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コロナ禍からコロナ暇

そろそろコロナに飽きてきた人たちが多いような、なんとなく日本全体が「いつまでもコロナに構ってられるか。」という、しびれを切らしたというか、そんなムードを感じる。

当初から言われていたように完全なゼロにはならないということで、もちろん初めから感染者が出てない地域は無事に防衛できたりして、最終的には東京がどういう対応を取るのかに注目が集まっているが、テレワークやオンライン会議など、色んな場所でいろんな変化があったと思う。

自分としては、ほぼ引きこもりの状態から10万円貰えて新しいパソコンを買って、アフターコロナで飛行機が動き始めたら海外にでも飛び立ちたいなと思っているが、みんな10万何に使ったのかなって見てみると、やはり食品や日用品の足しにするという人が多いようで、前からコレあったら便利だなと思ってたけど、別に今買わなくてもいいか的な物を買ったのかもしれない。

私はパソコンとパスポートの更新を7月までにしないといけないので、それでほぼ使い切る形となった。とりあえず、日経新聞が10万の使い道について書いている記事があったのを以下少し引用したい。

年代別に統計が取られていたようで、若い人は貯金が1位、30代は日用品と貯金半々くらい、40代50代は日用品多め、60代になると貯金を上回って旅行が2位に来るらしい。

やっぱり若い人はお金使わないように見えてしまうが、使う必要もないというか、将来に備えるという意味もあるのかわからないが、私も一応若い人グループに現状入っていながらも、自分はすぐ金使っちゃうタイプで、人に会わない今はオシャレとか化粧品とかコストゼロなので、完全に極貧生活で凌いでいる。

ただ全年代で唯一、「書籍」という項目が若者の6位にランクインしてて、ちょっと感動はあった。漫画の可能性もあるにせよ、多分時期が入学シーズンで外出自粛になっているので、教科書代とかそういうのも含まれてるのかなとか、勝手に考えたりしたが、真相はよくわからない。

以前に私は10万の使い道として、株式投資もいいんじゃない?的な記事を書いた。コロナの影響が長引いていることと、なんだかんだ日本は異常に死者が少ないということが世界から注目された事がポジティブに受け止められたりもして、日本株はコロナ以前の水準に戻している企業もあれば、依然として先行き不透明ということで、あまり上がっていない株もある。

もちろん景気の刺激策のために10万が配られたので、ラッキーで貰った10万だから、何かに使ったほうがいいとは思うが、本格的に飲食店が再開したら、そこで使ってあげるとか、デリバリーでも使ってあげるとか、今後も全く使わないということは無いと思うので、豪勢に使わなくてもそれはそれでいいと思う。

テレワークの導入もそんな満足なものではないし、給付金や支援金が全然受け取れないという事態をこのまま水に流すのもなんか気分よくないが、コロナのおかげで目が覚めたというのもある。

オリンピックのこととかは完全に後回しになってしまったが、本当に出来るのかという不安はまだあるし、コロナの対応も不十分で、オリンピックにおける感染症の対応なども必要かもしれない。。

ただ、オリンピック前のテレワークの予行訓練としてはかなり有効的で、満員電車の解消などもできた気はする。今回のテレワーク導入で、新たに機材を揃える必要もないし、オリンピックのときには完全に上手くいかなくても、人を減らすことは出来ると思う。そういう意味では延期で良かったと思いつつ、ただ、物流網とかは道路の混雑などの問題もある。あと、派遣でオリンピック委員会に雇われた人たちとかがどんな処分になっているんだろうか。

今回の政府のコロナの対応や日本人の対応を見て、いい点も悪い点もあると思うが、よくニュースで言われているのは、日本の政策は狙い通りなのか。ということで、ことごとく失敗に見える政策が、実際にかなり死者数を抑え込んだかのように見えるのが不思議だし、日本人でも謎に思える。

多くのメディアでは「これこそが日本人だ。」的な、日本人の文化として、手洗いをしっかりしたことが良かったとか、日頃から健康に気をつけているからとか、そんなことを言う人が多かったが、実際はどうかわからない。

