Youtubeが起こした給料価格破壊
今、日本はYoutube大航海時代と言えるかもしれない。
Youtubeに参入する芸能人も珍しがられることはなくなって、最近では久米宏さんなどもYoutubeやっているらしく、もうなんか全員集合感がすごくて、仮面ライダーの最終回かな?っていう感じのお祭り騒ぎですけども
Youtubeが副業として機能する事以上に良いこととして、日本の給料事情が変わってくる可能性があるかもしれないと、勝手に考えている。
日本の新卒の給料は?と聞かれると、いくらくらいを思い浮かべるだろうか?
私が新卒であった頃よりはだいぶ給料事情が変わっていると思うが、一般的な給料としては21万前後だと思う。
無駄に1万の端数を出したのは、私が新卒の頃より最低賃金が上がっているからなのだが、個人的にはいい意味で「今、初任給25万以下だと誰もそんな会社行かないっすよー」という時代になっていて欲しいとは思っている。
副業を広めていこうよという世情と、コロナ自粛による将来の不安定感が重なりYoutubeやってみようかなという人が芸能人だけでなく、一般の人でもかなり増えた気がする。
なんかおすすめ動画でこの人上がってくるなぁと思ったら始めてから4ヶ月とかくらいだったりして、新規参入者が目立つ。
海外移住できたり、何か他の人と違うことができたらnoteに記録を残すようにYoutubeでも出来たら良いなとは思っているが、こういうのはすぐやらないとYoutubeの利用規約が変更されて、全然儲からない構造にルール変更されたりするので、すぐやったほうがいいんだろう。
よくYoutube始めて何ヶ月で収益公開!みたいな動画も出ているが、やはりそれなりにみんな稼いでるんだなという印象もある。
可愛い女の子が出てて、激辛ペヤング食べてみたーみたいなのを、とりあえず3万回再生とかになって、似たような動画を週5くらいで上げていれば、副業にしたら万々歳の金額を稼いでいると思う。
実際はペヤングを食うことより、動画編集の時間とか部屋を見栄え良くしたりとか、検索ワードに引っかかるようにタイトル考えて、なんか面倒くさいなということに時間を割くので、それなりに手間はかかるんだろうが、深夜手当がつかない居酒屋で働くよりは、Youtuberになるために勉強したいという人も増えるだろう。
実際は動画の内容とかが、どういうテーマでやるのかで編集時間なども全然変わるとは思うが、基本的に6時に仕事終わって、家で寝るまで編集したり、休みの日だけやるなりで、挑戦できなくはないと思う。
Youtubeなどのちょうどいい副業ができることというのは、ある意味ベーシックインカムに似ている。自分の好きなことでお金を稼いでみたり、自分の本業だと給料は上がらないけど、Youtubeの動画で自分の本業について事情を語ってみたりすると、意外と良いシナジー効果が生まれるかもしれない。
本業が副業に活きて、副業で金を稼げるから本業の金の不安から解放されて、仕事にゆとりが出来たり、いい流れが生まれる可能性がある。
そうなってくると新卒採用で事業内容が夢あるけど給料が低くて迷う、なんて場面でも、俺は別にYoutubeの分足せば生活は全然出来るからええわ。くらいに考えられるかもしれない。
そうなれば大企業信仰から本当に自分がやりたいことへ、仕事を楽しむ方向性に向かっていけると思う。
それが実現すれば、日本でも仕事が楽しいですと面と向かって言えるような人が増える可能性がある。逆に、給料も低くて事業内容にも夢がない会社は、人手不足でどんどん潰れていくかもしれない。
もし人間が働くなったらどうするのか、という話に関しては、とりあえずグーグルが儲かるようなシステムを作り上げておけば、少なくとも日本政府に税金を納めるよりは画期的な生きる方法を我々に提供してくれそうな気がする。
広く考えればYoutubeのシステムはベーシックインカムにちょうどいい感じがする。
広告収入というのは魅力的ではあるが、広告の質とか効果によっては、テレビと同じように衰退に近づいていく日が来るかもしれない。
自分一人で何かチャレンジしてみたいとは誰でも考えたことがあるんじゃないだろうか。だが、実際は完全に自分一人でお金儲けをするというシステムはかなり難しい。
何かを作って売るにしても、買ってくれる人がいないと儲からないし、売り場を提供してくれる人や、宣伝してくれる人など、完全に一人では経済を回すことが出来ない。
何かに依存して金を稼ぐというのは嫌だと思いながらも、一人で金を作ることは出来ないので、何かしらのサービスを売るか、何か作って売るか、多くの人に認めてもらうなりして金を得るしか無い。
会社で働かなくても、結局は何かしらに依存しないといけない。
YouTubeのライブ配信を見ていると、投げ銭機能もあり、こうなると動画コンテンツの質どうこうより、アイドルとファンのような関係に近いかもしれない。
