とっても嬉しくて悲しくて・・・。 vol.40 寺ママ
こんばんは!
日刊・寺田家 編集長の(本日からゆるく就任)寺田ユースケです!
※今日の記事は、実質無料公開です。
5月の初投稿!!
今月も頑張っていきましょう!!!
先月、突然僕のfacebookに知らない女性から連絡がありました。
下の記事をぜひ読んでください!
テラダキョウコさんという人を探していて、
寺田ユースケさんのプロフィールを見ると、
どうやらお母様の名前がテラダキョウコさんということで、
もしや、、、と思い連絡をくれたとのでした。
話を聞くと母が大学生の頃、30年以上前の話。
スナックのママにお世話になっていて、
ママは、実の娘(連絡くれた方)よりも母のことを可愛がっていたとのことです。
しかし、もう20年以上連絡が取れていなかったらしいのです。
そんなママがガンで余命2ヶ月と宣告され、、、
ママがキョウコちゃんの声を聞いたら少しでも元気になるんじゃないか
と娘さんが連絡をくれたのでした。
すぐに母に連絡をしました。
そして、今の気持ちを日刊・寺田家にもエッセイとして残してくれました。
普段は、有料にしているのですが
(月額でマガジン購入していただけるとお得に読めます!!)
今回は無料公開します。
ぜひみなさま、読んでください!^^
とっても嬉しくて悲しくて・・・。 vol.40 寺ママ
息子が湧将(ゆうすけ)という、ちょっと変わった漢字を使った名前だったので、えみちゃんは息子をSNSで探して、私にたどり着いてくれました。寺田恭子は数が多くてお手上げだったと電話の向こうで笑いながら言っていました。
私は大学生の時、自転車で通える距離のスナックでアルバイトをしていました。体育会系の部活に入っていたから、夜遅くまでやっているところでないとアルバイトできなかったから、たまたま目に入った張り紙を見てドアを叩いたのが始まりです。
今言うのもなんだけれど、私はお店で絶対にお酒を飲まず、深夜までは働かないバイトでした。そう思うとどこぞの誰かも“お酒の飲めない、終電で帰るホ・・・”なんとかって言っていたね(笑)
ママはいつも着物で髪をセットして超カッコいい姉さんでした。
私はママにかわいがってもらったという言葉では言い尽くせないくらい、実の娘のように育ててもらったし、様々なことを学ばせてもらいました。
早めにバイトに入ると、屋台の水餃子屋さんにいってお腹いっぱい食べさせてもらう。お店が繁盛して遅くなった夜は、そのまま焼き肉屋に連れて行ってもらって、やっぱりお腹いっぱいにしてくれる!
新聞を読み、社会のこともずいぶん教えてもらいました。
私は創作舞踊部だったので、舞台が近くて合宿が続くときは、1カ月でもお休みをくれて、舞台のポスターもお店に貼ってもらったし、お客様にもいつも私のことを自慢げに話してくれました。
そんなことを当時中学生だった娘のえみちゃんはよく知っていたのですね。
一度、あまりに部活が忙しすぎてお給料が取りにいけないので、実家の母に頼み込んでお給料を取りに行ってもらったことがあります。
スナックっていわゆる水商売ですから、実家の母はよく黙って取りに言ってくれたなって思うのだけれど、母もママと(わかりにくい!(笑))話がしたかったそうです。
ママが
「大事なお嬢さんがスナックで働いているというのは、決して気分の良いことではなりませんよね。お母さんすみません」と謝ったそうです。すると私の母が、
「ここで働いてそのまま落ちていくのならば、あの子はそこまでの子だったのだと、諦めるからいいです」と言ったそうな(笑)
私の母もドラマが1本できるくらいの波乱万丈な人生を送っているので、母らしいな~と思いましたが。
大学院に進学してもうバイトはできなくなりましたが、その後結婚して、子どもができて・・・・。
ママは一度名古屋にも遊びに来てくれて、私たちのアパートにしばらく居てくれたこともありました。子どもたちの成長も楽しみにしてくれていました。
ある時年賀状が戻ってきて、そうこうしているうちに連絡が途切れてしまい…。
私も日常に追われて生きていたので、そのうちに全く連絡が取れなくなりました。
あれから20年以上です。
余命2ヶ月と宣告されたママの荷物を整理していた娘のえみちゃんが、私からのはがきや手紙が大事にしまってあるのを見つけてくれたのです。それで、恭子ちゃんの声だけでもママに聞かせてあげたい・・・という思いで私を探してくれたのでした。
えみちゃん、本当にありがとう!!
中学生でちょっとやんちゃでママを困らせていたえみちゃん、当時から可愛かったけれど、いまは本当に素敵な女性になって、私は嬉しくて嬉しくて・・・。
そのえみちゃんが、私とママを再び繋げてくれたこと、このご恩は一生忘れません。
私は電話をもらった日に飛行機のチケットを取りました。
来月の初めになってしまうけれど、ママのところに行ってきます。
嬉しくて悲しくて、悲しくて・・・・でも、今少しだけ恩返しができるかもしれなと思って笑顔で会いに行くことにしました。ママあともう少し頑張っていてね。
おわり
おまけ
ママに当時送っていた写真を
えみちゃんが送ってくれました。
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