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英語は単語から1

文法と並んで、英語でまず身につける必要があるのは単語である。そもそも単語を知らなくては英文が読めない。
これについては苦い経験がある。

自分(進学校だが、ゆるい公立高校)は、高3の5月で運動部を引退し、受験生として遅めのスタートを切った。
そのころ、同級生たちは英単語の暗記に励んでいた。当時は、試験に出る英単語(シケ単)が全盛で、友達が「intellect 知性」などと唱えていたのを覚えている。
自分はというと、スタートは遅かったものの、もともと成績は良かった(定期テストはクラストップ、4月の実力テストでも学年一桁)。英語も、シケ単などやってなくても、実力テストでもそこそこの成績がとれた(学年30〜40番くらい)。そのため、単語なんかは普段の勉強で出てきたものを覚えていけば足りると思っていた(使われているところを見たことがないのに、意味だけは知っているという状態が釈然としないというのもあった)。また、他人と同じことはしたくないという妙なプライドもあった。
受験勉強が進んでくると、単語力の必要性を感じてくるはずだが、8月の京大実戦模試でも単語が分からずに大崩れすることもなかったため(英語偏差値48、総合B)、必要性をさして感じることもなく、さらに12月の京大実戦模試(当時は年3回あった。京大オープンは今と同じ2回だが、実戦とオープンは毎回日程が重なっていた)で偏差値65のA判定(英語は55くらいだったか。)を取るに及び、知らない単語があっても推測できるという自信を持ってしまった。
こうして、単語対策をしないまま本番に突入した。
ところが、本番では、下線部和訳の下線部に意味を知らない単語(動詞)が含まれていた。副詞なら最悪無視すればいいし、形容詞なら文脈からニュアンスが分かる。名詞も、好きですか嫌いですかゲームのようにしてある程度推測することができる。しかし、動詞は知らないとどうしようもない(洒落ではない)。結局、その動詞の意味を知らなかったため、英語はガタガタになってしまい、結果として不合格となった。もちろん、これだけが原因で落ちたわけではないが(また別の機会に)、試験中に苦しんだことが深く印象に残っており、合格した年の問題よりもよく覚えている。
ちなみに、その単語はシケ単にも載っており、システム英単語では、ステージ1に載っているような単語であった。

このショックから、浪人当初は、英語は大スランプに陥り、某通信添削では偏差値36という見たことのないような成績を取ったこともあった。
反省から、シケ単を買って(不合格発表の3日後に買っている)、覚えることを始めた。知らない単語が出てくると、シケ単に載っていないかをまず調べるということも習慣付けた。英単語を強く意識して学習するようになった訳だ。
その甲斐あって(それだけではないが)、その年の12月の京大実戦模試では、英語が偏差値70、総合偏差値70という成績をとることができた。もちろん、京大に合格することもできた。










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