静臥床によって,1 日に 2~3%程度,1 週間で 10% 程度,1 ヵ月で約 50% 程度,筋力が減少する
・最大酸素摂取量は,安静臥床で1 日当たり約 1% 低下する
・筋委縮,筋力低下が生じ,もとの状態に回復するには,臥床や不動であった期間の 2~3 倍が必要であるため予防や早期の介入が重要
・週 3 回,1 日 1 回,3~5 分間,最大筋力の 30~50% で骨格筋を収縮することで筋委縮や筋力低下を予防できる
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