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二百十日

私の故郷には夜高祭という行事が6月にあります。
なお「夜鷹」ではありません。念の為。

町の方では華やかな祭で観光資源にもなっているようですが、私の実家のある農村部では中学生を頭とする男子のグループが小さな行燈をもって各家を回り伝承されている夜高音頭を吟じるという素朴な祭りでした。
音頭の内容は五穀豊穣を願うもので詳しくは忘却の彼方ですが「二百十日に風さえ吹かにゃ。稲ねー黄金の」とい一節があり、古より二百十日のこの時期は台風シーズンだったことが伺われます。
仕事柄、毎年この時期の台風には悩まされるのですが、今に始まったことではなく自然の摂理と思うしかないのだな。と、故郷の夜高祭の一節を思い出して思った次第です。
今度の台風10号は強烈になりそうなので、そんな呑気なことも言ってられないのですが。

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