ヘルシンキ: 持続可能な投資のさらなる先へ
待望のVC,LP, 投資家向け、Venture Nordics プログラムへの参加を募集しています。プログラムへの申し込みはこちら。 締切は2月18日です。お早めにお申し込みください！
なぜヘルシンキがアジアの投資家から注目されており、特にサステナビリティ関連の投資の最有力候補に浮上しているのか？フィンランドとシンガポールの類似点、ヘルシンキのスマートシティの卓越性、ESG投資とスマートシティ・イノベーションにおけるコラボレーションの機会を探ります。
ヘルシンキ・パートナーズ： 持続可能なビジネスチャンスの促進
持続的成長に向けた連携強化
2017年以来、ヘルシンキ・パートナーズはシンガポールの様々な団体と協力して、スマートで持続可能な都市創生領域でアイデアとノウハウの交換を促進してきました。これらの取り組みを通じて、ヘルシンキ市長とフィンランドのチーフエコノミストはシンガポールを訪れ親睦を深めることに成功しました。また、スマートシティイニシアチブにおける様々な最先端事例を紹介するイベントを開催することにも成功しました。
フィンランドとシンガポールの類似点
フィンランドとシンガポールの地理的、気候、文化的な違いにもかかわらず、両国ともサスティナブルな領域に力を入れているという強い類似性があります。両国とも、クリーンで、グリーン、ハイテク、且つ安全で組織化された社会環境で知られています。
さらに、フィンランドの世界的に有名な教育システムと、シンガポールの企業主導型スマートビルディング構想の技術は、両国の協力で相乗効果を生みだしています。
シンガポールのスマート国家構想と持続可能な建築設計
シンガポールは、2017年のスマート・ネーション構想の開始以来、企業主導のスマートビルディングの取り組みで大きく前進してきました。Condeco社が2019年初めに実施した調査では、シンガポールはこの分野の最前線にランクされ、ビル設計に対するシンガポールの持続可能で革新的なアプローチが示されました。シンガポールには、持続可能な設計が施された有名な建築物が複数存在しています。
ヘルシンキの優れたスマートシティと技術面でのリーダーシップ
ヘルシンキは、世界のスマートシティ指標で常に上位にランクされ、そのスマートシティの優秀性を浮き彫りにしています。また、欧州委員会が毎年発表する「デジタル経済社会指数（DESI）」でも、フィンランドが欧州での技術のリーダーとして認められています。さらに、ヘルシンキは生化学の技術を利用して持続可能な食品ソリューションを開発しており、技術的なフロントランナーとしての評価をさらに高めています。
親交を深める： ヘルシンキ・パートナーズのシンガポール訪問
2022年末、ヘルシンキパートナーズは、ヘルシンキ市長のJuhana Vartianen氏（ユハナ・バルティアイネン）と市のチーフエコノミストであるMikko Kiesiläinen氏 (ミッコ・キセライネン)とシンガポールを訪問し、世界都市サミットに参加しました。
訪問中、私たちはシンガポールとヘルシンキの関係を強化することを目的として、住宅開発委員会や都市再開発局などの主要なパートナーと会うことができました。
様々なシンガポールのパートナーを訪れ、スマートシティのイノベーションと持続可能性の分野におけるコラボレーションとビジネスチャンスを一緒に発掘することができました。
ヘルシンキの都市化と持続可能な投資
代表団のシンガポール訪問は、フィンランドの首都における持続可能な投資機会とパートナーシップを強調するヘルシンキ・パートナーズの広範な取り組みの一環である。ヘルシンキは、都市化が繁栄の原動力であることを認識し、持続可能性のパイオニアになることに尽力している。
同市は、2024年までに石炭発電所を閉鎖し、2030年までにカーボンニュートラルを達成することを目指している。シンガポール企業と手を組むことで、ヘルシンキは持続可能で豊かな都市のための革新的なソリューションを開発することを目指しています。
『ヘルシンキはシンガポール企業と手を組み、持続可能で幸せで豊かな都市のための次のソリューションを共に開発したいと考えています。』
