誰からも頼まれていないのに、10万字の自叙伝を書いた成人式の日の僕。
今日は、成人式ですね。
新成人のみなさん、おめでとうございます。
僕は今年で28歳になるわけですが、
今日は、8年前の僕の成人式の日のお話をします。
生まれつきの脳性マヒの影響で、つま先立ちで、足を引きづりながら歩いていた僕も、18歳の時にアキレス腱の大手術を受け、足が良くなり踵をつけるようになったのが19歳の始め頃。
しかし、一人暮らしを始めて、大学の広いキャンパスを歩いて移動するのは難しく、、、
でも車イスには乗りたくない。野球で健常者に負けたくないと思っていた僕は、車イスに乗るのは人生の戦力外通告だと思っていた頃。
だから、オシャレな折りたたみ自転車を使ってお茶を濁していたのがまさにこの成人式の時期なのです。
(折りたたみ自転車と。なんかノリで撮った一人プリクラ。目から火が出るほど恥かしい(笑))
20歳の僕は、理由もわからず有名になりたい、表舞台に立ちたいという夢を抱き始めた頃でした。
なぜそう思っていたのかは、めゆみのことを書いたこちらの記事で↓
さて、
実は、初の著書『車イスホスト。』(双葉社)を書きませんかとお話をいただいたときに、とても参考になった資料があります。
それは20歳の時に、生まれから成人式の日までを記したもの。
誰からも頼まれていない10万字の自叙伝でした。
7年間、ずっとパソコンに眠っておりました。
自分でも忘れていた出来事、気持ち、たくさんありました。
一部公開しちゃいます。(恥ずかしいけれど。照)
読み返すと当時はこんな気持ちだったんだ。
こう僕は考えていたんだ。
特に冒頭の
「僕は今、立ってます!真っすぐ立ってます!自分の足で何の力も借りず自力で立っています!」
これが全てを物語っていますよね。
嬉しかったんだろうな。自分の足で歩けたことがね。
負けたくなかったんだろうなぁ。
他の誰かと比べられるのが辛かったんだろうなぁ。
7年経った今思うと、当時は力みすぎていたし、誰かと比較することでしか自分を表現できていませんでした。
ちょっとは成長したってことかな。(照)
新成人のみなさんへ。
今日から大人になって、辛いときあれば、楽しいこともいっぱいあると思います。大人の競争に巻き込まれて、自分はあの子より劣っている、優っているだなんて考えることもあるかと思います。
僕だって今でも正直にいうと、そういう過去の自分に負けてしまう時もあります。
でも大切にしている言葉があります。
負けそうになったとき、この言葉を思い出して自分に自分で問いかけてます。
それは吉本NSC(お笑い養成所)時代 恩師 本多正識さんのお言葉です。
『どんなときも自分らしく。他人と比べない。比べていいのは、過去の自分だけ。』
おめでとうございます!!!
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7年越しに書いた、生まれ〜車イスホスト時代までの自叙伝『車イスホスト。』(双葉社)はこちらです↓ぜひ読んでいただきますと幸いです。