『劇場版 春を謳う鯨』 完成披露試写会!(完) トークイベント 3/3
【合わせて読みたい:これは大村鈴香という複雑なひとの心の奥に悠々と横たわる、訪れる者のない美しい湖、の水面を、みんなでひっそりと覗き込む連載小説、『春を謳う鯨』の、特別企画!劇場版、完成披露試写会の記録、最終回です。きゃーきゃーきゃー♡ キャストの皆さんの登場と便利なリンク集はこちら、ゲスト最後の挨拶、「いない」人々についての物語を紡ぐということ、奇跡について、精一杯の感謝の気持ち ほか】
《《《 3/2 からの続きです:
柏木:このイベントにご参加くださったゲストの皆さんに、改めて盛大な拍手を。(拍手とフラッシュ)最後にお一人ずつ、コメントをいただいてからのお開きにしたいと思います。あちら側の端から順に、お願いいたします。
柏木:本日は長時間のご参加を、ありがとうございました。
花野:番宣もどうぞ。
りん音:エロ部一同、エロに邁進します♡ これからもよろしくお願いします。
鄭:ガペ部はお題が出てから動くので、作者からの提示があるまで小休止になります。次は、喜びが痛々しく刺さるような、ヒリヒリした物語にしたいです。よろしくお願いします。
成田(倉沢):撮り下ろし写真集『の、彼女。』が2月14日に発売されます。告白から、クリスマスまでのデートを楽しめます。夏の撮影はハワイで、白いビキニを着て浜辺に寝そべり、カメラマンに写真を撮られています(笑)『劇場版 春を謳う鯨』、どうぞ、お友達にも勧めてくださいね! ありがとうございました。
伊月(奏太):3月20日から公開のアニメ映画『草原の風』のヒナタは、こんなに善人な僕が(笑)それでも演じるのをためらっちゃうような、めちゃくちゃいいやつです。あとヒナタの友達のリュウセイがめちゃくちゃかっこいいです。是非足を運んでください!今日は、ありがとうございました。
千住(麗):今回、映画に挑戦するにあたって、多くのかたから励ましのお言葉をいただきました。これからも挑戦心を忘れずに生きていきたいと、思います。ありがとうございました。
崔(佐竹):次クールのテレビドラマ『美しい落下』では、闇取引用の古物商をして暮らす零落貴族役として、結構バイオレンスなアクションもしてます。イケオジ佐竹とはまた違う顔を楽しんでもらえたらと思いますな。…あ、思いますね、ね。「思いますな」って、誰だいまの(笑)役の時は、噛まないんだけどねぇ…。(監督、苦笑して、「嘘、嘘」と首を振り、一同微笑)『劇場版 春を謳う鯨』、応援、ありがとうございます。お手を拝借して…せーの?…ヒットしろ!ヒットしろ!ヒットしろ!ヒットしろ!(礼)
西村:来月発売の『ダ・ヴィンチ』には西村ちなつセレクトのページがあります!私は取材だけでまだ、拝見してなくて…今から仕上がりが楽しみです。撮影中の『ひとり猿がって吠えろ』も、また、よろしくお願いします。ありがとうございました。
柳居:崔さんがご紹介の『美しい落下』には僕もワルイ刑事役で出演しています。ドドドSです(笑)まだ少し先になりますが4月8日水曜深夜からスタートします。楢崎とは趣きの違うドSをお楽しみいただけます。是非!
小松:私がナレーターを務める動物ドキュメンタリー、『いのちのもり』と『ひかりのよる』のDVDが新春、同時リリースしました(柏木が現物を提示)あ、ありがとうございます。こちらです。結構、あの、盛り上がってまして、いま、1月末までの期間限定で、赤坂サカスでコラボアートに使われています。残念なんですが…鯨が、いないです(笑)が、よろしくお願いします。今日は、ありがとうございました。
瀧仲(監督):『春を謳う鯨』は僕の作品史上最もセクシーで最も善良な映画です。誰かが誰かを幸せにする、幸せにできる瞬間を、この先も撮っていきたい。それを、改めて感じてます。よろしくお願いします。今日はありがとうございました。
花野:え? あ、えっと、…イベントの途中ですが、速報が入りました。「2019/1/12、こんにちは世界アカウントは93600ビュー、4000スキを達成」…
りん音:わぁーい☆
(拍手…♡ ありがとうございます!それに…525!物語を書くことについての温かくも真剣な対話、コンストラクティブでクリエイティブな交錯が、こんなに積み重なりました、ありがとうございます…)
瀧仲:あれだ、「本当にすごい!」。
花野:note、ご存知なんですか。
瀧仲:僕もnoteしてるんですよ。創作じゃなくて主に、酔った勢いで書き殴る撮影の愚痴ね(笑)たまに頻度があがると、〇〇連続の投稿、本当にすごい!って出て、僕は投稿ぐだぐだなんですけど、それでも気持ちがちょびっとあがりますよね。
花野:ちょびっとです?
