話の面白くない彼氏が急に面白くなる可能性は限りなく低い

このYOUさんが出演しているスプリング公式Youtubeのお悩み相談のコーナーは結構面白くて、たまに芸人も出るので結構見ている。

正直、ファッションには全く興味が無いのだが、勉強にはなるし、強制的にオシャレをしないといけない状況に追い込まれることも、この歳になるとたまにあるので、何事も勉強しないといけない。

本題のお悩み相談についてだが、『彼氏の話が面白くない』ということについてだった。

具体的には、過去の思い出を『あの時のアレだよね?』みたいなことを言っても、リアクションが薄かったり、全然見当違いの思い出を話してきたり、家族と会っても場を面白くして会話を弾ませようとするサービス精神がないということだった。

私の経験と、このお悩みの相談者の彼の情報などをいろいろ考えると、なんとなく「あーゆうタイプの男か。」と想像できる。しかし、具体的に彼がどういう心理状態なのかは、わからない。

多分、男であれば、なんで彼がこういう状況になっているのか何パターンか心情を想像できると思う。

男というのは単純な生き物で、欲しい物と欲しくないものがハッキリしている。女性のように嫌いなグループであっても、無所属になるのが嫌で表面上仲良くしたり、話を合わせるフリをしてメリットを捕るみたいなことはしない。男がそれをやる時は、グループで本人が無意識でいじられキャラ的ないじめられ方をしている時か、仕事の営業成績や金の為だけである。嫌いな男同士なら距離をおいて話さなくなる。

時々、イケメンなのに話が面白くない人や社会常識のボーダーを下回っている人を見ると可哀想だなと思うことがある。学生時代にスポーツ万能の高身長で顔が良くてめちゃくちゃモテるのに、付き合った女性に次から次へと失望されていく知り合いがいた。

彼はめちゃくちゃ良い人だったが、話がクソおもんなくて反吐が出るほどだった。付き合った彼女に数日で「○○さんって処女?」みたいなことを聞いたとか聞かないとか噂になってたりもした。

なんというか私からしたら5才児と話しているような気分で、場を冷ますというか、ジョークも言わないし、特別扱いしてあげないと全体の流れがストップするような見当違いの共感できないことを言ったりする。

「いや、お前イケメンなのに話クソ詰まんねぇな!ブスに整形しろ!」と言ってくれるような彼女や友達関係が学生時代にいたら救われただろうが、イケメンのステータスで腫れ物に触る感じだと、そういう人はクソつまんないまま大人になり、おそらく相談者の彼のような人間になる。

YOUさんも動画内で、解決策として「話ちょーつまんないんですけどー!」と言ってあげたらどう?とおっしゃっていた。やはりそれが正解に思える。

そもそも面白くない人は、面白いことが正義だと思っていない。そこもまた難しい話だが、世の中には「笑われたくない人」というのが確かに存在する。

何かドジをして周りに笑われたりすると、一生の恥のように思って同じようなドジが起こる状況を絶対に回避して二度とチャレンジしなかったり、笑った人を恨んだりするようなタイプもいる。「笑い取れたラッキー」という感覚がない。

あとは、笑いそのものに興味を持っていない人もいる。クラスのみんながバラエティ番組を見て笑っていても、何が面白いのか理解できないという人である。親の教育の方針だったり、実利的なことだけに興味があったりして、他人を笑わせるとか、楽しいことで他人と協力するとか、そのルートを通ってこなかった人もいる。

個人的にお笑いスキルというのは子供の時の発達段階で培われるものであって、20歳過ぎて急に伸びることは皆無だと思う。

営業のセールストークのためにお笑い芸人の上辺の真似はできても、アイデアの質が全く違ったり、場の空気から相手の心情を読み取るようなスキルが圧倒的に低かったりする。

自虐を平然と言う人もいれば、自分の弱みを一切見せないように完璧に外見から自分の恥じる部分までを隠し通して武装する人もいる。どっちがいいとかいう問題ではなく、面白い人というのはだいたい会話のプロレスができると思う。