ユハナ・ヴァルティアイネン氏, ヘルシンキ市長
フィンランドの都市計画における社会的持続可能性と福祉
フィンランドは、持続可能な開発目標の達成で1位に輝き、都市計画においては常に社会の持続可能性と住民の福祉に力を入れています。フィンランドが重視する価値観には信頼と幸福がありますが、幸いにも世界幸福度レポートでは6年連続でフィンランドがトップランキングに選ばれています。また、世界で最も幸せな都市にヘルシンキ市がノミネートされており、安定性、安全性、自由において常に高ランクにフィンランドが国としてランクインしています。
ヘルシンキのスタートアップ・エコシステムとビジネス環境
ヘルシンキは世界有数のスタートアップ・エコシステムを誇り、創業者を支援するネットワーク、市の強力なバックアップ、豊富な地元融資オプションを提供していおります。また、ワークライフバランスの充実など、さまざまな優遇措置や福利厚生で外国人起業家も惹きつけています。ヘルシンキの恵まれたビジネス環境は、新興企業にとっても投資家にとっても魅力的な目的地となっております。
フィンランド90日体験：ヘルシンキとシンガポールの関係構築
90 Day Finnプログラムは、投資家や起業家を含む海外からの参加者を90日間フィンランドに招待するものです。このプログラムは貴重なビジネスアイデアや人脈を生み出し、ヘルシンキとシンガポールのパートナーシップをさらに強固なものにしています。
『2021年の第1回として開催されてた 90 Day Finnに参加したグループには、シンガポールからの投資家が多くいました。プログラムを通して様々なビジネス・アイデアとコネクションを生み出しました。』
『2022年のプログラムにもシンガポールから参加者があり、今後もヘルシンキとシンガポールの関係を築いていきたいと考えています。私たちが一緒にできることはまだまだたくさんあると信じています。』
Johanna Huurre氏, 戦略的イニシアチブディレクター, ヘルシンキ・パートナーズ社、CNA938のインタビューより。
ヘルシンキ・パートナーズは、両都市の協力の計り知れない可能性を認識し、このすばらしい関係をさらに築いていくことを楽しみにしております。
Founders to Finland: アジアの起業家のためのプログラム
ヘルシンキ・パートナーズは、特にアジアからの創業者や投資家を対象とした新しいプログラム「Founders to Finland」を開始しました。このプログラムは、フィンランドへの移転のための迅速なサービスや、欧州連合（EU）内への事業拡大のための支援を提供する無料プログラムとなっております。
Founders to Finland プログラムの発端は、海外の投資家、起業家、専門家を招いてフィンランドでの生活を体験してもらう「９０Day Finn」プログラムをもとにつくられました。ヘルシンキ・パートナーズは、さまざまな分野でのつながりを育み、ビジネスチャンスを探ることを目的としています。
Founders to Finland について日本語の記事を用意しております。ご興味がございましたらこちらの記事もご覧ください。
持続可能な投資のハブとしてのヘルシンキ
ヘルシンキはシンガポールからの持続可能な投資先として、その地位を確立しつつあります。卓越したスマートシティ、技術的リーダーシップ、持続可能性と福祉を重視するヘルシンキは、ESG投資とスマートシティ・イノベーションの分野でビジネスの機会を数多く提供しています。
ヘルシンキ・パートナーズは、Founders to Finlandや90 Day Finnプログラムなどの取り組みを通じて、ヘルシンキとシンガポールの関係を積極的に育み、ビジネスの可能性を広げています。両都市が協力し合い、持続可能で幸せで豊かな都市環境を発展させることで、より良い未来を築いていきたいと考えています。
ヘルシンキ・パートナーズについてもっとお知りになりたい場合は是非ヘルシンキ・パートナーズのウェブサイトをご覧ください。リンクはこちらです。
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