覚醒と略奪:「大人の領分②晴人」
【合わせて読みたい:これは一話完結の連作短編集『大人の領分』のスピンオフエッセイ「自分的エンドロール曲ご紹介」の補足です。まさかの応募者があり、しかもこれ予測してなかった…ついにマルチエンドRPG化?!、ローモチベーションのおぼっちゃまくん本気スイッチ、実家の財力と後光を最大限活用して略奪王子に…しかしそこには 他】
自分的エンドロール曲について、うち以外の場所での対話からですが、なんとなんとなんとなんと…エントリーが。
ありました!
あったんです。嬉しいです。素敵です。ありがとうございます。しかもこれね、これまたなかなか…
ぼくのりりっくのぼうよみ「僕はもういない」
え、そういう感じ?!
君が好きだった僕はもういない。
なぜなら、そのままじゃ君を、奪えないからだ。
まじですか。まじですねこれ。
そしてこの続き…私、考えてみました、返歌です。
みやかわくん「略奪」
「もう二度と間違えない」。
あらすじ…
梨恵への想いを封じ込めてやりすごそうとするも、くさくさして前に進めずにいた晴人。ついに、梨恵を諦められない自分を認めて、殻を破る決意をし、実家に就職、社会のはしごを上へ上へと登りながら、梨恵のインスタを頼りにヨーロッパへ。とうとう再会しますが、梨恵は頑なに晴人を拒みます。その理由が「晴人を愛しているから」である以上、晴人にはもう、諦める選択肢などありません、ありとあらゆる方面から、梨恵に再アプローチ。あの日、駄菓子屋さんのアメみたいに梨恵に選ばれて、ぽわーんとした眼差しで梨恵を見つめ返した素朴な少年は、もういません…そして…。
という展開ですきっと。
は、晴人…!
お、ぉぉぉぉ…。とりあえず、書き込んどいてよかったー。晴人なら、できそうです。が、しかしながらですここで、匠さんがね…ふわふわして優しいのは人あたりだけ、その笑わない目の奥にいる、本当の匠さんこそが、梨恵を捕らえて離さないのです。匠さんは、駆け引きにも、自分の欲望の実現にも長けた、オトナなツワモノで…。
と、これまた…すごい展開だなあ。音楽って、偉大。
ちなみに作者としての私は、晴人派です。たぶん。相当な障壁が聳え立ってる気がしないでもないですが、そして相当な試練を課したくなって仕方がないのですが、梨恵を見事奪還したそのあかつきには、まだ誰も知らない梨恵を、梨恵が誰にも見せなかった梨恵を、晴人だけにお見せしましょう。と、思いました。エントリー、すごく楽しかったです、ありがとうございます!
いいよ、晴人には、全部あげる。
「約束の時間だ おいで」。
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