だから人に何か言われたら自虐で返せるし、人を面白くいじったり、ちょうどいい空気を作れる。それが甘い人は自分が何か言われたら「マウントを取られた!」と大騒ぎしたり、「人を傷つけない笑いがいい!」とかわけのわからない事ばかり言う自己中心のおもんない人間へ向かっていく。

前置きが長くなったが、相談者さんの彼がなぜ面白くないのかを勝手に想像してまとめてみた。

【仮説】
★対彼女★
・彼女のことがあまり好きではない or 他に好きな人が出来た
・彼女の話を面白いと思っていないから流している
・彼女の声のトーンが受け入れられない

★彼自身の性格★
・現状の会話が普通で、何も問題ないと考えている
・「会話は話を弾ませるもの」という発想やアイデアがない
・彼女にカッコいい・知的と思われたくて面白いことを言わない

前半の対彼女に関する項目から見ていきたい。

相談者さんは30代美容師さんとの事なので、職業柄あれこれ気がついて、あることないこと会話に繋げる能力が秀でていると想像できる。客の見た目と性格のデータが自分の中に膨大にあると思う。

話が面白い・面白くないというのは、自分の主観である。つまり、話が盛り上がらないということは、自分では面白いと思っていることが、彼は面白いと思っていないということが一般的に考えられる。彼女の話を面白いと思っていないから流していると言えるかもしれない。

俗に言う、価値観・性格の不一致というやつだろう。笑いのツボが違ったりすると、私は怒りを憶えることもあるので、それくらい重要なことである。

これを確かめたい場合は、彼が男友達と話している時の様子を見るのが一番良いと思う。男友達の中でのキャラが真実とまでは言えないまでも、彼女の前よりはリラックスしている状態であるに違いない。

話し方などが極端に違ったら、彼女のことがあまり好きではない or 他に好きな人が出来たあるいは、彼女の声のトーンが受け入れられない。となるかもしれない。付き合ってみたけど、生理的に無理。というやつだろうか。付き合ってみて何か違うなと思ったけど、とりあえず継続していることもあり得る。

彼自身の性格として、彼女にカッコいい・知的と思われたくて面白いことを言わないということも挙げられる。

要は心を開ききっていないというか、好きすぎてダサいと思われたくないみたいな、可能性もある。

ただ、彼がイケメンとなると、その可能性は低いようにも思える。もともとカッコいいやつは、カッコつける必要がないからである。モテない人間が彼女を喜ばせようとして男友達と同じように喋るトーンで下ネタを言ってしまったり、女性が冷めるようなことをしてしまうのはよくある。

男にとって面白い人間と、女にとって面白い人間が別物で、そのギャップを埋められないでしくじるという、サービス精神が裏目に出る私を含むモテない男のあるあるだと思う。そういう場合、女性にとってメリットもないし、自分を大切にされてないと思って去っていく。

イケメンで話さなくても、性格も何も知らなくても、女性が勝手に寄ってくるのにカッコつける必要もない。話を盛り上げるサービス精神がないから、女性を引かせるような失言をするリスクも少ない。黙ってるからよりモテるサイクルになる。

男からしたら、カッコいいけどアイツと付き合ったら何話すんだろうな。と男全員が思っている。

言ってしまえば、マウントじゃないが、自分から何か相手を喜ばせようという発想は生まれにくい状況だと思う。別に女性からすり寄ってくるなら、彼が自分から何か与える必要もない。

その他の可能性としては、薄毛なのがバレたくないから、プールとか風が強い日にデートしたくないとか、借金で首が回らないとか、余計な心配が会話の外に常にある状態が原因になっているなら、会話が面白くないのも納得できる。

何年付き合ってるかで、だいぶ状況が変わると思うが、基本的に好きだから付き合っていて、嫌いになったら別れると思う。別れるまでもなく安定し始めたら、結婚に向かう気がする。

仮説内の彼自身の性格が上段2つに当てはまるなら、めちゃくちゃ性格が良いめちゃくちゃおもんない奴ということになる。でも、実際よくいると思う。

そもそも男同士では、女性のように一日中話していたりしない。ドライブしてもずっと話しているわけじゃない。女性は会話で性行為と同じくらいの快楽を得ているという話も何かで聞いたことがある。男性は決してそこまでではない。私のように静寂を好む人もいるし、話したい時に話したいという人もいる。