中国の地理的に近くにあるのに、アジアの国々がなんとなく封じ込めに成功しているのは、多分人種的なものや文化的なものが関係しているかもしれない。

ただ、現状として限りなくゼロになったとしても、また海外から入ってくる可能性もあるし、ある程度の長期戦にはなると思う。

そういう意味では、スウェーデンが実践したような経済の打撃を最小限に抑えながらの集団免疫策は、持続的な経済活動とセットで、短期的には死者は出るものの、未来へ向けて長期的な死者数を減らすという狙いでは、かなり成功している可能性もある。

もちろんスウェーデンという国は人口1000万くらいで、国土が日本より少しデカイという違いはあるので、単純な政策だけで比較はできない。だからこそ、コロナ政策が各国で対応が違うというのは当然のことではある。

スウェーデンは日本よりはるかにグローバル化が進んでいるので、人の移動を止めることは、国家の存続の意味でも死を意味することに近いかもしれない。

その点でスウェーデンのとった集団免疫は、人の移動の制限などを最小限に抑えることは理にかなっているというか、国のコンセプト的なものが見えて良いと思う。

日本では問題解決の場面で、基本的にどうすればいいかわからないという印象がする。俺はわかんないけど、誰かが決めるんじゃないの?みたいな、人がやっていた成功を真似するのは得意かもしれないが、自分がこう思うから、こうやりたいなどの意志を発表するのは苦手な気がする。

人に言われたことを実行するのは得意かもしれないが、人に反対されればやらない気もする。

スウェーデンが集団免疫を実施するまでには数々の反発や批判があることは容易に想像できるが、それをやりきる能力というのも国の意志の強さを感じる。

それをもし安倍政権が押し切ろうとすれば、すぐに独裁だのヒトラーだの言われて反発されるだろうが、駄目な点だけ言っていても、先へ進めないというのが難しい点ではある。

そういう点では、中国はトライアンドエラーのスピードが物凄い早い気がする。日本が散々悩んで計画を立てて実行に移すまでに、中国は10回トライして正攻法も失敗も学んでいるような気がする。

日本はその失敗だけを取り上げて笑っていたが、やはり失敗は成功のもとというか、数ある選択肢を潰して最良を選ぶ行為なだけであって、別に失敗は失敗ではないと思う。

習近平主席がウイルスの発生の事実を隠蔽したことは褒められることではないが、逆に病院に大衆が詰め寄って集団感染のパニックになることを防ぐための隠蔽だとしたら、可もなく不可もなしくらいかもしれない。予想外なのはシンプルにウイルスの感染力が強かったことだろう。

今はもう矛先はマスク外交や香港弾圧や、他国の領土を占領しに向かっているが、そういう中国の憎い部分でも、やはり飛行機を早めに止めて、中国内だけで感染を収めるような処置をして、恩を売ったほうが良かったと思う。

ある程度、物事を進めながら模索していく以上、完璧で進める必要もないと思う。とりあえずトライしてみて、駄目だったら止めるとか、問題点が見えたら改善しながら続けるとか、スタートの段階でやめてしまうのは面白くない気がする。

基本的に日本は安定していることが良いとされているし、それが国民の望むことなので、泥舟に乗っていても沈むまで安定した自分たちの生活を手放そうとせずに、未来の人たちへの責任を放棄するかもしれない。

言うまでもなく、日本は財政赤字が世界トップの国ではある。ただ、日本人の貯金好き精神によって莫大な個人資産を保有している事や外貨準備高が結構あるということで、なんとなくオッケーじゃね?という雰囲気にはなっている。

最近では、政府がめちゃくちゃお金を発行しても本当は大丈夫なんじゃね?という経済理論もある。真相はわからないが、ある程度国全体がどういう方向に向かっていくべきなのかは決めておく必要があるかもしれない。

そういう重要なことをうやむやにして生きているのが日本人らしいが、同調圧力のような「日本はいい国」ではなく、将来の子どもたちが本気でそう思うような国になっていってほしい。


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