瀧仲:うん。だいたい怒ってたり、むしゃくしゃしてたり、気弱になってたりしないと書かないもんで、あんまり連続だと複雑な心境ですよね。つまり、書いてるってことはヤケ酒飲んでるってことだから、ヤケ酒飲めるくらいには健康なんだなっていう、ちょびっと、かな(笑)。
花野:なるほど。
瀧仲:結局、単発でしてきたことっていうよりも、ずっと継続してることのほうが、インパクトは少なくても影響自体はものすごく、大きいですからね。継続を教えてもらえるって、貴重だなぁ。僕の場合は、苦境と逆境の超克を継続してるわけで(笑)記事の多さの分だけ強くなったと思うようにしてます。『劇場版 春を謳う鯨』のあいだにも下書きたくさん溜めてて(笑)やっとお蔵出しできますね。
花野:それは、期待が高まりますね。
鄭:(笑顔でみんなと拍手しつつ小声で)りんちゃん、あんまり抱きつくと、…。
りん音:んー?(おっぱい…♡)
柏木:キリ番当選者は後日、調査のうえ、改めてご紹介させていただきます。
花野:ありがとうございます!
柏木:最後に、皆さん、お立ちになって…記念写真タイムです。はい、後方中央、横断幕が見えるように…いまスタッフがグッズをお渡ししますので、見えるようにしていただけますか。
(一同準備)
では、今から3分間、記念写真タイムとさせていただきます。
(フラッシュの嵐………!)
柏木:本日は、ご来場、ご参加、誠にありがとうございました。以上をもちまして、完成披露試写会のイベントは終了となります。
花野:皆さま、お気をつけて、お帰りください。
(拍手のなか、ゲストが退場。会場が退場用に明るくなる。…)
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世界です。こんにちは。
私はいま…誰もいない、薄暗い、暖房の切られた映画館の1シアターにいて、その一番真ん中の席に、コートもマフラーも脱がずにポツンと座って、何も映っていないスクリーンをしんと、見つめています。
彼らがいなくなったあとの会場にいま、私が座っているだけ?
それとも私は、彼らがまだ来ていない会場に座っているのでしょうか?
いえ、私だけがずっとここにいて、初めから最後まで、ずっとひとりで、何も映っていないスクリーンを見つめて、何かを見たつもりになっていただけ、だったのでは…?
だって、よく見ると、ステージの気配さえありません。まるで、ただ次のシフトを待っているだけの、空きシアターのよう…。
彼らが「いない」ということの、これはいったい、なんという奇跡でしょうか?
お話を、書くのが大好きです。
彼らの喜怒哀楽も、彼らの寂しげな、悲しげな、満足げな、うっとりするような、あの微笑みも、彼らの美しい眼差しも、彼らの体の温かな重みも、私は大好き。彼らが確かにそこにいると思えるまでに私が、重ねて、重ねて、考えを巡らす、拙くも懸命なさまは、『人物造形のヒント』をお読みになっているかたには伝わっていると、信じています。私は、お話を書くのが、大好きです…。
『劇場版 春を謳う鯨』の一連のノートは『春を謳う鯨』の長い長い、あとがきです。ずっと連載を読んでくれていたかたがた、これからこの作品を読んでくださるかたがた、いつかまた読んでくださるかたがたが、いろいろな視点からこの作品を楽しめるように、書きながら私が感じていたことを、創作という手段でもって、詰め込みました。
もう、何も出てこない。『春を謳う鯨』へ注ぎこんでいた、尽きそうにもなかった私の心がいまやっと、空っぽになりました。お付き合いくださったかたに向けていま、こんにちは世界は空きシアターの真ん中で…ポツンと…立ちあがって振り向き、深々と頭を下げています。
ありがとうございます。
読んでいただけたから、書けました。
ありがとうございます。
また、ぽつぽつと、歩き始めます。
私なりに精一杯、読む喜び、書く喜びを、お伝えしていけたらなと、思います。これからもどうぞ、よろしくお願いします。
ではまた、次の投稿で…!!