初期レートより低いレートになることが悔しくないならランクマッチはやらない方がよいと思う理由
上記記事のように、公開のまま残す記事において、表現や誤字の訂正や必要と思われる追記を行うことにしました。
一度読んだ方でももしお読みいただければ嬉しく思います。
先日から複数回、ポケモンに関する記事を書かせていただいています。
以下に20本ちょっとの記事をマガジンでまとめておりますので、この記事をご覧いただいた後、ご興味がありましたらご覧いただければ嬉しく思います。
私がsvランクマッチのシステムについてといった趣旨で別の機会で書いた文言ですが、こちらでも掲載する許可を頂きましたので、趣旨がわかる部分の一部を抜粋して少しまとめて掲載します。
本来はタイトルも違うものの「部分」になるため、タイトルは抜粋個所の趣旨に基づいて変更しています。よってnote用に作った文と異なり、初心者向けといった内容の趣旨ではありません。
なお、念のため先に注意点を書いておきます。
ここから書く話は、あえて「すごい悪い表現」で書いていると思って下さい。
それはこの記事の趣旨として「初期レートより低い状態を悔しいと思ってほしい」と思う目的があるからこそであり、なにか、あるいは誰かの良し悪しの話をしたいわけでも、悪意があることを言おうとしている意図はありません。
そこはお間違えのないようお願いします。
○レート1800どうしの対戦とはどういう「こと」なのか
皆さんは麻雀のルールを御存じでしょうか。私も遊び程度しかわからないのですが、ざっくりいえば、全員にはじめに点数が付与され、基本的にそれをお互いに奪い合うゲームです。
svのランクマッチのレートポイントシステムも同じようなもので、全員に配付された初期ポイントを勝った側が負けた側から奪うことで、レートが変動していきます。私が過去にしていたカードゲームの大会においては、0ポイントから始まり、勝った分ポイントが増えていくシステム」だったため、そういったルールとは根本的に異なります。
svは公式がそれを明記はしていないと思いますが、少なくとも昔よりポケモンのランクマッチでは1500を基準としてレートポイントが設定されているようですので、ここでは話をややこしくしないために「1500が初期レート」という想定で話を進めます。
この想定下において、例えば1800どうしの対戦の結果、AさんがBさんに勝ったとしましょう。一般的には10 を基準とした計算により導かれた、10~15 程度のレートポイント変動が起きるようですが、ここでは説明を簡略化するために、AさんがBさんに勝ったことで、Aさんのが+10、Bさんが-10の変動がおきたとします。
さて、ここで問題です。ここで失われたBさんのレートポイント10は、誰のポイントでしょうか?
質問の意図がわかりづらいと思うので答えを即述べますが、少なくともこのポイントは「Bさんのポイント」ではありません。なぜならBさんは初期ポイントより高いポイントを持っていたし、負けた後も同じく本来配付されたポイントより高いポイントを持っているので、Bさんのポイントは奪われていないのです。
では誰のポイントか?それは、Bさんが今まで勝ってきた相手から奪ったポイントです。つまり、Bさんが他人から奪ってきたポイントをAさんに奪われたということです。
さて、Bさんの直前の相手がCさんで、Bさんが勝ったとして、Aさんが奪ったポイントはCさんのポイントでしょうか。少なくともCさんのポイントではないでしょう。
なぜか。
Bさんがレート1800でAさんと戦ったということは、その直前のCさんとの試合は1790くらいの時に行われたということで、その時対戦したCさんが1500よりレートが低かったとは思えません。つまり、A さんが奪ったのはCさんのポイントでもないのです。それよりもっとずっと前に奪われたポイントが奪われただけなのです。
さて、なんとなく話の流れが見えてきたのではないでしょうか。
要するにこういったシステムでこのレート帯での対戦で行われているのは、「本来の自分のポイントを奪われた人」が持っていたポイントの奪い合いであり、初期レートより高い人は、初期レートより低い人がし当るから存在し、その人たちが奪い合っているのは他人から吸い上げたポイントだ、ということですね。
○初期レートより低いレートになっているとはどういうことか
つまり、単刀直入な表現で言えば。
「初期レートより低いレートの人」というのは、「システム上ただ他人の養分としてそこにいるだけになってしまっている人」なのです。
レート2000の人が存在できるのはなぜか。その人が増えた500のレートポイントが、1500を切っている人たちから吸い上げられているからです。
勿論吸い上げられている人だって、他人と奪い合っています。しかしその結果、元の数値より低いレートになっているということは、奪われる側で終わってしまったということなのです。