むしろ、男性というのは無言でいても何も気を使わなくて良い存在が伴侶として欲しいと思っている。何もないのに常に一緒にいる。一人で居るのと変わらない状態でも、協力しながら癒やしがある状態が理想かもしれない。だからこそ静かで面白くない人間に向かっていく。

会話を面白くさせるというのは、言ってしまえば仕事に近い。自然と楽しく出来る人がいればいいが、阿吽の呼吸で常に面白く会話出来る人と、ビジネス的に演る人では、まったく意味合いが違う。

逆に言えば、この動画の質問者である女性が、話を盛り上げるためにどれほど協力的な姿勢を見せているのか。という事も人間関係では重要だと思う。そもそも面白い人であっても、なぜその場を面白くさせなければいけないのか、動機がないのにやるわけがない。

友達の前でボケたいから面白いことを言うわけで、その動機や仲良くなりたいという気持ちがないのに言うわけがない。最近、何かともてなして欲しいと要求ばかり言う人がいるが、じゃあ自分が何か協力的なことをしたのだろうか。と自問自答するのもいいかもしれない。

女性は彼氏の前では100%の自己ベスト更新する自分でいたいと考えている。男性もそういう人はいるだろうが、正直面倒くさいと思う人が大半の気もする。長い付き合いになるほど面倒臭くなり、自然体でいたいと思い始める。

お笑い芸人を見ても、別にコンビでずっと仲良く話しているのは稀である。あくまでも仕事であって、面白くさせることの能力を全力で発揮してお金を貰っているわけで、その能力というのは一般的な人の年収を遥かに凌駕するくらいの価値が認められている。

男からすると何も言わなくても全部理解できるとか、会話の知的レベルや価値観が同じとか、そういうところを見ていて、別に会話自体に相手に何かを求めている人は少ないように思える。ただ、見守っていて応援して欲しいのである。

だから、何かメリットの有無でなく、癒やしや安心を求める人が好きな人はそういう人に好かれるだろうし、刺激や快楽が好きな人は、そういう人とくっつくと思う。

女性の特徴なのかわからないが、彼氏を自分好みに改造しようとする人が多い気がする。ファッションがダサいからコレ着て。とか、髪型短くしてとか、それくらいだったらいいかもしれないが、性格を変えるというのはかなり難しいことだと思う。

女性のようにコロコロ姿形が変わる人が男性でもモテるのかもしれないが、男性からすると初志貫徹してない度胸のない面白くない人間にも見える。

ましてや、性格を面白くしたいとなると、かなり技術的なことだし、私は大人になってから男友達が急激に面白くなったのを見たことがないので、多分無理だと思う。

なぜかわからないが、面白い人間というのは生まれながらに面白い。思想にエッジが効いてたり、人が目につかないようなことに注目していたり、反射神経やワードセンスが異常だったり、唯一無二のシュールレアリスムだったり、面白いにもいろいろあるが、基本的には一般人が持ってないものを持っている事が多い。

大人になってある程度の年齢を重ねて、自分のパーソナリティが出来上がっているところから、急にエッジが効かせるのは無理だろうし、自分が見えてない世界を急に見ようとすることも出来ない。

面白い人間というのは、誰にでも性格が優しい人間が才能であるように、そういうことなんだと思う。個性というやつだろう。

結論を言えば、面白くない人間が面白くなることは、よほどの衝撃を受けないと無理だと思う。

それよりは、価値観の違う相手を受け入れたり、信頼できるような関係を構築するのが良いだろうし、そもそも女性が求める面白いは男性の面白いと合うことは稀である。

逆にいえば、そこが合ったらもう相性抜群にも思える。他に何も要らない。

突き詰めると、何か特別な長所があっても、総合力で見れば短所のように見えてしまうのは悲しい。誇大広告のようなガッカリ感が出てしまう。

最終的には、長所も短所も許容して、信頼して長く付き合えるのが良いと思う。







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もやい
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