優しくて少し寂しい夜のお供に、この曲:大人の領分
【合わせて読みたい:これは一話完結の連作短編集『大人の領分』のスピンオフエッセイです。やはり自分的エンドロール曲があります、実はたまに、キャラクターテーマソングもあるんです 他】
こんにちは!こんにちは世界ですこんにちは。
『大人の領分』はお楽しみいただけてますでしょうか。弟妹版です『愛を犯す人々』の、狡さ・愉しみ・宙吊りの浮遊感に比べると、意志・眩しさ・ジェンガ的ときめきの強い作品群になるかなと、自分では思っています。
皆さまの静かな夜の優しいお供になれますよう、今後も精一杯、書いていきたいと思います、よろしくお願いします。
今回は私が『大人の領分』執筆中に、こんな感じのエンドロール曲がいいなあ、と聴いている曲をご紹介。
変わらぬ妄想力でもって色々、考えてみましたが、やはり『大人の領分』のほうは最後の一文が終わると一瞬画面がブラックアウト、「この物語はフィクションであり、実際の人物、団体、事件などと一切関係はありません。」的な一文がしばらく表示、されたところで前奏がはじまり、登場人物二人の名前が明朝体で並び、それが消えるとバイスタンダーの皆さんの名前が並び、あとはメイン2人の主観カメラが交互に入る…という感じですね。主観カメラによって徹底的に幸せな感じにして、容赦なく切ない気持ちを味わいたいです。ちょっと楽しげな感じもあるといいなぁ。茅瀬篇だと陽だまりで気が緩んであくびをする茅瀬とか、智史が結構イタズラっ子なシーンとか。晴人篇だと、酔っ払っちゃった晴人とか、魔女っ子コスプレ(似合いすぎ)の梨恵とか。やはりベッドシーンは入れたい。情事の後という感じのほんわかした映像やちょっと寂しい映像もいいなぁ。最後に協賛の服飾メーカーやロケ地の名前がうわぁっと出たりすると、楽しいですね…!
はい。このように、絶対に再生時間に収まらない、おびただしい量の妄想が自然発生。妄想に合わせて連続再生。自分的エンドロール曲のご紹介です。
大人の領分①茅瀬
RIRI「Honey」
大人の領分②晴人
まちがいさがし「だれかのロックンロール」
大人の領分③薫
ササノマリイ「MUIMI」
大人の領分 番外 彼と彼女
A面:ポルカドットスティングレイ「有頂天」
大人の領分 番外 彼と彼女
B面:堂村璃羽「共依存」
大人の領分⑤澪里
ヒトリエ「SLEEP WALK」
おまけ。
えっちな気分で盛り上がってるときの、
智史さんのテーマ:
Syrup「LOOP」
((溺れるように晴人に恋に落ちていく)川奈くんをひたむきで少し身勝手な愛情とともに見守る)鮎沢くんが最後に勝つはず、
川奈くんと鮎沢くんのテーマ:
THE CHARM PARK「imperfection」
鮎沢くんはどんな人なんでしょうか…と、最近、通勤電車で鮎沢くんに似た人を探してるこんにちは世界です。川奈くんとルームシェア予定かな。大柄な、サッカー選手体型できれいめスポーツブランド好きでジテツウしてそう。分解組立とか得意で器用そう。自助の精神を大事にして、あんまり助けてくれなさそう。胆力と実現力があって、この人がいると「夢を叶える」とか言っても絵空事で終わらせずに何かはできそう。さりげなくキツい助言しそう。なんか、ここまで書いたので最後まで書くと、バーニーズとかのスーツがすごく似合ったり、弱ると広島弁出たりだったらセクシーだなぁ。などなど…。
あかりちゃんが急に「魂を感じる。カンボジアに行く」(?!)とか言っていなくなってるときに限って大きな楽曲コンペに通りそう。あかりちゃんとは相変わらず音信不通で、別に決まったわけでもないから誰にも言えないし、結果はともかく自分はやってきたんだし、あきらめたくないし。と、ひとり夜の街をうろうろしたりすることもある。槙野くんのテーマ:
Lucky Kilimanjaro「ひとりの夜を抜け」
松山さんはこの曲を聴くと薫のことを思い出します。きっと今年もますます可愛いんだろうなあと思いながら、薫のいない日々の生活にいそしみます。:
I Don't Like Mondays「LEMONADE」
ユキと恋愛するとこういう気分になりますが、冷静に考えて連れ添うのは無理なのでだいたい、女性側の懐具合や年齢に響かない範囲で遊び倒されます。が、ユキはあんまり気にしません。みんなちがって、みんないい。みんなに、笑っていてほしい。:
never young beach「明るい未来」
誰もいない店の窓際、夕方の雨の商店街を見下ろしながら珈琲を飲んでいる武藤さんのテーマ:
iri「Wonderland」
待ち合わせ相手が見つからないらしく電話を掛けながら向かいの歩道をうろうろしている女の子、傘を差さずに走ってゆくサラリーマン、相合傘してる初老の夫婦、喧嘩してるらしいカップル、音楽を聴きながらはす向かいの地下ライブハウスの開場を待ってるらしい男の子、おじさんが手を振ってるのに無視して通り過ぎるタクシー、などを見ながら武藤さんは珈琲を飲んでいて、曲が終わるころ、立ち上がって画面から消えます。
キレイになりたいすべての女の子を応援したくて化粧品開発の道に進んだ綾部さんのテーマ:
WHITE JAM「あいのデータ」
最近、どんなに美容を発達させてもやはり中身が中身なら外見も外見ということに苦しんでいます。一番大事なのは化粧品が有能であることではなく、日々の積み重ねと健康な自尊心。「一日中、張り付いて撮ってあげようか? 毛穴とか媚びた笑顔の写真とか、ランチ食べてる動画とかね。いやだと思うんならあんた、本当はきれいになりたいなんて思ってねーんだよ。みんなが見てんのはそういうあんたなんだよ。意識低いくせに「きれいになりたい」とかぼんやり言ってんじゃねーぞ」。ひー。
そしてシリーズエンド記念エッセイ『大人の領分 「Outro」』でご紹介させていただいたのがこちら:
NoisyCell「透明」
あくまで私の個人的な愉しみの公開という文脈の曲目(※随時更新しようと目論んでいます。)ですので、
もちろん!
これもいいんじゃね?的なお似合いの曲があったら、どうぞ是非、お知らせください!
どうかなーどうでしょう。
より一層楽しんでいただけますと、これに勝る幸福は、ないんです…。
みんなは、ここに:
→川奈くんは「晴人という人(の、素描)でインタビューにこたえてくれます! 槙野くんという人のごく簡単な素描は「詢という人(の素描)」に。
『愛を犯す人々』自分的エンドロール曲はこのノートの下のほう。(理玖篇に加えて、あいおか完結記念、自分的エンドロール曲を追加しました):
『領分』メンバーに直接会いに行こう!:
ハイライト:
大人の心にしかない、秘密のこどもの国:
今日は明日、昨日になります。 パンではなく薔薇をたべます。 血ではなく、蜜をささげます。