私も一人で勝手に生きていると勘違いしないように、何か人のためになるようなことを一つでもいいから人生で達成してみたいなとは考えている。
Youtubeの機能として、動画コンテンツの内容なども審査されて収益に関係しているらしい。
そこまで大きく変わるのかはわからないが、英語の勉強動画を載せている人もいるし、地上波の人気テレビ番組の録画を削除されないようにして変に縮小させたりして載せている人もいるし、確かにテレビ録画でめちゃくちゃ稼がれるのも何かダメな気がする。
自分としては何か役に立つ動画を載せてほしいと思うが、ポテトチップスがそこまで身体に健康的でなくても大人気なように、人の役に立つことと人気があるかは別の話ではある。
もちろん企業にしろ何にしろ、とりあえずお金儲けをして存続させていかないといけないので、お金のないうちから理想を掲げて目標に向かっていくのは難しいので、初めのうちは資金のためにヒットを狙いに行くべきかもしれないが、どんなことが評価されるのかわからない世の中なので、自分の好きなものをどんどん公表していくのも良いと思う。
金額で数字に出されてしまうと、価値の比較が出来てしまうような気がする。Youtubeの視聴者数やフォロワー数でも勝手に数が大きいほうが影響力があると思ってしまう。
新卒の21万円とおなじくらいの金額を稼ぐYoutuberは普通に溢れている世の中で、なぜ新卒で7時間半や8時間労働でこの金額なのかを説明することは難しい。
だがYoutuberならグーグルに聞けばそれなりに目安がつくのかもしれない。
グーグルのほうがそれなりにYoutube作品であったり、その人が提供するものの価値や社会の影響力についてよく調べているような印象を持つ。
規約が変わるのは嫌だが、数字として明確に出ることはある意味安心感にも繋がると思う。
日本の労働市場に置いては、人が与える価値やサービスについてないがしろにされてきた。企業に雇ってもらっているという考え方は悪くないとは思うが、企業と従業員という関係以上に、上司と部下の関係であったり、しがらみが多く、適正な評価が行われているのかもよくわからない。
別に早く家に帰ろうが、都合の悪い上司の命令を無視しようが、おそらく日本の法律だと上司の独断でクビにすることはかなり難しいので、クビにはならないと知っていても、やはり周りの目であったり、余計なことを考えてしまう。
デービッド・アトキンソン氏の東洋経済のコラムでは、日本の最低賃金はメキシコ並という記事が出ていた。
詳しくは記事を読んでほしいが、海外に出て悠々自適にマレーシアやタイで働きながらタワマンに住みたいという人が出てくるのも普通の現象だと思う。
日本で普通に働いているだけでは、生きていくのは難しいということかもしれない。
Youtubeでこの動画上げるだけで、これだけ儲かるなら普通の仕事ってなんでこの給料なの?と多くの人が疑問に持ち始めたら、革命が起こるチャンスになるかもしれない。
そもそも人間にはバイアスがある。1ドル何円が理想?という質問をすると1ドル=100円と答える人が多い。なぜかはわからないがバイアスがある。
新卒の給料はいくらくらいですか?と聞くと大体20万円と答える人が多いだろうし、平均年収も450万くらいとなっている。平均と聞くと勝手に大体の人が450万円くらい稼いでいるんだと勘違いしてしまう。
仮に100人の正社員がいるとして、95人が年収100万だとして、5人が1億円だとするならば、平均年収は595万になる。
コレを見て、へーみんな結構貰ってるんだなぁ、俺なんか年収100万なのになぁ~なんて勘違いしてしまう人が多い。大体の人は年収100万であるのがこの場合の現実である。数字や平均というバイアスによって誤解してしまう。
データを扱うには中央値という考え方も気にしたほうが良い。中央値とはランキングで、この場合なら100人を1位から100位まで並べて、真ん中の順位の人ということになる。この場合50位と51位の間となるのだろうか。結局100万ではある。
日本の40代以上の人口はすごい多いし、年功序列で給料が上がっている人がたくさんいることも考えると(もちろんバブル崩壊直後の氷河期世代もいる)、若者の給料や女性社員の給料などは結構シリアスな金額になると思う。
もちろん、今後、若者のために日本企業が積極的に給料を上げていくということは考え難い。給料を上げないために今まで経営を続けてきたと言っても過言ではないと思う。
そうなると、金持ちになったり、自分の納得ができる金額が欲しいなら、仕事を増やすしか方法がない。収入源が増えれば、収入が上がりやすくなる。
Youtubeの利用規約がある日ガラッと変わるように、コロナで日常の生活も変わった。安定など無いと知った私達は、何かに依存しなければならない以上、たくましさも備える必要がある。
今後はスモールビジネスが浸透して、さらにテクノロジーや文明やアートが、各方面から進化するかもしれないと、少し楽しみではある。