別の切り口で考えてみても。なにかが強い人が客観的にすごいと思われるためには、通常一定の「規模」が必要で、世界で3人しかやっていないなにかで世界1位になっても多分すご、いとは言われませんが、仮に優勝できる強さをもっ人が3人しかいなくても参加者が10000人いる大会ならそれはすごいと思われるでしょうから、そういう意味で権威付けのための養分になっ
ていると言えなくもありません。
ただ言えるのは、客観的な事実として見る限り、「勝てない人」としてそこにいる限り、「勝てる人」になにかを供給してあげるだけになっているという事実です。
○誰だって最初はみんなそう
さて、いうまでもないことなのですが、こんな悪い表現で書いている状態に誰か特定の人だけがさせられているわけではありません。誰かが特別な存在だと言いたいわけではないんです。だってみんな誰だって最初は上手くないので、「負ける側」からスタートするからです。最初から勝つ側にいるわけではありません。
今どんなに上手な方でも、負ける側、養分にしかなっていなかった側であった過去があるのです。
勿論その方々が勝ちたいと思う理由は人それぞれですが、単純に「強くなりたいから」「優勝したいから」といったポジティブな意味だけでなく、現金な話「自分がメリットを享受する側になりたいから」ということも当然含まれる話になります。
例えば私が過去カードゲームをやっていた時、1パック分程度の参加費が存在し、その費用が元になって優勝者等上位者に景品としてパックが配られているスタイルの店舗大会が行われていることが多かったのですが。店側も景品を用意したいし、パックが売れるなら人件費やスペースを用意する価値もあるので、悪くない方法ではあったのでしょう。
勿論公式からの配布景品があるので、一度も勝てなかった人にも直接的には損した感はあまりないですが、それでも負ければ「他人に吸われる側」になっていて気分がいい人というのは普通いませんから、当時もそういったスタイルの大会はあまり参加しないという方もいらっしゃいました。
だからこそと言うべきか、所謂競争というのは、勿論ポジティブな意味で勝ちたいのは勿論、自分が割に合わない状況におかれたくないからこそ、今はまだ仕方がないとしてもいまにみてる的な努力がされるわけですよね。
勿論それにどのくらいかかるかはどういった努力をするかも含めて人それぞれです。地道に積み上げていけばよい話で、こんなことを書いておいていうのもなんですが、今自分がどういった状況かを過度に気にしすぎてもよくありません。
ただ。
しかしこれは逆に言えば、もしそういった状況になっても、全く悔しいといった感情も持たず、現状を脱却したいとも思わず、勝つための努力をすることができないというなら、この手のシステムで行われる競争において、永遠にただ「養分となる側」のままで居続けることを受け入れているということになるのです。
○その状態でいることが嫌でない人は競争の場にいるには向かないのではないか
さて、なぜ私がわざわざこんな悪い表現を使ったうえでこの文を書いているか、なんとなくおわかりいただけてきたでしょうか。
一応念のためはっきり申し上げますが、私はこれをお読みの方に対して「だからランクマッチをあきらめろ」的なことを言いたいわけではありません。
「悔しいだろ?みんなで頑張ろうぜ!」と言いたいだけです。
いや、普通に考えてですよ。こんな言われ方したら、嫌じゃないですか?悔しくないですか?そんなの。普通の人間的な感情としては。私は悔しいです。
ここまで、悪い表現を使っても「別にそれでも負けてても気にしないや」と思うならば、おそらく本当に悔しいと思えることは出てこないでしょう。
これは推測ですが、気にしないという方が実際にいるということは、こういった話に気づけていないか、あるいはそんなことより対戦さえできれば楽しい的な発想があるからではないでしょうか。
でも、いやむしろだから、私は、私個人の主観的な感想としてですが、そういう方は本当に自分が競争の場に身を置くのが一番よいのかはよく考えるべきだと思うのです。
svでいえば、対戦するのが楽しいだけならフレンドマッチやカジュアルマッチのように「そういったシステムがない」対戦方法があるわけです。カードゲームの例も挙げましたが、別に対戦しているだけで楽しいなら、お仲間で普通に遊んで、いるので十分楽しめるのではないでしょうか。
勝負事と言うのは、勝てば負けないし負ければ勝てません。
結局のところ、それがどういった切り口の視点であったとしても、競争の場にあえて身を置いて努力ができるのは、勝ちたいし負けたくない人だけです。客観的には負けてもいいや、負け続けていてもいいやという人が居続けていいことが起こる場所ではありません。
ランクマッチという場はどういう場なのかを改めて考え、それに沿って頑張っていくことができるのだろうか。他に場所がないならともかく、他に場所が存在しているなら、あえてわざわざ向いていない場所に身を置き続ける意味があるのだろうか。いや、ランクマッチがしたいんだ、なら頑張ってみよう。
そういったことを、よく考えてみるべきだと思います。そして、それに基づいた取り組みをぜひ一緒に頑張ってみませんか。