野原工芸 購入品ギャラリー
野原工芸本店に行って購入してきたものの一部を紹介しよう。
カバー写真は、1万5000円以上の商品用の桐箱である。どちらも息子用のものだ。本当に勉強するんだろうな〜。
こんなスペシャルなものではなくて、今度は(!)普通のを買おうと言ったら、今度は侘寂のが欲しいなどと言う。まったく、おのれは〜。
息子の買った商品はスペシャル過ぎてとても紹介できない。
まず、父の購入品から。
シャープペンの権利は(今回来ない)お姉ちゃんに譲ったので、父はボールペン2本を購入。持ち歩き用のスリムとデスク用のスタンダードを1本ずつだ。
神代欅 ボールペンスリム
樹種は、最初から神代欅に決めていた。
店員さんに神代欅を見せてくれるようお願いすると、神代系ということで、欅、タモ、栗を次々と出してきてくれた。タモはオンラインストアにもあり、色が濃い欅の方がいいなと思っていたが、現物を見てもそうだった。栗も色が薄いと感じた。欅は3本見せてもらったが、木目が1番はっきり出ているものを選んだ。
神代木は、同じ樹種でも埋もれていた環境により色味が変わってくるようだが、
購入したものはオンラインストアの写真とほぼ同じだった。
深みのある褐色の地に、黒い木目が笹の葉のような模様を作って重なるように現われ、渋く落ち着い雰囲気だが、笹の葉模様のなかには細かい波状の木目があって、複雑な表情をしている。
渋い雰囲気には、華やかな金より銀の方が似合うだろうと銀の金具を選んだが正解だった。
クリップは、笹の葉模様の現れる面に、笹の葉模様の方向に向けて付けられており、木目と調和している(クリップ面をペンの正面と考えているようだ)。
ちなみに、横から見るとこんな感じで、黒い木目が斜めに入り、これはこれで美しい。
また、この写真からは、笹の葉模様は、木目に対して斜めに木を削っていくことにより作り出していることが分かる。
そして、クリップの反対側の面には、逆向きの笹の葉模様が現われる。
次はこれ。
シーオーク ボールペンスタンダード
スタンダードのボールペンについては、樹種を何にするかはあまり考えてなかった。
キングウッドとか濃い色は好きだが、ダークな色ばかりでは面白くない。かと言って、桜とか欅など、いかにも木というものは、子どもたちが買いそうだし、神代欅の渋さと並べると浮いてしまう。どうしたものかと考えていたが、気がついたら店員さんにシーオークを見せてくださいと言っていた。
これが、神代欅と並べてみるとなかなかいい。神代欅の深みのある褐色とシーオークの赤褐色のコントラストが美しいし、彩度も合っている。
金具は、華やかさを求めて金を選んだ。
シーオークの特徴は、何と言っても赤褐色の地に映える炎のような模様だ(店員さんによるとシーオークは好き嫌いが別れるとのこと)。拡大するとこんな感じだ。
クリップは、この特徴的な模様が現われている面に合わせて付けられている(やはりクリップ面が正面ということなのだろう)。
対して、横から見るとこんな感じだ。炎のような模様はどの面にも現れるものではないことが分かる。
他方、クリップの反対側の面には炎のような模様が現われている。
神代欅とシーオークを並べてみるとこんな感じだ。
同じく褐色系の色味ながら、一方は、形容し難い渋く深みのある色(野原工芸では深い緑と言う)なのに対して、他方は渋いながらも赤となっており、コントラストが美しい。また、模様は、どちらも複雑さを呈するが、片や横方向に、片や縦方向に広がり見せ、好対照となっている。
うーん、シーオークで持ち歩き用のペンも欲しくなってきた。
続いては、お姉ちゃん用の購入品。
イチイ 新型シャープペン
樹種、金具ともお姉ちゃんのチョイスだ。
店員さんによると、イチイは木目がきれいに出るそうで、3本見せてもらった木軸はどれもきれいに木目が出ていた。
例によって、笹の葉模様がクリップ面に出るように組まれているが、横から見ても、木目が細かく素直で、美しい(各画像を拡大して見てもらえば分かるだろう)。
いかにも木という色味、きれいな木目、イチイ→一位→学業成就・商売繁盛の縁起木でもあることから、自分も欲しくなってきた。
桜 ボールペンスタンダード
これも、樹種、金具ともお姉ちゃんのチョイスだ。スリムの木軸の在庫がなかったため、スタンダードになった。
このペンも笹の葉模様がクリップ面に出るよう組まれているが、全体に木目はあまり目立たない。横から見ても同様に木目は目立たないが、木目に対して垂直に木を削ってざらついたように見える部分が筋状に存在している。
続いては、母の分。
パープルハート ボールペンスタンダード、旧型シャープペン
上がボールペン、下がシャープペン。
もともと、バーズアイメープルが欲しいと言っていたのだが、陳列品のボールペンスタンダードを見て一目惚れしたらしい。さすが女性に一番人気だけある。
シャープペンも同一樹種のものを買っているが、この点については前記事を参照。
購入したもののなかで玉クリップと旧型シャープペンはこれらだけだ。
妹はスタビライズウッドの新型シャープペンとボールペンを購入(特殊なので紹介はしない)。
もともと、薄い色の樹種が欲しいと言っていたのだが、陳列品のスタビを見て一目惚れしたらしい。同樹種同色でシャープペンとボールペンを揃えたが、その経緯は前記事を参照。しかし、普通の木のものは買わなくてよかったのか?
以上、新型シャープペン3本、旧型シャーペン1本、ボールペンスタンダード4本、ボールペンスリム2本の合計10本購入し、ペンケースなどと合わせて、10万円を超えてしまった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?